先週行ったばかりの県議会一般質問について報告をいたしました。特に和歌山市のまちなか再生について説明を行いました。駅前に賑わいを取り戻すことに関して、これまでは商業施設を核とした集積を目指す傾向にありましたが、医療施設や福祉施設など、まちに必要なものを集積することを主体としたまちなか居住の考え方に変化していることを説明しました。
近畿で一番高齢社会が進展しているのが和歌山県であり、和歌山市も例外ではありません。そこで利便性の高い場所にニーズの高い医療施設や福祉施設、教育機関などと共に、居住施設を立地することでまちなかを再生することを考えています。利便性の高い地域に居住施設とそれに伴う施設を集積することでコンパクトシティへと誘えます。
まちが拡大することで行政コストは増大していきますし、まちが分散することで駅前の土地価格も低下することになります。これらの問題を解決する方策はターミナル駅を中心としたまちなか再生にあります。都市計画は市の役割ですが、これまで和歌山市中心市街地の再生を放置してきた和歌山県にも責任があると認識し、協働した取り組みにつながるようにしたいと考えています。
この議会一般質問で和歌山市再生について和歌山県として目安となる方針が示されたので、民間事業者と同じようなスピード感を持って取り組みたいと考えています。和歌山市、和歌山県、そして国土交通省に至る行政機構が連携することで民間事業が進展することになります。まちなか居住の方向性を定めて、それに合致した事業者の皆さんと計画を進めたいと考えています。
和歌山市内にガソリンスタンドの建設計画があります。この施設を立地することに関しての法律があり、営業に至るまで厳しい条件があることを知りました。ガソリンスタントに埋め込むタンクは地下6メートルの深さに設置し、例え火種があったとしても発火しないようにタンクをコンクリートで包み込んでいます。たとえダイナマイトをタンク付近に持っていっても爆発しないようになっているそうです。当然配管も強化しているので火災に強い施設となっています。
これらの点を考慮して立地する現場を見させてもらいました。その中でお役に立てることがあったので、現場でお手伝いをさせてもらいました。11月下旬には竣工する計画なので、許認可と工事の推移を見守りたいと考えています。
和歌山市内のK社を訪問し、この議会で行った一般質問の内容について説明をいたしました。和歌山市中心市街地の再生については関心事項であり、特にJR和歌山駅周辺と南海和歌山市駅周辺の再生には興味があります。高島屋撤退後の南海和歌山市駅の整備計画や駅前のまちづくりについては土地価格の動向にも関係するので、将来展望が関心事項となっています。またJR和歌山駅の再開発については大きな期待があります。居住施設の設置と共にまちなかで暮らせる機能を求めています。
中心市街地に住んでいるのに、近くに買い物をする施設がないということは考えられません。南海和歌山市駅前ではそんな事態に落ち入っていますから、駅前再生は重大な県政の課題になっています。
都市再生に関して有意義に将来のまちの展望を話し合うことができました。
全国学力テストの国語Aで和歌山県が全国最下位になったことを受けて「残念で仕方がない」という意見を伺いました。原因は現在分析中ですが、早期に原因を見つけて対策を講じることが求められています。最下位になった原因を偶然性のものや責任を他に求めるようなことは絶対にしてはならないことです。事実は事実として認めた上で対策を見つけ出して行動に移したいところです。
「和歌山県の学力が最下位という汚名は全国に轟いたと思います。これはとても恥ずかしいことだと認識しなければなりません。これからは結果が出るまで和歌山県の教育レベルが低いと評価されるので、恥ずかしいと思って教育問題に取り組む必要があります。これまで県の教育委員会は何をしてきたのか疑問に思いますし、こんな事態を招いた教育委員会の取り組みを恥ずかしいと思います」という意見でした。
憤りや恥ずかしいという思いを感じているのは、これまで期待してくれていたことであり、これからも期待しているから厳しい意見を述べてくれたと思っています。平成27年度も同じような結果になることは許せません。今回の結果から、これまでの教育行政と県議会の指摘事項などが適切でなかったと評価されていることは事実です。言い訳しないで来年は結果を出すことを求められているのです。
教育行政の真価が問われる一年となることを肝に銘じて学力向上に取り組みます。
- 地籍調査に関しての意見交換を行いました。和歌山県として予算化を図り地籍調査を進めていますが、全県下で取り組んでいるため見えた姿になっていません。土地取引の円滑化と信頼性を高めるためにも早期に地籍調査を進めたいと考えています。
- スペインバレンシア市との文化交流や経済交流に関しての意見交換を行いました。現在のところこのスペイン第三の都市との交流はありませんが、バレンシアオレンジに代表される農産物の交流機会を契機としたつながりが欲しいという意見をいただきました。可能性を調査したいと考えています。
- 夕方からは15名の懇親会に参加しました。作曲家の中村泰治先生も参加してくれた楽しい会となりました。