活動報告・レポート
2014年9月18日(木)
一般質問三日日
一般質問三日日

一般質問の三日目は二人目として、午前11時から一般質問の壇上に立たせてもらいました。今回の一般質問は大きく四つの項目で、「海洋発電の今後の見通しについて」、「障害者優先調達推進法に基づく物品調達について」、「インドとの経済交流について」、「和歌山市中心市街地再生の進め方について」でした。それぞれの項目について知事と当局の部長と議論を交わすことができました。海流発電についても取り組むことを確認できましたし、障害者優先調達についても前に進むことができると思います。またインドとの交流は経済交流に発展する期待を抱かせてくれました。そして和歌山市中心市街地の再生については本気で取り組むことについて議論できました。質問項目はいずれも前進できたと思います。

皆さんのお陰で、今回も充実した一般質問を行うことができました。議場で発言をすることは重みがあり、県政の課題が前進する感覚があります。今回の項目については定期的にフォローを行い、成果が出るまで前進させるようにしたいと考えています。

またお忙しい中、議場に傍聴に来てくれた皆さんには深く感謝しています。仮に時間があったとしても中々、議場まで行こうと思ってくれる人は少ないので感謝しています。それに加えて、本日、仕事の皆さんからは「テレビ和歌山の中継を観るから」だとか、テレビ放映を終えた午後10時30分以降に「議会質問を観ました」などを知らせてくれ、また質問内容について意見をいただきました。皆さんからの反応は励みになりますし、今後の活動の糧となります。感想や意見を聞かせてもらうことは振り返りになりますし、次回に反映させることができます。

同僚議員からも意見をいただき充実した一般質問にすることができました。いつもこのような機会をいただいていることに感謝しています。

一般質問終了後、防災・国土強靭化対策特別委員会が開催されました。今回は海上保安庁からに来ていただき、「東日本大震災での対応から見る、大規模災害時に取り組むべき課題について」講義をいただきました。

講義をしてくれた部長は、当時東日本大震災の現場に駆けつけた経験があり、資料や映像と共に当時の様子と課題を伝えてくれました。

三年前の3月12日、つまり津波発生の翌日には海上保安庁は被災現場に入っています。入り方は協議したようですが、結果として陸路で東北に入っています。空路や航路で入ることも検討したようですが、航路はまだ津波到来の危険性があったこと、空路は着陸場所の確保が難しかったことなどから安全に被災地に入れる陸路を選択したようです。津波とは波ではなくて巨大な質量を持ったエネルギーなので軽く見ていると命を落とすことになると説明してくれました。

津波が堤防を打ち破って陸地に流れ込む映像を見ると、やはり津波は恐ろしいことを再認識できました。どんな対策を講じても被害は発生すると思いますが、それでも対策を打っておくことが命を守る唯一の方法であると思います。何の対策も講じなければ、講じた場合の被害と比較すれば、その差は歴然になると思います。

被災地である海岸の津波の様子も凄かったのですが、仙台空港に津波が押し寄せてきた映像は初めて見ました。仙台空港は河川のようになり逃げ道も対策も取れない状況でした。

映像は海上保安庁の現場で撮影したものですが、その中で「これ以上の高い津波は来ない」という台詞がありました。しかしこの台詞の根拠はなく、人は危機に直面した時は自分を安心させるような心理が働き、安心できる考えと言葉を発するようです。津波襲来の時は根拠のない台詞で安心することは危険だと心掛けておきたいものです。根拠のない安心は逃げることを遅らせる原因となるからです。

また被災地の行政機関が最も困ったことはガソリンがなくなったことだと教えてもらいました。ガソリンがないので自動車が動かないため人命救助や物資の輸送ができなかったことが問題だったと説明してくれました。被災地にガソリンが到着したのは3月16日だったようですから、津波発生から5日後のことになります。その間、自動車を使った救助や物資輸送ができなかったことで対応が遅れることになったようです。ただガソリンを被災地に届けるための検討は津波発生直後から行われていて、どの港湾を開くかどうかは安全確保の観点から相当議論したようです。石油備蓄タンクのあるところから被災地の港湾にガソリンが運ばれて救助に取り掛かることができたようです。燃料の確保は大切なことで、近くに石油備蓄タンクがあることや港湾が機能していることが必要条件となります。和歌山県でもその観点で一週間分程度のエネルギーは確保しておきたいものです。

また災害要支援者対策は何度も確認をしておくべきだと指摘がありました。災害要支援者に必要な機材の調達、サポート体制、避難場所は最低限取り決めておく必要があり、被災した後は相当混乱するようです。平時から対応を取り、以上の三項目を中心に確認しておきたいものです。

もうひとつ付け加えるならお風呂に入ることがあります。日本人にとってお風呂は特別なものであると認識できたようです。被災してから一週間後に入ったお風呂は元気度を回復させる効果があったようです。

今日特別委員会で得た知識を南海トラフ地震に対応して、備えを行いたいと思いました。

その他
  • 和歌山県電力総連の大会に参加しました。皆さんから激励と励ましをいただいたことに感謝しています。期待を感じられたので、その期待に応えられるように、より一層、活動を強化したいと考えています。
  • 平成27年度の紀の国わかやま国体開催時の宿泊場所の問題について話し合いました。応援団の皆さんの宿泊場所は極力和歌山市内で確保したいと考えています。
  • 紀の国わかやま国体を盛り上げるための方策として、店舗や道路への幟の設置について話し合いました。宮街道沿い周辺を紀の国わかやま国体色に染めたいと話し合いました。