県議会は建設委員会が開催されました。まず平成26年度に新規事業化されたすさみ串本道路については、現在現地調査が進められているところであり、新宮紀宝道路については、ルートや構造に関する地元説明会を実施するなど、着実に事業が進捗していることを確認しました。湯浅御坊道路の四車線化に関しては、地元と設計競技を進めているところで、早期用地取得に向けた取り組みが進められています。
また近畿自動車道紀勢線の田辺とすさみ間や那智勝浦道路、京奈和自動車道の事業中の区間の平成27年の紀の国わかやま国体までの供用開始と、紀伊半島一周高速道路の実現に向けた未事業化区間の早期事業化と有田、南紀田辺間の四車線化の推進を国に対して要望していくことについて説明を受けました。
府県間道路ですが、和歌山岬道路については平成26年6月から平井トンネル工事の掘削に着手していますし、鍋谷峠道路については掘削中で、平成26年8月末現在で全体の50パーセントに当たる1,813mの掘削が完了しています。これも紀の国わかやま国体までに開通させたいと取り組んでいます。
都市政策では、JR和歌山駅を初めとするターミナル駅周辺の再開発に向けて和歌山市と和歌山県で協議会を設置し、関係事業者と検討を進めていることの報告がありました。まちなか再生計画の具体化に向けて和歌山市と関係機関と連携しながら都市空間の再構築に取り組むこととしています。
ところで建設委員会における私からの質問は次の通りです。当局からの答弁は後日、掲載いたします。
Q.説明にあったように宿泊施設や病院など耐震改修促進法の改正で、必要となっている建築物、避難弱者が利用する建築物、危険物を扱う建築物のうち大規模な旅館やホテル、病院や福祉施設などの耐震補強の進捗はどうなっていますか。対象件数と実施件数も含めてお答えください。
Q.平成27年末に結果を公表しなければなりませんから、耐震診断などの未実施のところがなく100パーセント達成するように協議を続けて欲しいと思います。
Q.津波対策として海南市沖で計画されている世界で初めての直立浮上式防波堤の現状について。工事が遅れているようですが、設計変更の見直しで2019年度とされている完成時期の目途は立っていますか。
Q.これは国の事業ですが事業費の3分の1は和歌山県の負担だと思います。もし全体事業費が増えるとしたらそれに伴い和歌山県の負担も増加すると思いますが、その点はどうなっていますか。
Q.日前宮前の古い家屋が倒壊しそうになっています。以前から危険だと思っていましたが、先日の大雨で更に傾き出したので、より危険が増しています。そのためこの家屋前の道路を通行禁止にしていますが、それによって交通渋滞が発生しています。立ち退きなどの解決の目途は立っていますか。解決の時期についても教えてください。
Q.民間の案件なので県が関与できる余地は少ないと思いますが、通学路の安全確保と通勤時に渋滞していることを解消するためにも、早期解決に向けての支援をお願いいたします。
委員会採決の結果、委員会に付託された議案はすべて可決されました。また委員会として「国土の強靭化と地方創生に資する社会資本整備の推進を求める意見書」の提出を決定しました。委員会の結果は本会議最終日に報告され、議案は本会議で採決されることになります。
建設委員会で県土整備部長から「この議会で登壇が29回、再質問での答弁が1回、合計30回も壇上に立ちました。県土整備部がこれだけ注目されているということは嬉しいことです。12月議会も頑張りたいと思います」という挨拶がありました。県土発展のために尽力してくれている職員さんがいることを心強く感じています。
- 観光に関する講演会に参加しました。秀明大学から岡達哉准教授が来て講義をしてくれました。和歌山県の観光政策に反映させたいと考えています。
- 和歌山市の環境政策に関しての要望がありました。ごみ問題やごみを活用したエネルギー利用などについて意見を聞かせてもらいました。