活動報告・レポート
2014年8月16日(土)
長唄
懇談会

若い経営者と会い懇談しました。この方は美容関係の会社を経営しているのですが、一代で何店舗も経営するに至っています。経営するだけではなくて若い人を美容師として育成することも手掛けていて、若い人に仕事を与える役割を果してくれています。雇用創出という地域社会にとって大切なことを実行してくれています。

若い経営者と会って話をすることは刺激的な体験となります。多様性は都市としての魅力であるように、人も多様性があると引き出しが多くなりコミュニケーション力が高まります。専門分野以外のことに関して底が浅い人は、話が続きませんし人間関係を作ることは難しくなります。

この経営者も同様の価値観を有していて、休日や時間を空けて勉強会に参加していることを教えてもらいました。月会費が数万円もいる会員になって、経営者になった今も研鑽を続けています。3万円もする会に参加している理由は、「本気で勉強をしようと思っている経営者達が集まっているから」だということです。確かに、会費が無料の会だと誰でも参加できますがどんな集団になるか分かりません。しかし月額3万円の会に参加しようとする人は、そこから学び取ろうという意欲が強い人ばかりです。しかも経営者は忙しい上に現場を指揮している方が収益を上げられますから、資金と本来は稼げる時間を勉強のために費やしているのですから本気の人ばかりです。

だから「勉強会から学ぶことはたくさんあります」という話に納得できます。時間は捻出して自分の成長ために使うこと、それが従業員さんのためになり社会のためになるのです。自分が社会で役立つ人になることを目指したいと思いました。

長唄
長唄

長唄とは演奏とお唄を合わせたものを言います。和歌山市内で長唄の会があり舞台演奏を聴かせてもらいました。いつも感じることですが、伝統芸能の持つ力は凄いということです。長唄が誕生したのは江戸時代ですから、400年の歴史の持つ力を感じるのです。

今回はいつもと違い解説を含めた演奏会となりました。長唄はお三味線の人数と唄い手の人数を合わせることが基本です。お三味線が3人だとすると唄い手も三人となります。

そして中心に座る人が指揮者となります。「よ〜い」という掛け声を発してから演奏が始まりますが、その掛け声を指揮者の位置に座るお三味線の奏者がリードするのです。今で言うセンターの位置の人が指揮者の役割を果すことになります。その人のペースで演奏は進行していきますから、誰がその位置に座るかによって演奏は違ったものになります。そんな視点で演奏を聴いていると、より演奏が楽しくなります。

また400年以上続いている長唄ですから、曲目は200曲以上もあります。しかも昭和、平成の時代に入ってからも新しい曲が生み出されていので、まだ曲数は増えていることになります。一人の奏者が全ての楽曲をマスターすることは困難で、それを追及し続けることも伝統芸能の面白さであり奥深さでもあります。簡単にマスターできるものは飽きられますし、歴史の力に屈して消えてしまいます。400年の歴史の底力はこんなところに宿っていると思います。

春の季節、秋の季節を感じながら演奏は進んで行きました。長唄はお祝い用の演奏が多く華やかな感じがあります。季節を感じられることで聴く人が情景を想像できるので、奥行きが出てきます。

最後は牛若丸と弁慶の五条の橋の上での出会いを演奏で表現してくれました。激しく戦う姿が感じられる見事な演奏に会場全体が聞き惚れました。こんな異空間に連れて行ってくれる長唄は凄いと思うばかりです。

長唄

演奏終了後、お三味線を体験させてもらいました。実際に楽譜を見て演奏の手習いを体験することで凄さが分かります。舞台で流れるように演奏していますが、自分が弾いてみると一小節だけでも難しいのです。舞台を見ていると簡単に演奏しているように思いますが、簡単なことではないことを再認識します。先生は「みんな泣きながらお稽古をしています。長い時間お稽古をしているのですよ」と、優しく話してくれました。

伝統芸能は日本人が誇りと思い持ち続けるべきものです。江戸時代も今日と同じような演奏会が開催されていたと思うと、歴史の流れを感じながら演奏に浸ることができます。

午後の時間で伝統芸能の凄さを感じることができました。先生と演奏してくれた皆さんに感謝しています。

その他
  • 午前に時間を確保してお見舞いに行って来ました。そこで今後の治療方針なども聞かせてもらいました。この時間は大切な時間となっています。
  • 夏祭り 夏祭りに行ってきました。行き先は復活した紀三井寺の夏祭りです。地元歌手の山口智世さんによる紀三井寺音頭の歌もあり、復活祭のような感じでした。