活動報告・レポート
2014年9月28日(日)

和歌山市に生まれ東京で仕事をしている若い人が「和歌山市を元気にしたい」と思ってくれている志を聞かせてもらいました。本日、東京から和歌山市に帰ってきた若い人と政治の話を行いました。20歳代の人が政治に関心があることは珍しいことなので、しっかりと話をさせてもらい、また話を聞かせてもらいました。志というとありふれた表現ですが、ありふれた志ではなくて本気の志という意志を感じました。

和歌山市に不足しているのは志ある若い人と活躍する舞台です。東京と和歌山市を比較すると自分を表現できる機会があるのは東京ですし、伸びようとする力を発揮させてくれるのも東京です。しかし東京に才能があるのは地方都市から若い人が上京しているからです。舞台を求めて才能が東京に集まっているのであって、地方都市が人材を輩出していない訳ではありません。都会で目覚めて成長した人材が和歌山市のことを思い、活動の拠点を和歌山市に移してくれることは嬉しいことであって、その志を応援したいと思います。

東京にいると「和歌山県は教育レベルが低い県ですね」などと、最近言われるこがあると聞きました。今年の学力テストの結果を受けての都会からの意見ですが、それだけで終わると良いのですが、そこに続く言葉があります。

「教育レベルの低い県には住みたくない」などの意見に代表されるように、和歌山県はレベルが低く住みたくない県に数えられているところが問題です。教育レベルが低いという評価をされるということは、単に学力が低いと思われるだけではなくて、住みたくない県であり、行きたくない県だと評価されてしまうところが問題です。

これは個人としてもそうですし、企業にとっても人材が集め難い県だと評価されていることを意味します。近隣からは和歌山市で住みたくないと評価され、県外の企業が和歌山県に進出することを躊躇させるのに十分なインパクトを持っています。

教育レベルを高めることは和歌山県の命題であり、私達もこれまでと違う施策を講じる必要があるということです。責任問題を追及するのではなく、これからどんな対策を打って平成27年に最下位を脱するのかを考える必要があります。

とにかく学力レベルの問題は和歌山県を突き抜けて、もう全国レベルの話題になっています。全国が、和歌山県は教育レベルが低いという評価を下しているのです。これは恥ずべきことであり、早急に対策を講じてレベルアップを図る必要がある問題です。東京からの視点は厳しいこともありますが、全国の視点を知り得ることになるので必要なことです。

最下位であるということはここからは上昇するだけなので、めげないで前向き志向で教育問題に取り組みたいと考えています。

もうひとつ東京の優位性について記します。東京は地方都市と比較して、人材が集まる、情報が集まる、知識が集まる、資金が集まる、そして企業が集まるという優位性があります。発展のために必要なものが集まってくるのに対して、地方都市ではそれらのものが流失しています。分かりやすくするために書いてみると、人材が逃げている、情報が少なくて遅い、知識の集積が少ない、資金が集まらない、企業立地に苦労しているという状況です。これでは勝負になりません。

今直ぐこれらを集めることや整備することはできませんが、人材を育成することや戻ってもらう環境を整えることはできることです。人材が活躍できる舞台を整えて挑戦してもらえる和歌山県にすること。それは現在の和歌山県をリードしている人の役割です。人材を踏み潰すのではなくて来てもらうこと。それが停滞している今の和歌山県にとって必要なことです。和歌山県に戻ろうかどうしようか考えている若い人がいるとすれば、和歌山県は若い人の挑戦を応援し受け入れる県であることを訴えることが大切だと感じました。

10月に入ると、再度話し合う機会を持ちたいと考えています。若い人の挑戦を歓迎する県でありたいと思います。

その他

医療に関する打ち合わせを行いました。地域医療の必要性は言うまでもありませんから、地域医療体制充実のための計画を支援しています。