早いもので県議会定例会も今日と明日の二日を残すだけになりました。本会議では教育委員会委員の人事案件の提案があり、また国に対する意見書案の提出があり議論を交わしました。今議会で審議している議案と追加提案された人事案件と意見書案は、最終日となる明日の本会議で採決される予定です。
提案された人事案件と意見書案について会派会合を持ち検討しました。賛否について明日までに意思決定することにしています。
和歌山市中心市街地再生に関して意見交換を行いました。和歌山市では南海和歌山駅周辺の再開発に関する質疑が交わされたようです。市民図書館や市民会館の取り扱いを含めた駅前活性化の議論ですが私も賛成しています。話を交わしたのは、南海和歌山市駅と市民会館を一体化させて、駅から直接市民会館に入れるようにすることで回遊性を高めることについてです。駅に直結させることで駐車場の必要性は低くなりますし、混雑が予想されるライブやイベントの場合は電車を利用してくれることになります。
電車を利用して市民会館に行った場合、近くでショッピングや食事をする機会が増えますから、中心市街地は公共交通機関と自動車が共生できる社会空間となります。コンパクトシティの機能を持たせることになるので南海和歌山市駅周辺の再開発は賛成です。
余談ですが首都圏から和歌山市に転勤してきた人と話をした時のことです。驚いたことがあると言うので、その内容を聞かせてもらいました。南海和歌山市駅には本屋がないということです。ターミナル駅なのに本屋がないということに驚いたということです。電車の待ち時間や人と待ち合わせをする時は、本屋で時間を調整することがあります。待ち時間を有効に活用するために雑誌で情報を把握したり、電車で読む本を買ったりできるからです。その本屋がないことから電車や人との待ち時間を極力少なくする行動になるので駅構内で過ごす時間が短くなっていることもあります。駅周辺での滞在時間が少ないと回遊性は低下します。ターミナル駅周辺で持っておくべき機能がないことが問題です。南海和歌山市駅の再開発に向けて利用者の視点を調査して計画に組み入れたいところです。
また市民図書館は和歌山市役所に隣接させることを期待しています。図書館は人が集まる施設ですし、子ども達が利用することから食事や医療施設などを併設することによって大人も来てくれますから、ここに賑わいを感じることになります。
兎に角、まちが動くという感覚があると人は活き活きとするものです。和歌山市に動きを感じることができる取り組みをしたいと考えています。
また東京オリンピックのセーリング競技の会場として和歌山市が立候補しても面白いことを話し合いました。和歌山市にはセーリングのナショナルセンターがあります。和歌山マリーナシティにある同センターは高校生のインターハイ競技の開催予定場所であり海域です。五輪マークが建物に記されている施設ですから、この場所をセーリング競技のオリンピック予定地として名乗りを上げることで2020年を迎えられたら、和歌山市にわくわく感が高まります。関西空港からも近いことから羽田空港や外国からも選手団を迎え入れることができます。夢のような話ですが活性化のための検討材料にしても面白いと思います。
このように動きを感じられる取り組みを考え、仕掛けていくことが活性化につながることだと考えています。
- 地域防災訓練に関する協議を行いました。10月に予定しているこの地域防災訓練には、400人の参加を見込んでいます。既に企画を終えているので準備作業に入っています。防災訓練と共に紀の国わかやま国体の盛り上げを図る内容を企画しています。
- ライオンズクラブ合同例会での紀の国わかやま国体PRについても協議しました。クラブとしても一緒に地元開催の国体を盛り上げたいと考えています。
- 障害者年金の考え方と具体的事例に基づいた対応を行いました。何度か取り上げている初診日の問題などを協議しました。
- 癌治療施設に関する話し合いを行いました。先端医療の誘致や看護学校の誘致などこれまでも機会があったのですがチャンスを逃がしてきました。県民の皆さんの利益になっていたことを実現できていないことは残念なことです。引き続き先端医療の誘致には取り組みたいと考えています。