活動報告・レポート
2014年10月31日(金)
国債
国債

日本国債の発行残高が1,000兆円を超えています。将来への負担がこれだけあることから国が破綻するという議論がありますが、国と地方自治体合わせてこれまでも返しきれない借金がありましたが破綻はしていません。将来、日本国が破綻するかどうかという議論に対しては、これまでのように国債を発行し続けるなら破綻することはありません。これからも発行した日本国債を買い続ける人がいるのであれば破綻はしません。何故なら借金があろうとなかろうと、買い続けてくれる人がいる限り国にお金が入ってくるからです。

問題はその買い続けている資金です。国債を買っているのは銀行の資金と年金の資金ですから、国内の資金が買い続けている限りにおいては大丈夫です。問題はこれらの資金で買い支えることができなくなった場合です。国内の資金で買え支えることができなくなった場合、外国の資金に日本の国債を買ってもらうことになりますが、日本人ではない人に買ってもらうためには金利を高く設定する必要があります。利回りが高くなければ外国人は買ってくれないのです。そのため国債の金利が上昇するとすればわが国の財政は危険となります。国債の金利負担と償還期日が到来すれば支払いをしなければならないからです。

日本の資金で国債を買っている場合は、銀行や年金機構は国債を買い替えてくれますから、償還期日が到来しても現金化しなくても良いのです。しかし外国人の場合は金利が低く投資しても利回りが期待できなければ買い換えることはしません。満期日に支払いをしなければなりませんから借金が表面化します。そうなると財政が悪化することから日本の国際信用力は低下します。支払いができなければデフォルトですが、満期の国際の支払いをしても、新規国債の金利が低ければ引受けてくれる人がいませんから、その次が厳しくなります。

国内で国債を引き受けてくれる人がいる限り財政問題は顕在化しませんが、国債を購入するための資金がなくなれば財政は厳しくなります。そのために更に金融緩和をすればお金の価値が下がりますから支払いはできますが、お金の価値が下がることは国民である私達の生活が厳しくなることを意味します。江戸時代において貨幣を増やしてしまうと、これまでの2両が1両の価値になりますから米騒動などの暴動が起こりました。お金の価値が低下すると生活が厳しくなるからです。

高橋是清大蔵大臣の時、第三の矢として軽工業から重工業への転換を図ろうとしました。わが国の産業構造を変えてしまうほどの大きな第三の矢でした。そんな大きな矢を放っていますが同時に金融引き締めをしていたのです。現代は第三の矢が乏しくて金融緩和を継続していることでお金の価値は下がり続けますから、益々私達の生活は厳しくなっていきます。

私達はこれまでの金融政策の歴史に学ぶ必要があります。

売り物

和歌山県の売り物は、年間の平均気温が18度という温暖さと緑が多いことだと話をしてもらいました。まちづくりでどれだけ特長を出したとしても、良いまちづくりであれば他の都市も真似をしますから特長が特長でなくなります。特長を真似されることによって平準化されてしまうと優位性はなくなります。そのためまちづくりは真似のできないことを売り物にする必要があるのです。温暖で緑が多いという特長は真似のできないことですから他府県に誇れる和歌山県の売り物になります。

今あるものの価値を認め、特長とすることがまちの魅力を売り出すことになります。

作業所

お世話になっている作業所を訪問しました。この作業所は新しい取り組みを行っているので応援したくなります。食品分野にも進出し、明日からは県内のイベントに出展します。ここのケーキはおいしいので、イベントに出展すると午前中に売り切れるほどです。ケーキなどは作業所内で作っているのですが、作業所の近くに店舗も出してくれていることを嬉しく思います。お店に行くと直接、笑顔に接することができるので買い物が楽しいと思えます。作業所で働く皆さんのお母さん達が新製品のアイデアを出してくれていると聞きました。社会に貢献している姿は感動的です。

またこのお店に設置された空調設備を案内してもらいました。皆さんからの善意で設置できたもので、今年も夏場のお店の暑さを凌ぐことができたと、感謝の言葉を伝えてくれました。感謝の言葉をいただけることは嬉しいことです。