活動報告・レポート
2014年8月15日(金)
インドマハラシュトラ州との交流
道路行政

和歌山市内で建設が進んでいる道路工事に関して協議を行いました。道路建設が進むことを期待していますが、新しい道路に隣接する地域では要望などがあります。橋脚の陰になることや進入が困難になること、ガードレール設置の問題などが発生することがあります。これらは都度の対応になるのですが、地元の意見を聞かせてもらいながらも、道路は全体調和を図る必要があることが難しい問題となります。予算措置が図れて道路行政が進展している現在の状況は好ましいことだと考えていますが、進捗に伴い個別の対応も生じてきます。和歌山県発展のために、公共の福祉を優先させた対応が必要であることも理解していただきたいと思います。

会合

日曜日に予定している祝賀会の最終の打ち合わせを行いました。出席者と座席の確認、進行表の読み合わせ、紹介文の確認など最終チェックを行い、日曜日に備えることにしました。実行委員会を立ち上げてから数ヶ月、早いもので明後日、祝賀会の日を迎えることになりました。期待と不安を感じながらも当日を楽しみに待っています。

インドマハラシュトラ州との交流
インドマハラシュトラ州との交流

インドマハラシュトラ州からスニル・チャコさんと藤本知子さんが訪ねて来てくれました。和歌山市まで来てくれたので大歓迎でお迎えしました。平成25年10月に和歌山県からインドへ視察団が訪問したことがご縁となり、インドと和歌山県との交流が始まっています。その時にインド政府側と結びつける役割を果してくれたのがこのお二人です。インドマハラシュトラ州と和歌山県とのビジネスが発展するような交流機会になることを願っての視察団であり、既に和歌山県からも企業が進出しているなど、これからに期待できる動きがあります。

平成25年10月、インドマハラシュトラ州と和歌山県は、「観光交流、食品加工、企業間協力にかかる覚書」の調印を行っています。調印はマハラシュトラ州のプリスヴィラジ・チャバン首相と和歌山県仁坂知事との間で取り交わされています。その具体的な内容は、相互の観光交流、投資などの産業交流、そして食品加工技術交流の3つとなっています。 調印式の席で和歌山県知事は「和歌山県はマハラシュトラ州の人々が日本に進出する際にゲートウェイ(Gateway)となることを宣言する。マハラシュトラ州も和歌山の我々がインドに進出する際のゲートウェイとなってもらいたい」と発言したと聞きました。

ですから単に調印式をして州政府と県庁が交流をするのではなくて、マハラシュトラ州では民間ビジネスにつながることを期待している訳です。既に和歌山県にある紀州技研工業がインドに進出をしていますが、インドの現地法人の設備投資資金として3億円を商工中金和歌山支店が融資しています。これは海外市場開拓に挑む特定分野に優れた中小企業に資金を支援する「グローバルニッチトップ支援貸付制度」を活用したもので、和歌山県内の事業者では初めての融資となっています。

協定を締結したことで現地法人のビジネス展開が加速しているようで嬉しいことですが、これを皮切りに和歌山県として民間事業者がビジネスチャンスを掴むような支援をしたいところです。

特にマハラシュトラ州が求めているものはエネルギーと水だと伺いました。経済成長を続けているインドにとって豊富なエネルギーと安全な水は必要なもので、社会のインフラを整備することが今後の更なる成長につながるものです。インドでは発電所用の化石燃料はほぼ輸入に頼っていて資源の確保が課題となっています。一日3時間程度電気があるだけで後の時間は停電するという事態も珍しいことではなく、エネルギー供給を安定させること、再生可能エネルギーの導入を図ることが大きな課題になっているようです。

また携帯電話の普及と共に携帯基地局が増加していて、現在基地局は50万局あり、その電源構成が問題になっています。携帯基地局の電源は、ディーゼル、系統とつながっている電力、バッテリー、そしてソーラーシステムの4種類あります。中でも化石燃料からの電力供給は40パーセントもあり、地球環境問題への対応からソーラーを推進する考えからソーラーシステムや発電技術などの協力を期待しています。

参考までにインドの人口は約12億5,840万人、世界銀行が調査した購買力平価は世界で第3位となっています。この分野で日本は世界第4位となっていますから、経済力も相当なものになっています。

和歌山県はマハラシュトラ州との協力関係を結んでいることから、依頼に対してどんな支援をしてくれるのか期待しています。これから経済協力に発展していくことを支援したいと考えていますし、和歌山県の役割に期待しています。

とても良い出会いがあったことに感謝しています。

その他
  • 中国の関係構築につながる協力を行いました。現在、緊張関係が続いていますが、全ての面で否定し合っているものではありません。両国にとって貿易は経済活動の根幹となる大切なもので無くすことはできません。友好関係のある分野は関係を維持したいと考えています。
  • 和歌山市内の病院へお見舞いに行きました。発熱のため緊急入院したもので、一日も早い回復を心から願っています。