活動報告・レポート
2014年11月23日(日)
披露宴
披露宴

招待を受け、奥下家と駒野家の披露宴に出席させていただきました。とても素晴らしい披露宴に感動できました。感動の理由は演出もそうですが、お祝いの挨拶に散りばめられた言葉が素晴らしかったからです。最近は言葉に感動する機会が多くあり、感動の言葉を受け取ることが楽しみになっています。言葉はその人の経験や感動体験から出てくるものですから、その人の経験や感動体験を間接的に受け取れます。

橋下徹大阪市長からは、縦の関係ということを受け取りました。社会は縦と横の関係で成り立っています。縦の関係も横の関係も大切にすることで仕事が上手く進みます。上司との関係、部下との関係が縦の関係だとすれば、それ以外の全ての人との関係が横の関係と言えます。横にいる人を放置しておいて仕事が上手く進むことはありませんから、関係のないところでしっかりと土台を築くことが大切です。

そして披露宴ですから縦の関係を親子の関係として説明してくれました。子どもは親がどれだけ自分のために尽くしてくれているのかを知りません。子どもは一人で大きくなり一人前になったかのような顔をしています。しかし親の助けがあって子どもは大人になれるのです。

お金の苦労をしないで学校に通わせてもらっていること、勉強ができていることを当たり前だと思ってはいけません。親がお金を出して子どものために尽くしているのです。一人で偉くなったと勘違いしては成長が止まります。親に資金援助をしてもらい、養ってもらって大人になっていくのです。学校に在籍している間は、勉強するのにお金がかかっていることを意識していません。むしろ勉強をしたくないと思っています。しかし勉強をするのにお金がいって、そのお金を他人が出してくれることはありませんから、親が自分のことを後回しにしてでも子どものために尽くしているのです。

親には感謝の気持ちを伝えられたとしてもそのご恩を返すことはできません。今度は自分が子どもに親がしてくれたように尽くすのです。子どもに資金面でも尽くせるような大人になることが恩返しなのです。

子どもを育てることができない大人になってはならないのです。親から受けた恩を誰に返すと言うのでしょぅか。恩を始めとして受けたものを借りたままでいることは大人とした情けないことです。縦の関係は自分が受けた恩を、次の世代に返すことの意味です。

自分を中心として親と子どもを結ぶことが縦の関係で、これをしっかりと築いていくことが人としてすべきことだと言うものです。

新婦側からは学校担任であった恩師の先生が話をしてくれました。人は育ててくれた人がいて、仲間がいて、今の自分があることを気付かせてくれました。一人で成長できたのではなくて、周囲の人に支えられて成長を続けているのです。人とのご縁を失えば成長も止まり、思い出もそこから失われることになります。親や友達がいるから思い出が積み重ねられていくのであって、そんな人達が周囲にいなければ楽しいことや思い出になるものがありません。仲間に支えられた思い出があるから人は今と未来を生きられるのであって、思い出は今を創り出してくれています。仲間を大切に、そんなメッセージを伝えてくれました。

最後になりますが、橋下大阪市長が奥下さんを秘書にしている理由を聞かせてくれました。橋下市長が、大阪府知事に出馬してその選挙を終えた時は、選挙事務所には人がいなくなりました。選挙が終わると人が去り、後片付けを手伝ってくれる人もいなくなりました。そんな時、事務所の片付けや清掃をしてくれたのが奥下さんだったそうです。人が見ていなくても最後まで仕事をやり抜いてくれたことが信頼につながりました。大阪府知事に就任した時、橋下市長は秘書を誰にするか答えを持っていました。

挨拶の最後に素晴らしいことを聞きました。「奥下さんからは何一つ依頼を受けたことがありません。これだけ僕のために尽くしてくれいるのにお願いや要望は、一度も言ってきたことがありません。徹底して僕を守ってくれています」という話です。

良くあるのが「手伝ったからこれをして欲しい」などの要望をしてくることです。そして要望が適えられなかった場合、「選挙の応援をしたのに何もしてくれない。あの人は力がない」など悪口を言い触らす人がいることです。

それと対極にある姿勢に驚きました。橋下市長から信頼を得ている理由が分かりました。誰でもが真似できる姿勢ではありません。

学ぶことがたくさんあった披露宴でした。両家の皆さん、おめでとうございます。