活動報告・レポート
2014年9月8日(月)
地方の経済
障害年金

障害年金を受給するためには、その原因となる疾病の初診日を確定させる必要があります。初診日が分かっている場合は、担当医師から診断書を受領し必要書類に添付して提出すれば国の審査に付してくれます。ところが初診日が不明確な場合があります。例えば30年以上前に初診の場合は病院にカルテが保存されていないことや、当時の担当医がいなくなっている場合が該当します。また医療の進歩によって最近になって難病の診断を受けた場合などは、初診を受けた当時は難病だと診断されていない場合もあります。30年以上前だとMRIやCTのない時代であり、初診の時に現在の病名の診断を受けていないことがあるのです。こんな場合の証明は極めて難しいのですが初診日を確定させなければ障害年金の支給対象にはならないのです。

ただ初診日に関する第三者の申立書を、複数人からの提出があれば受け付けて審査してくれることになります。しかし国の審査なので障害年金受給を希望する本人と会うこともなく書類審査で判定されますから、本人現実の苦しさを理解しないで不受理の場合もあるのです。国の難病指定を受け、仕事をしたくてもできない事由があるのに障害年金を受けられなければ、忽ち、生活に困ることになります。

本日は、国の難病指定を受けている疾病により障害手帳の交付を受けているのに、初診日が確定できないことから障害年金を受けられない方の初診日を確定させるために、第三者の申立書を添付して、何とか障害年金の受給対象にしてもらいたいと依頼を行ってきました。窓口は市役所ですが審査は国になるので現状を訴えることができないため、市役所の担当部所に対して現状を説明してきました。直接、本人と会うことができる市役所の職員さんは現状を理解してくれますが、国は書類審査に終始します。

市民の皆さんのことを市役所は知ってくれる機会がありますが、市民と距離のある国では現実を斟酌してくれないことがあります。同じ行政ですが基礎自治体と国の機関とでは役割も認識も違うので、当事者が困惑することがあります。そのギャップを埋めるための依頼を行いました。国の難病指定を受け30年以上も困っているのに国からの支援を受けられない現状を打破し生活を安定させるためにも受給できると良いのですが、受付と審査はこれからになります。

地方の経済

和歌山市内の経営者の方と意見交換を行いました。話題は多岐に及びましたが、その一部を紹介します。平成26年の業績と業界の動きについての分析を聞かせてもらいました。 

最初は消費税の影響についてです。1月から3月までの売り上げは対前年度比を大きく上回っています。理由は消費税増税前の駆け込み需要があったからです。4月以降はと言うと、売り上げは堅調でそれほどの落ち込みはなかったようです。消費税増税の影響は少ないと思っていたところ、7月から売り上げが低迷してきています。

その理由は円安に誘導する余り国債発行の増大、国の借金が1,000兆円を越えたこと、円安が続き105円前後の水準で推移していること、長期金利の上昇が懸念される状況になっていることなど、将来の日本経済への不安があるから、モノを買うよりもお金で残そうと言う気持ちが働いていると分析をしています。

7月と8月は売り上げが落ち込み、9月も上昇局面に入っていないようです。今後の見通しとしては、12月までは売り上げは増えないと考えています。

わが国は1,000兆円を越える赤字があること。国債暴落の危機が近づいていると予想していること。円安で地方の会社は経営が厳しくなっていることなどの理由で、商品の売り上げは伸びないと予想して経営方針を立てています。

地方の会社は外国から原材料や商品などの輸入をして国内で販売している会社が多く、輸出により利益を上げている会社は少ないのです。輸出関連企業は大手企業を中心とした企業群で、地方都市に本社を置く会社は輸入が多く、これ以上の円安の進行はマイナス材料になります。現在の1ドル、105円が一つの壁であり、これから115円から120円の水準まで円安になると歯止めが掛からなくなる恐れがあります。そうなると輸入企業は大きな打撃を受けることが予想でき、地方都市の経済は苦しくなります。和歌山県は例外ではなく、むしろ絶対的な当事者になります。

和歌山県に必要なモノは輸出関連企業の誘致です。そのため政策として固定資産税の特例としての軽減や、和歌山市における事業所税の廃止などによって企業が進出しようと思う環境を整えることが必要です。

話し合いはマクロから入り、最終は和歌山県内の経済まで進展しました。「和歌山県を元気にしなければ」という力強い言葉を聞かせてもらい、「そのための取り組みをして下さい。期待しています」と激励をいただきました。経営者との懇談は楽しい1時間となりました。

ライオンズズクラブ

和歌山ゴールドライオンズクラブによるこばと学園夏祭りのお手伝いに際して、運営に参加するための準備を行いました。和歌山ゴールドライオンズクラブでは夜店を出店しますが、その中の一つとしてお菓子釣りを計画しています。子ども達にお菓子を釣竿で釣ってもらいプレゼントするゲームです。ゲームの景品用のお菓子を袋に詰めて当日に備えました。会員の皆さんが集まり作業をしたのですが、お菓子の袋を100袋用意するのは結構大変でした。

今週末にこばと学園の夏祭りがありますから、子ども達の楽しみと笑顔を見るために作業を行いました。

夜間の作業だったことから、袋詰め作業終了後に見上げた空に輝く中秋の名月は明るく輝いていました。月の光を感じながら月見団子をいただきました。

その他
  • ストーンペーパーにつて話し合いました。これからの社会で有望なものですから、日本の技術を中国などの国に対しても展開することについて話し合いました。
  • 和歌山市中心市街地活性化について意見交換を行いました。現在の延長線上の政策では中心市街地の活性化は図れません。全国レベルの再生計画によってのみ、活性化が図れることになります。期待が膨らむ話となりました。