活動報告・レポート
2014年9月9日(火)
県議会開会
県議会開会
県議会開会

平成26年9月県議会定例会が開会しました。知事から議案の提案を受け、これから審議に入ります。知事は説明の中で、少子高齢化と過疎化の進展など和歌山県にとって厳しい環境にありますが、将来に希望を持って暮らせる地域社会を創るために、経済成長を図ることが必要だとの認識を示しました。

観光施策では世界遺産登録10周年の記念事業を実施することや、この9月から実施している和歌山デスティネーションキャンペーンなどで集客を狙っています。また平成27年は紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会の開催、高野山開創1200年があり、平成28年はNHK大河ドラマの「真田丸」と続いていくなど、和歌山県の観光にとって黄金の年を迎えます。

県外からのお客さんをお迎えし、経済効果のある取り組みをしたいところです。また観光がこれからも地域を支える産業となるように発展させたいと考えています。

また都市の再生や計画的なまちづくりに至る課題の解決に努めることを、取り組み目標として説明してくれました。和歌山県もそうですが、和歌山市の都市再生は喫緊の課題です。JR和歌山駅周辺の再開発と南海和歌山市駅周辺の再開発、両駅を含めた中心市街地の活性化など、今まで以上に行政手腕が問われる年になります。

平成25年度の決算資料も配布され、9月議会での補正予算と共に審議を行うことになります。

また本日、今議会での一般質問の通告を行いました。私の登壇は9月18日、木曜日の午前11時からとなりました。10時からの一般質問者の時間によって開始時間が前後すると思いますが、時間が許せば皆さんの応援をお願いいたします。

打ち合わせ

一般質問を通告したことにより、質疑に関する当局との打ち合わせを行いました。質問項目は決定しているものではありませんが、概ねの内容をまとめているので、その趣旨を説明し回答をいただくことになっています。

本日は障害者優先調達、和歌山市の都市再生、インドとの経済交流の考え方について話し合いました。

また紀の国わかやま国体のPRについても話し合いました。国体開催まで約1年となりましたが、自動車で和歌山県に来てくれる皆さんに向けたPRが不足しているように思います。今の段階から、平成27年度は和歌山県で国体が開催されることを訴えていくことが来年につながります。今年、和歌山県に来てくれている皆さんに国体を知ってもらうこと、地元が盛り上がっていることを感じてもらうことで、来年、来たいと思ってもらえるような動機づけをしたいと思います。そのために宮街道に幟の設置や来県の歓迎を表す表示などを施したいと話し合っています。ところが、宮街道ではまだ歓迎ムードは感じません。

和歌山県と和歌山市で協議してくれることになっているため、県と和歌山市の協議結果を持って地元自治会と連携して欲しいことを依頼しました。行政ができること、地元ができることがありますから、意思疎通を図って連携していきたいと考えています。その一歩を踏み出せたように感じています。

防災対策

防災対策への備えとして、集中豪雨やゲリラ的な大雨に対応するための対応について話し合いました。河川の増水や道路の冠水などの情報をいち早く把握して、県民の皆さんに伝えることが安全確保の第一歩です。県として情報の把握と分析などの対応はしていますが、スピードと正確さ、データに基づいた予測までを一貫した取り組みが必要となります。しかも費用を抑え持続的なシステムにする必要がありますから、今のシステムの将来への対応も大切です。

モニター監視と数日先までの天候の予測はある程度可能ですが、難しいのはデータの読み込みと判断です。いつ避難すべきなのか、避難しなくても大丈夫なのか。現在のデータと数時間後を予測したデータに基づいて責任者は判断することが求められます。データはあってもこの判断が難しいのです。結果が出た後からは誰でも言えるのですが、豪雨などの事象が進行形の段階で判断することは難しいことです。ここに責任者、リーダーの資質と能力が問われることなります。

数時間後の特定地域の予想雨量を数字で出すことはできます。しかし後で検証することになりますが、数時間前の予測と実際の数字は違う場合があります。予測が違うという結果があると責任者はデータの提供者の非を責めることもあります。そのためデータ提供者は将来予測の数字化を嫌う傾向にあります。赤色や黄色、青色などの色で雨量予測を面的に行い、結果責任を回避しようとします。

しかしそれでは判断が遅くなる場合も発生します。それを咎めない責任者であれば、数時間後の雨量予測を数字化することができるのです。責任者が判断した結果責任を取る覚悟があれば数時間後の雨量予測は数字化できるので、より的確な判断ができることになります。どこまで求めるかは情報処理能力の問題ではなくて責任者の判断能力によります。

将来予測の数字化と判断能力など、本質的な議論が交わせたと思います。