活動報告・レポート
2014年9月1日(月)
インドとブルネイ
阪本会長

和歌山市生まれで城東中学校を卒業してから大阪に移り丁稚奉公に励み、独立して会社を持ち、苦難の末、現在の会社に育て上げた阪本晴彦会長が和歌山市を訪ねてくれました。掘削技術などの発明を行い、特許を取得し事業を伸ばし大きな会社に成長させています。事業拡大を図ると共に社会貢献活動にも力を注いでいたことを聞かせてもらいました。

福祉施設への慰問活動や中学校への授業の機会を持ち、自らの経験を伝えています。若い人達には夢を持って苦労を体験して欲しい、その中から自分の生きる道を見つけて欲しいという願いを持っています。

社長時代はわが国の経済成長に尽くすことを目指してきましたが、会長に就任すると同時にこれまでお世話になった社会に恩返しをしています。そのひとつが自分の経験を若い人達に伝えるために書いた「おんしゃがはるひこか」です。全国の小学校や中学校に寄贈し、依頼があれば講演活動を行っています。

時代背景は違うものの経験談は生きる上での力になってくれます。むしろ時代背景が異なるから学びたいことがあります。中学校を卒業してから苦労して起業し成功を成し遂げた阪本会長の話は聞いて役立つことばかりですし、そこから次の世代に伝えたいことがあります。現在二冊目の著書として「おんしゃがはるひこか」を基にした絵本を制作中となっています。平成27年には完成する予定なので、もっと阪本会長の経験を広められると思います。

貴重な経験談を聞かせてもらえる機会となりました。

会社設立

起業して売り上げを伸ばしている人が、故郷に納税をするため和歌山市内で会社を設立したいと相談がありました。これまで育ててくれた和歌山市に恩返しをするために、今月中に会社を設立する考えを聞かせてもらいました。「もっと成長していく会社だと思いますので故郷に貢献できると思います」と語ってくれました。勿論、和歌山市内での会社設立を応援しています。

インドとブルネイ
インドとブルネイ

インドからチャコさんと藤本さん、ブルネイから元経済産業省でブルネイ大使館勤務を経て、現在はブルネイで起業した大河内さんが和歌山県を訪ねてくれました。来日と同時に和歌山県を訪れてくれたことに感謝していますし、和歌山県との経済交流を求めてくれていることは嬉しいことだと考えています。ブルネイは化石燃料などの資源が豊富で、中でもわが国は天然ガスを輸入しています。天然ガスを輸入している大手四社は、東京ガス、東京電力、大阪ガスと関西電力だと聞きました。エネルギー産業にとってブルネイとの関係は切ってはならないものであり、これからも深い交流機会が必要です。大河内さんはブルネイ大使館で勤務した経験があり、その後経済産業省に戻りましたが、ブルネイからの要請があり経済産業省を退職し、現在はブルネイで会社を設立し、ブルネイで暮らしています。日本とブルネイの架け橋の役割を果てしてくれていて、ブルネイとの良好な関係を保つ役割を果してくれています。

外交で必要なことはひとつで良いから強み、武器を持つことだと話してくれました。何の特技もなければ文化の違う人と共通の価値を見つけることは困難です。スポーツや文化など、これが強さだというものを持ち、そこから信頼関係につなげることが外交に必要なことで、信頼関係があって経済交流へ発展していきます。いきなり数字や取引を求めても、進展することは稀だと思います。日本とブルネイとの関係は良好ですが、これは経済産業省や歴代大使の皆さん、民間企業がそれぞれ信頼関係を結ぶための役割を果してきたからだと思います。

現役世代はこの信頼関係をこれからも継続することが使命です。エネルギー資源が少ないわが国が安定的なエネルギーを持つためには、ブルネイとの関係は大切です。

さてインドです。平成25年10月6日から12日にかけて、和歌山県知事を筆頭にインドマハラシュトラ州を訪問し、和歌山県とマハラシュトラ州は相互協力の協定を結んでいます。そこで「観光交流、食品加工、企業間協力にかかる覚書」の調印を行っています。その協定に基づいた経済交流を希望していますが、日も浅いことからその段階に至っていないようです。覚書を交わすことが目的ではなくて、覚書に基づいた経済交流がこれからの課題ですから、民間企業のインド進出を含めて和歌山県はインドビジネスを後押しして欲しい旨の要望を受けました。

東京を飛び越して和歌山県に来てくれたことを歓迎し、懇談会の席を設けてくれた皆さんに感謝しています。インドとの経済交流の案件は議会で取り上げたいと考えています。