活動報告・レポート
2014年12月7日(日)
研修会二日目
研修会二日目
研修会二日目

小浜市に宿泊して研修会二日目を迎えました。二日目は大雪の影響で道路は真っ白でしたが、和歌山市にいるとこれだけの大雪を見る機会はありません。道路には除雪車が走り、車両が走行できるようにしていますが、慣れていなければ自分では走ることができないような状況です。

本日の研修先は美浜町にある美浜発電所です。美浜発電所は1970年の万国博覧会に原子力の電気を灯した発電所で、商業用の原子力としては日本で初めて運転を開始した発電所です。もう40年以上、関西に電気を届けてくれている発電所です。和歌山県内には海南発電所と御坊発電所の火力発電所がありますが、福井県には美浜、高浜、大飯の原子力発電所があり関西の暮らしを支えています。

和歌山県も電気の輸出県ですが福井県も電気の輸出県となっています。関西の経済は大阪、兵庫、京都が担っているように言われていますが、関西経済を支えているのは福井県であり和歌山県なのです。ふたつの県がなければ、電気を届けることはできないのです。電気の生産地が福井県と和歌山県であり、消費地が大阪府であり兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県となっています。

生産地と消費地が理解することで関西全体として力を発揮することができます。生産地は原子力の停止によって仕事が少なくなり、雇用の不安定さが出てきているので、地域として不安感が漂っています。福井県の発電所が全て停止しているため、和歌山県の発電所が関西の電力受給を担う割合が増えています。福井県の置かれた地域事情は他人事とは思えないのはそのためです。

製造業や電気を大量に消費している府県こそ発電所の果している役割を認識して欲しいと思いますが、発電所と共生している地元地域が事情を分かっているように思います。子どもが地元の発電所で働くことができていることに感謝している親の気持ちを聞くことがあります。子どもの仕事がなくなるのではないだろうかと不安に思っている親の気持ちを聞くこともあります。関西経済を支えている仕事をしている発電所で働いている皆さんの思いが報道されることは稀ですし、発電所が停止している今も設備を維持する仕事をしてくれていることが分かります。それは関西経済を支えているという自覚であり、使命であり責任であるように感じています。一人でも多くの人に地元の頑張りを理解して欲しいという思いが伝わってきました。

現場に行って見ることや聞くことで分かることがあります。本当に苦労して支えてくれている皆さんの意見を聞かせてもらい、社会に反映できるようにしたいと感じています。

研修会を終えて和歌山市まで帰路につきました。研修会を行ってくれた津秦自治会の皆さんに感謝しています。

演奏会

杵屋先生による年末の演奏会に参加しました。津秦自治会の研修会の行程の都合上、懇親会から参加させていただきました。参加していたのは約60名の皆さんで、演奏を楽しんだ後の楽しい懇親会となりました。参加したのは日頃からお三味線と長唄を楽しんでいる友の会の皆さんですから、文化活動やこれからの活動に関して話し合える時間となりました。和歌山県の伝統文化の一つの部分を支えていれているのが杵屋先生ですから、年末に演奏会の機会を作ってくれたことに感謝しています。

日常生活の中で、日本人が日本の文化に触れる機会は減少していると思っています。自分が求めなければ日本の伝統文化に親しめない環境もおかしいと思いますが、日本の伝統文化を守らなければならないのも事実です。杵屋先生のように伝統文化を継承してくれる人と、それを支える人の存在が不可欠です。和歌山市にはその両方がありますから、伝統文化に触れられる機会に恵まれていると思います。

この活動を支え普及拡大していきたいものです。