活動報告・レポート
2014年12月13日(土)
議会報告
議会報告
議会報告会

20歳代と30歳代の若い皆さん、約20人が集まった場所で県議会報告を行いました。若い皆さんに政治への関心を持ってもらうために報告会を実施したものです。

そのため県議会議員の活動について、平成26年12月県議会定例会の一般質問に基づいて説明を行いました。

今回一般質問で取り上げた項目は、中国市場への和歌山県産の農産物の売り込み、紀の国わかやま国体での総合優勝を目指した取り組みについて、空き家対策についての三項目でした。県議会では和歌山県の将来の発展のため、皆さんの安全な暮らしに関わる議論を行っていますが、その元になっているのが皆さんからの意見です。議会報告会や現地を訪ねた時にお会いした皆さんから聞かせてもらっていることや質問の中に課題があります。例えば空き家に関しては、今年の夏ごろから多くの意見を聞くようになってきました。それまで空き家が増えていると感じていましたが、問題に発展するようなものではなく個別に対処すべき案件だと思っていたのです。ところが市内各地を訪ねたところ、空き家の問題の質問が出るようになったので、現状を調査することにしました。

その結果、空き家は過疎地で問題になっているものではなく都心部でも問題になっていることが分かりました。和歌山市は和歌山県で一番の都心部ですが、市内で問題になっているのです。昔からの住宅地、中心市街地でも空き家が増えているのです。勿論、和歌山市の郊外でも空き家が増えているように、市内全体の問題だと分かりました。個別の案件であれば都度の対応となりますが、和歌山全体の問題であれば議会で問題として取り上げ、知事をはじめとする所管部と議論する必要があります。今回は皆さんからの声に基づいて、空き家対策を本会議で取り上げたものです。

ですから県議会は身近な課題を取り上げて議論し、課題解決のためにしくみや今までのあり方を変えることが役割になります。これまでの地域社会はこれまでの事情によって形作られていますが、今の地域社会も同じしくみであって良いとは限りません。和歌山県は高齢社会、少子化、人口が減少していること、そして都市が郊外に分散していることなどから、地域社会のしくみを見直して対応していく必要があります。今回は空き家への対応を取り上げ、そのまま放置しないように、固定資産税の優遇措置を変えるようにと今までのしくみを変えようとしています。

このように法律と税のしくみを変えることで人の行動を変えることができます。人は経済の合理性で動きますから、この特性を考えた政治を考えています。

議会報告会

地方の政治は私達の仕事や生活のあり方に直接結びついているので、政治参加することで私達の意思を議会に伝えることができます。若い人たちが政治に関心を向けなければ、投票した人たちの意思が政治に反映されないことになります。若い人の思いが伝わらないのは政治参加意欲が低いことも原因です。意思表示はまず選挙で投票することが第一歩ですから、私達が暮らしている地域を良くするためにも、政治に関して主体的な行動をして下さい。

和歌山県の課題は、先に述べた高齢社会や人口減少への対応の他、教育レベルの向上、介護の問題、大災害への対応などの多くの分野に存在しています。自分達のこと、将来のことを考えた行動を若い皆さんにお願いするものです。

以上のような説明を行い、政治や県政に関心を持ってもらうことを依頼しました。行動をする契機となってくれることを期待しています。

懇親会

夕方からは議会報告に参加してくれた皆さんとの懇親会に参加しました。「政治への関心を持てました」だとか「これまで他人事だと感じていましたが、直接話しをすることで身近な存在になりました」という意見を聞かせてくれました。

また「このような機会を作りたいので、来年になりますが講師として来てください」という依頼もあり、喜んで参加させていただく意思を伝えました。