活動報告・レポート
2014年11月22日(土)
LE VELVETS
仕上げ準備

早いもので父の四十九日が近づいてきました。準備を行っているところですが、会場の下見と打ち合わせを行いました。参加してくれる親戚をお迎えするための用意が整いつつあります。

LE VELVETS

紀の国わかやま国体で国歌斉唱をしてくれるのが「LE VELVETS」です。この素敵なグループのアルバム「流行歌生誕百周年記念アルバム むかしは、今」が第56回 輝く!日本レコード大賞企画賞を受賞しました。それを記念して「むかしは、今」と題した企画があり参加しました。

「LE VELVETS」をプロデュースとしている作曲家の中村泰士さんから案内をいただき、このアルバムに収録されている昔の歌を聞かせてもらいましたが、その時代に生きていなくても日本の良さが伝わってくるものでした。流行歌が誕生してから今年が100年目を迎えるので、中村泰士さんが、日本の優れた流行歌の記憶を次の世代に継承するために「LE VELVETS」風にアレンジして現代に蘇えらせてくれました。

オープニングには100年前の流行歌「カチューシャの唄」を披露してくれました。この歌が流行歌の第一号にあたるのではないかと考えて、このアルバムをプロデュースしたそうです。日本にはそれぞれの時代を彩る名曲があり、現代風にアレンジすることによってその世代の人にとっては懐かしさと共に思い出を蘇えらせてくれ、今の世代には「こんな素晴らしい歌が日本にはある」ということを訴えてくれます。

それができるのは「LE VELVETS」の優れた歌声があるからです。「LE VELVETS」は男性5人のグループですが、全員が音楽学校を卒業し、しっかりとした基礎を土台とした歌を聴かせてくれます。昔の歌を知らない人でも時代を想像し日本人として歴史の思いに浸れる時間を創り出してくれました。

作曲家の中村さんは「昔の歌を今、私達が伝えなければ忘れられてしまいます。日本の優れた流行歌を継承していくことが日本の伝統を伝えていくことだと思います。日本には良い歌がたくさんあります。皆さんも誇りに思ってください」という話をしてくれました。歌に限らず日本人としての誇りを持つことが大事です。

日本という国に誇りを持つ、生まれた地域に誇りを持つ、暮らしている地域に誇りを持つ。そして自分に誇りを持つことが、昔からこの国に継承されている誇りを受け取り、今を生きることになるように思います。自分が誇りを持っていなければ、誇りを次の世代に受け継ぐことはできません。誇りを伝えることが今を生きている私達の役割であり、この誇りを途絶えさせてはならないのです。

歌を通じてこのことを伝えてくれたように感じています。

それにしても「LE VELVETS」の歌唱力は素晴らしいものでした。歌に合わせて体が自然に動くような感覚があり、楽しい時間を過ごすことができました。最後にサプライズが用意されていました。「LE VELVETS」が得意とするクラシックな歌をアカペラで歌ってくれたのです。感動とは、それに集中しているこのような感覚です。静まり返った会場に歌声だけが響き渡り、歌い終えた時に拍手が沸き起こること。この感動体験の時間は他に変え難いものです。

日本人の誇りを持って活動している「LE VELVETS」が平成27年の紀の国わかやま国体の開会式に登場してくれます。今から大きな期待を持っているのは一人ではなく、今日、和歌山市からも多くの皆さんが会場に駆けつけたことからうかがい知ることができます。

早くから紀の国わかやま国体の開会式の国歌は「LE VELVETS」に歌って欲しいという意見が寄せられていました。その期待に応えてくれると確信できた「LE VELVETS」との時間でした。

和歌山市までの帰路、参加した皆さんと一緒に余韻に浸れる楽しい時間が続いたのは言うまでもありません。