活動報告・レポート
2014年11月9日(日)
淡路島
淡路島

終日、淡路島に関係した一日となりました。淡路島は洲本市の体育館で和歌山市友ヶ島関する観光PRに務めた一日となりました。観光ガイド和歌山の松浦光次郎さんが講師となって、洲本市の皆さんに友ヶ島の魅力を説明してくれました。

今朝は午前8時に和歌山市を出発し、午後1時から講演会を行い、後片付けを終えた後洲本市を出発し、午後8時には和歌山市に戻ることができました。淡路島と和歌山市の間にはかつて小さなフェリーが運航されていたことを知りました。場所は洲本市の由良と加太ですが、船で結ばれ経済交流と文化交流が図られていたのです。洲本市の皆さんから当時の話を伺うことができ、直接交流することの大切さを学びました。

洲本市由良と加太との直線距離は約4kmですから、船を運航させていたことは難しいことではありません。洲本市から加太まで買い物に来る人もいて、当時の加太は賑わっていたそうです。加太が加太村として独立できた背景に淡路島との経済交流があったことも関係しているような気がします。

淡路島

当時の交流は海路だったことから和歌山市の玄関口となっていたのが加太でした。淡路島から加太に人が渡ってきて買い物や食事、宿泊をしていたようです。当時、都市としての和歌山市の地位が高かったことを示しています。周辺から人を集められるだけの産品や来るべき目的があったのです。淡路島と和歌山市の経済と文化の交流は南海道と呼ばれていたように海を挟んで一つの文化圏を形成していたのです。

現在、紀淡海峡大橋の構想がありますが、和歌山市加太と淡路島が橋で結ばれるとすれば、和歌山県と四国との文化交流が新しい形でスタートさせることができます。かつての海路が陸路となり、経済と文化交流の機会になるのです。隔たりのある区間が道路で結ばれることは現代社会の経済発展にとって大きな要素となっています。両者の間にはわずか約4kmの距離があるだけですが、交流ができていないのはかつてのような海路がなくなり陸路もないからです。これでは交流が途絶え疎遠になってしまいます。

淡路島

そこで紀淡海峡大橋構想があります。橋ができるとなれば徒歩でも約1時間で淡路島と和歌山市を行き来できますし、車であれば移動時間は飛躍的に短縮されます。今日は片道約3時間掛かりましたが、10分程度になりますから、一気にお隣の市という感覚になります。時間距離が短くなることで人も物流も観光も動き始めますから、当然、経済発展につながります。

自然と歴史の宝庫である友ヶ島は両地点を結ぶ間にある存在なので、観光地として価値を持つことになります。戦時中の建物などの歴史的遺産と人が住んでいないことから守られている自然は、他にない観光地として脚光を浴びることになると考えています。

また現在、岬町は大阪府、深日港と洲本港の定期航路復活に向けて、協力してくれる船会社を探しています。平成27年度に復活を目指して活動を行っていると聞いています。事前調査では19トンの高速船を運賃片道1,000円で7往復させ、年間約19万人の利用者があれば採算が取れる計算をしているようなので、実現性はないとは言えません。

この区間の定期便は1999年に廃止されていますが、繰り返しますが、海路や陸路は経済と文化交流の機会であり、道路などが途絶えると交流が失われ疎遠になってしまいます。かつてあった文化が失われているので、再び取り戻すことは地域として価値のあることだと思います。

本日の友ヶ島の講演会を通じて、両者の経済と文化交流が復活に向かえば嬉しいことです。和歌山市からの提言が受け入れられるかどうか分からなかったのですが、文化面で相通じることもあり、これからの交流機会につなげることができました。

まずは淡路島の皆さんに友ヶ島の価値を知っていただき、行ってみたい場所であると思ってもらえたら幸いです。