戦国の武将雑賀孫市を愛する皆さんが孫市の会を結成し、南海和歌山市駅を中心に活動していますが、その市駅構内に孫市城を臨時に設け、孫市のPRにより和歌山市のイメージを高めてくれています。このスペースは高島屋が平成26年8月末で閉店することから空きスペースになった場所に出展しているものです。本日が出展の最終日だったことから訪問し、森下幸生会長と店内で懇談しました。
森下会長は、「駅構内に出展しているので、ここにいると人の流れがよく見えます。人の流れがあるのですが、ここで留まる人が少ないのが課題です」と話してくれました。平日は通勤に市駅を利用している人が大半なので、朝は足早に通り過ぎ、夕方も市駅付近に留まる人はいないようです。今日は土曜日だったことと、高島屋閉店の一日前だったことから賑わいがありました。森下会長は、「土曜日なので人の流れがいつもと違います。ここに留まって交流や買い物をしている人が多いです」という話です。
確かにこれだけの人が普段から駅周辺に出ているなら、もしかしたら閉店という判断もなかったかも知れないと思うほどでした。
売店の人と話をしても「今日はお客さんが多いですよ。毎日これだけの人が出てきてくれると良いのですが」と話してくれました。人の交流があるとその場所は活気付きますから、何とか駅を中心とした中心地に賑わいを取り戻したいと思う光景がありました。
森下会長は、「この場所は観光案内所や人が交流する拠点にすると良い。孫市城は今日で終わりですが、南海の理解を得て引き続きこの場所でPRできるとよいのですが」と話してくれました。
人通りが少なくなっているとしても、やはり鉄道の駅は人が行き交う大切な場所です。南海和歌山駅は乗降客が行き交うという輸送面を重視した従来の駅の役割は果たしてくれていますが、駅構内で買い物をしたり、飲食できる場所が少ないので交流機会を逃している状況にあります。鉄道を利用しているお客さんがいつも時刻通りに帰らないで、時には留まりショッピングをしたり飲食を楽しんだりする場所にしたいと思います。ショッピンクで人を留まらせることは難しいとしても医療施設やカフェ、大型の本屋があれば、駅周辺の賑わいを取り戻せる要素となります。
地元の農産品を取り扱うことも人を集める有力な手段ですが、その中に雑賀孫市のPRと商品を取り扱う孫市城や、地元のコミュニティエフエム局のサテライトスタジオなどの設置も地元らしさを奏でてくれるものです。勿論、この場所の利用は賃料が発生しますが、地域振興のために貸し出しなども検討して欲しいと思います。
現場に行くと見えるものがある、そんな気持ちになりました。森下会長からは「片桐さんが来てくれたので、孫市城に大勢の人が来てくれています」と伝えてくれました。
とても幸せな午後の時間を過ごしました。加賀安隆くんと中村華歩さんの結婚式と披露宴に招待をいただき出席したからです。中学校時代の同級生だった若い二人の結婚式は、感動に満ちていました。この年齢になって披露宴に出席すると、若い時とは違う感覚があります。若い人達に負けないぞと思うのではなくて、若い人達を応援する気持ちが圧倒的に強くなっています。次の時代を担うのは二人のような20歳代の若者だからです。両親や周囲の皆さんへの感謝の気持ちを持ちながら、このまま成長を続けてくれることを願うばかりです。
今日の披露宴では、感謝という言葉が随所に出てきました。新郎新婦からは両親や親戚の皆さんへの感謝の言葉を聞くことができました。そして天国に行ったおじいさんへの感謝の言葉も聞くことができました。二人がこれほど感謝の言葉を使う日はなかったと思います。結婚式は、自分たちを育ててくれた人への感謝の気持ちを伝える時でもあるようです。心からの感謝の気持ちを、自分の言葉で伝えることが感動を呼びました。
それにしても、人が未来に向かって歩くことの素晴らしさを感じました。未来を見られることは生きる上で大切なことですし、いつまでも未来に向かって進みたいものです。二人の未来に祝福の乾杯をしたいと思います。
おめでとうございます。素敵な人生を歩んで下さい。