和歌山市内の経営者Mさんと新春の会話を楽しみました。起業して現在も会社経営をしている経験から来る話を聞かせてもらいました。全てが教訓になるもので新春の言葉として肝に銘じたいと考えています。
日々が全て。ある日突然に、というものはありません」日々の行動と心構えが全てを支配しています。人間関係においても、日頃からつきあいをしていることが信頼となり、いざと言うときに話を聞いてくれるのであって、日々、何の話しもしていない人がある日突然、訪ねてきても相手になりません。日々こそ全て。ある日突然という奇跡は起きることはありません。
「人の心を打つような行動をして下さい」人は理屈や理論では動きません。心を打ち抜かれるから感動し動いてくれるのです。昨年の総選挙で例えます。日常的に街頭に立っている候補者がいました。寒い日も暑い日も街頭に立っているのはあの人だと、今では認知されています。立ち続けることに意味はありませんが、その姿勢に人は心を打たれているのです。一つのことを継続することはとても難しいことで、街頭に立ち続けることを馬鹿にする人も無視する人もいますし、そんなことをしても票にはならないという人もいます。
しかし人の心を掴んでいることも事実です。多くの人は街頭に立ち続けることは簡単ではないと知っているからです。簡単ではないことをやり続けることに人は感動するのです。
最後に、「人の心を打ち抜きなさい。そのためには行動することです」と伝えてくれました。
「政治は難しいですよね。だって売る商品がないですもん。商売は商品があるから見てもらうことも触れてもらうこともできますが、政治は商品がないから売るのは難しいと思います。私は、商売はやれるけれど政治家はできません」。なるほど、政治は見えないものを売らなければならないので売り方が難しいのです。見えないもの、触れられないもの、価値の分からないものを売るのは難しいことですが、政治家はそれを売らなければ投票してもらえません。自分が商品であり、将来の自分の価値を分かってもらって買ってもらう、つまり投票してもらうのです。自分が売りになければならないのが政治家です。どんな言葉で自分の価値を伝えるか。それが大事なことです。
「命から二番目に大事な物がお金です。お客さんからそんな大事なものいただくのですから商売は命懸けです」という言葉です。命の次にお金は大事。商品を買ってもらうことは簡単ではないと分かる言葉です。政治はそんな大事なお金を預かって、国家のため県のため、そして地域社会のために配分する役割を負っています。だから真剣でなければならないのです。商売は失敗すれば経営者は全てを失います。覚悟を持って経営しているように、政治も覚悟を決めて実行すべきものだと認識しています。
「商売はお客さんが相手。政治家は全てが相手。難しいですよね」。この言葉に政治家の厳しさが集約されています。全ての人がお客さんという商売は対応が難しいように、実は政治家の仕事は大変です。商売であれば無理を言ってくるお客さんなら他に移ってもらって良いのですが、全ての人がお客さんだと納得してもらわなければならないのです。選べるという選択肢がある仕事と選べないという仕事があれば、前者の方が気持ちが楽になります。出会う人が全てお客さんというのが政治家ですから精神力は鍛えられます。
- 関西地区の電力総連の皆さんが集まっての関西総連新春の集いが開催されたので参加しました。今春の統一地方選挙に向けて勢いをつけてもらいました。
- 加太地区のスマートコミュニティ構想に関して話を聞かせてもらいました。海のある地域として特徴あるまちづくりを志向しています。目指しているのは「ないものはない」海士町な取り組みです。楽しく聞かせてもらいました。