お正月も最終日を迎えて、もう本当に一年が過ぎるのは早いと感じているところです。午後からは新春の懇親会に招待をいただいたので参加しました。新春の抱負を語り、県政の課題に関して意見交換ができた懇親会となりました。また昨年にご縁をいただいた皆さんと会って話し合えたことは嬉しいことで、今日という日を大切にしたいと思いました。
和歌山県の課題は山積していますが、特に人口減少問題が克復すべき最大の課題です。国力は人口増加にあると元旦に話を伺いましたが、和歌山県勢は人口を増やすことで増すことができると思います。人口の増加を図ることが和歌山県の勢いを増すために必要なことで県政の最大の課題だと認識しています。
将来に亘って人口が減少することは、経済力、購買力、土地価格は勿論のこと、教育レベルや働く人の減少、そして税収減など影響は全ての分野に及びます。これまでは人口が増える前提で県政を考えていました。ただ最新の和歌山県の長期計画では人口減少を前提に県政の将来計画を策定していますから、ズレは少なくなっていると思います。しかし長期計画においては人口減少幅を縮小させることも対策として掲げていますが、計画時の予想以上に人口が減少しているのが問題と捉えています。
中でも労働人口が減少し高齢者数が増加していることが数字の中に潜んだ問題で、働く場所が減少していく状態が続くと、益々労働人口と和歌山県人口の減少へとつながります。ですから人口を増やすための働く場所の確保と、企業誘致や新産業創造などで人口を増やすことが実施すべきことです。税収を上げて活力を取り戻すことで教育や福祉の向上を同時に達成すべきだと考えています。
ただ、言うのは簡単ですが実行することは難しく、具体的な人口を増加させる方策を実現させるまでは至っていません。ですから政策面では人口問題の中で働く場所の確保を図ることが第一だと考えています。仮に対策を講じた結果、今だけを良くできたとしても、人口を増やさなければ毎年同じような課題と向き合うことになります。
もう一つの課題が紀の国わかやま国体を終えた後の県政です。公共事業を推進するための予算面の措置、ポスト国体になるような目標となる政策を掲げる必要があります。和歌山県にとって必要である公共事業予算を確保するために、紀淡海峡大橋事業の構想が注目されているのは紀の国わかやま国体以降を睨んでのことです。和歌山県勢を発展させていくためには働く場所の確保と継続的な公共事業が必要です。これこそ県政の腕の見せ所となるものです。
県政関して以上のような意見交換を行いました。また投票率が低いのは、政治家と有権者の距離に問題があることを話し合いました。両者の距離を縮めることは心理的距離を縮めることであり、そのためには意見交換会や懇親会で会って話を交わすことが大切です。距離が遠ければ政治への関心は起こりませんから、どれだけ呼び掛けても投票率は上がらないと思います。距離を縮めることが政治への関心を高めることだと思います。統一地方選挙に向けて距離を縮めることに邁進したいと考えています。
作家であり歴史研究家でもあるO先生の自宅での新年会にお招きをいただきました。毎年3日に開催しているこの会、歴史や政治、経済などのテーマで議論することと参加者が素晴らしい方ばかりなので話をしていて勉強になります。
歴史を知った上で現代を考えること、そして現代から将来を推測することが大切なことです。歴史を学び現代を考える方法を示唆してくれます。そこから将来予測をすることで行動が的確になり、民意をリードすることができるということです。世界は日本の経済力、技術力、高貴な民族性をなくして成り立ちません。日本の存在が世界を支えているという自覚を持って行動したいものです。
お正月の〆に相応しい懇親会に参加できたことを嬉しく思っています。