人気のiPhone6。和歌山内でも携帯ショップは予約でも長い待ち時間が必要で、中々入手できないようです。携帯ショップを訪ねてみたところお客さんで活気があり、このような活気を和歌山市内のあちらこちらで見たいと思うほどでした。予約に関する受付だけでも2時間待ちという時間が必要で、新機種を好きな人でなければ待ち切れないと思う状況でした。ところでiPhoneをアップルが発売した時、「開発された技術を組み合わせだけのもので新しい技術はない」という批判を聞いたことがあります。数ある技術を組み合わせて完成させた製品なので独創性がない商品だという批判です。しかしあれから長い時を刻んでいますが、この状況を見ると私達が欲している製品だということが分かります。
そもそもアメリカの会社が新しい技術開発をしている訳ではありません。シリコンバレーに近い多くの会社は、シリコンバレーに位置する大学が開発した技術を実用化しているのです。研究開発は大学が行うので、そこに資金提供を行っています。開発された技術を、資金提供を行った会社がライセンス供与してもらい独占的に製品化しているのです。つまり日本のように自社で開発した技術を製品化している構造ではなくて、アメリカでは大学は研究と開発を行い、企業は資金提供とライセンスを得て製品化するという構造になっています。
ですから組み合わせたものに過ぎないという日本流の批判は当たりません。アメリカではそんなシステムになっているからです。むしろ新しい技術を組み合わせて新しい価値を創造し社会に提供することが企業価値となっています。アップルがiPhoneを世に送り出していなければ、今とは全く違った社会になっているはずです。電話ではなくパソコンに通話機能を持たせて町に出掛けられるというライフスタイルを作ったからです。それまでと全くビジネスシーンを変えてしまいました。たくさんの機能がついた日本の携帯電話を過去へと追いやってしまったのもアップルです。
そんな世界を変えた携帯電話を使いたいと思う気持ちは分かるような気がします。iPhone6が社会をどう変化させるのか、今後を注目したいところです。
信用とは積み重ねだと思う出来事がありました。信用は長い年月をかけて小さな約束を守ることで大きなモノになります。例えば金融機関で融資を受ける場合、過去に金融機関から融資を受けた際の返済状況が影響してきます。違う金融機関からであっても返済状況は調査されますから、借りていても良いのですが期日に返済をしていることが信用となります。
つまり返済日に引き落としができていれば信用ありと評価されるのですが、返済日に引き落としができないで遅れている場合は延滞金が課せられていますから、その人の信用はないという評価になります。一度か二度であればうっかりという言い訳も立ちますが、数度に及んで延滞金を課せられている場合は信用がありません。金融機関から新規の貸付は厳しいということになります。
信頼は一日でできないものであって、長い年月の小さな積み重ねによって得られるものです。毎日、小さな約束でも守るという過ごし方が信頼というものに発展します。必要な時に信頼を受けようと慌てても遅いのです。日頃の考え方とやっていることが人格として評価されますから気をつけたいものです。
「猿の惑星:新世紀」を鑑賞しました。一言で言うとリーダーの姿勢が運命を変えてしまうので、リーダーの資質と誰がリーダーになるのかがとても大事だということを教えてくれるものです。小さい頃に人から愛された経験のあるシーザーは人間との共生を考えて組織を束ねようとします。シーザーの部下であるコバは、過去に人から虐待を受けた経験を持っているので、人間と対決する考え方を持っています。人と猿の関係を平和で解決するのか、争いで解決しようとするのか、リーダーによって場面は変わってしまいます。
平和志向のシーザーは息子からも弱いリーダーのように評価されますが、人間との争いが始まり仲間が死んでいく姿を見て、シーザーがリーダーとして相応しいと評価されるようになります。
争いで問題は解決するものではなく、価値観の違う人との間でも共生を図ることから解決策は見つかることを示してくれます。最後はリーダーとして資質がモノをいうことになります。