活動報告・レポート
2014年12月10日(水)
一般質問二日日
懇談

早朝、和歌山市内の不動産事業の経営者Kさんと懇談しました。「株価が上昇していることは評価していますが、株価を支えているのが年金を半分運用に回しているのですから、将来の不安があります」という意見や「政府の国債発行を日本銀行が引き受けて支えていますが、これは禁じ手とされていたもので、結局、国の借金を増やしているだけのことを危惧しています。私たちの世代はそれでも良いのですが、子どもたちの時代の国の財政は大変なことになっていると思うと将来のこの国の姿が心配です。財政危機が現実化すると世界からの信用力がなくなってしまうことが気掛かりです」という意見もありました。

経営者だけに現在の国の財政を支えている状況を調査しています。

「ただこの方法以外の有効な方策は見当たらないので、当面は継続する他ないでしょうね」ということでした。現在の金融緩和施策以外に有効な手段を提案できない限り、途中で止まることはできないと思いますが、やがて金融緩和が今より進んだ後の財政問題を考える時期が到来すると思います。

「それにしても和歌山市には効果が表れていないですね」という言葉で語ってくれました。

また小売店の経営者とも懇談しました。「インフレターゲットを志向しているのだから、物価上昇は当然のことだと思います。物価上昇がしていないのに給料が増えることはありませんから、今不満を言っても仕方ないと思います。今を我慢してインフレと共に所得が増えるような取り組みに期待しています」という話がありました。

インフレと同じようなカーブで所得が増えるようにすべきですが、和歌山県の民間事業者の場合、そこまで到達していません。理由は輸出関連産業が少なくて地場産業と部材供給の産業の多いからです。大企業への部品供給価格は抑えられているようなので、値上げの依頼をしても「応じてくれないから厳しい」と聞くことがあります。取り引きが途絶えてしまうと他の部品供給会社が入り込み、再び取引関係を回復させるとこが難しくなります。材料費やエネルギーコスト増加分を転換できないと中小企業の経営は厳しく、その結果、従業員さんの所得増加に至っていないのです。この現状を打ち破ることは簡単なことではありませんから、それぞれの会社の事業計画に基づいた金融機関からの貸付を拡大することなど、中小企業支援策が必要だと考えています。

一般質問二日日

一般質問の2日目が行われました。子どもたちへの防災教育や郷土に誇りを持てる教育などの議論が交わされました。大災害に備えた防災教育は、次世代にこそ伝えるべき知識です。併せて和歌山県で生まれたことを誇りに思ってもらうような教育の実践も期待したいところです。

また議長に対して私の一般質問の通告も行いました。通告内容は次の通りです。

  1. 中国視察報告と中国への農産物販売ルート拡大について
    • 中国への果実輸出に向けた協議開始の取り組みについて【農林水産部長】
    • 農産物輸出促進に向けた販路拡大の取り組みについて【農林水産部長】
  2. 国体総合優勝に向けた取組について【国体推進監】
    • 長崎国体の総合成績についての評価と今後の競技力向上の取り組みについて
    • 医科学面からの競技力向上の取り組みについて
  3. 空き家対策について
    • 和歌山市との連携、空き家への勧告や命令などの状況及び次年度に向けた対応について【知事】
    • 地域別や住宅の形態に応じた空き家対策の検討について【県土整備部長】
    • 固定資産税の住宅用地特例について【総務部長】

以上の一般質問を行う予定です。12月12日は午後1時から一般質問を行いますし、当日の午後10時30分からテレビ和歌山で一般質問の様子が放映されます。

紫蘭会

嬉しいことに新しい組織「紫蘭会」が発足しました。二人の方が発起人となり、約80名の皆さんが集まってくれました。午後6時30分から午後9時まで、参加してくれた皆さんと交流の機会をいただきました。

冒頭の挨拶の主旨は次の通りです。

こんばんは、紹介をいだきました片桐章浩です。本日は紫蘭会の初会合ですが、新しいご縁をいただけることに感謝しています。この会の名称である紫蘭会、とても素敵な名前だと思います。今回の会合を呼び掛けてくれた一人の方がお気に入りの紫の蘭から名前をいただいたものだと聞いています。紫の蘭はとてもきれいな花を咲かせてくれますが、地面の下で自らの根を横に張っていき、横に大きく広げ生きようとします。見えないところでの生命力と逞しさを感じる蘭で、私達には可憐な花の姿だけを見せてくれます。そんな紫蘭のような生命力があり、可憐で、そしてご縁を大切にしようとする姿をこの会に命名してくれているのですから、今日のこの瞬間を大切にしたいと思っていますので、最後までよろしくお願いいたします。

さて、平成23年に皆さんの支持をいただき和歌山県議会議員に送り出してもらって二期、8年が経過しようとしています。この間、県政の課題を議場で取り上げて、元気のない和歌山県、そして和歌山市の現状改善し、少しでも前向きに進めたいと取り組んできました。只今県議会定例会が開会中であり、今回も金曜日に登壇させていただく予定です。

平成27年は紀の国わかやま国体の開催があり、そこに向かって幹線道路の整備を行ってきました。また和歌山市の中心部に活気を取り戻すための都市再生を目指した取り組みも始めています。これまでの8年間で築いてきた県政の基礎を、向こう4年間で仕上げに持っていきたいと考えています。そのためにも次の期が大切だと認識していますので、皆さんからのご支持をお願いする次第です。

その他

本日は作曲家の中村先生もお越しいただいていますが、私もファンのひとりとしてCDを持っている「LE VELVETS」が、紀の国わかやま国体の開会式で国歌を披露してくれます。

中村先生が育てている「LE VELVETS」の「君が代」を開会式で聴くためにも、皆さんの応援をよろしくお願いいたします。

最後に、今日のこのご縁を大切に思っていますし、紫蘭のように根を張った関係になれることを心から期待してお礼の挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございます。

皆さんと意見交換が図れ、最後まで楽しい懇親会となりましたこと、主催者、参加してくれた皆さんにお礼申し上げます。

鬼会

引き続いて鬼会に参加しました。発足してから11年が経過している会合で、発足以来隔月開催して懇親を深めています。紫蘭の会終了後、会場に駆けつけたところ、「片桐さんを待っていました。来てくれないことには会を終われなかったですよ」と声援をいただきました。鬼会は気の許せる仲間が集まった会で、会の終了は午後11時過ぎとなりました。

皆さんのお陰で、慌しくも楽しい一日となったことに感謝しています。

その他
その他

和歌山市内の福祉施設を訪ねたところ、執務室に新しいポスターを掲示してくれていました。そのため入居者の皆さんが「ポスターの人ですね」、「来てくれたのですね。応援しています」などの声を掛けていただきました。この福祉施設での時間は嬉しい時間となりました。