本日は一般質問の最終日です。午後1時から、本日三人目として登壇し、知事、関係部長と質疑を交わしました。今回の一般質問は案内させていただいたように次の項目です。
- 中国視察報告と中国への農産物販売ルート拡大について
- 中国への果実輸出に向けた協議開始の取り組みについて【農林水産部長】
- 農産物輸出促進に向けた販路拡大の取り組みについて【農林水産部長】
- 国体総合優勝に向けた取組について【国体推進監】
- 長崎国体の総合成績についての評価と今後の競技力向上の取り組みについて
- 医科学面からの競技力向上の取り組みについて
- 空き家対策について
- 和歌山市との連携、空き家への勧告や命令などの状況及び次年度に向けた対応について【知事】
- 地域別や住宅の形態に応じた空き家対策の検討について【県土整備部長】
- 固定資産税の住宅用地特例について【総務部長】
今回は空き家問題への対応を取り上げました。議会報告や意見交換の機会で最近は必ず空き家の問題を尋ねられます。身近な問題として考えるようになり、今夏以降調査をしてきました。和歌山市内を歩いてみると、思っている以上に空き家が多いことに気づき、何の対応もできていない現状を知りました。対応できないのは管理している人が近くにいないことや固定資産税の優遇措置などが原因だと考えるようになりました。空き家になっているのは、両親を亡くした相続人が東京や大阪に出ていって和歌山市にいないことや、両親が高齢者住宅や子どもの家に移住していることなどが要因だと思います。
今年の夏頃から空き家への対応の相談があり対処しているところですが、たった一軒でも解決するには時間がかかることを実感しています。相続人を探すこと、解体費用の捻出の問題など個別の事情があり、即座に解決することは難しいことを理解しています。
ですから空き家対策に関して法律を作り対応する姿勢になっていることは評価できますし、地方自治体としても空き家問題に対応する強力な裏付けになると考えています。空き家問題は過疎地の問題ではなく都市の問題だと思います。都市部の方が、子ども達が首都圏などの大都市で生活をするようになっていることから、今後ますます空き家が増えていくように感じています。
和歌山県と和歌山市が連携して空き家対策を実行してくれることを期待していますし、県市連携の機会に課題として取り上げてもらうことも依頼しています。個人的にも、この問題へは継続して対応していくつもりです。
質疑の内容は後日、ホームページにアップしたしますので、ご覧いただけると幸いです。
本日で一般質問を終えたので、来週から定例会の舞台は建設委員会、そして特別委員会に移ります。今年最後の定例会ですから、最終日まで議論を尽くしたいと考えています。
人材派遣の仕事をしている経営者と懇談する機会がありました。和歌山市内で人材派遣をしているのですが、肝心の人材が集まらないようです。派遣に関しては企業からの依頼が少なくなり、また懇親会の派遣についても企業の謝恩会などを自粛していることから機会が減少しているようです。そのため人材を確保しておくことが難しく、これまで登録していた人材が非正規であっても仕事を求めて別の職種に向かっていると聞きました。
仕事を求めて大阪市内に若い人が出向いている状況があり、人材の流出も懸案事項となっています。一度県外に流失した人材は、そこで定職につくと和歌山県に戻ってきません。
さらに人口減少に拍車がかかる状況に陥らないか、人材派遣の経営者と話をした中での懸念材料として捉えています。
正職員、派遣職員に関わらず、仕事を創り出すことが和歌山県や和歌山市としての大事な問題です。