現場で仕事ができる技術者が不足しています。東京オリンピックや東北復興を始めとする公共事業が好調なことも要因です。和歌山県内でも土木工事に関わる技術者が不足しているので、仕事があっても請けることが難しい状況の時もあります。和歌山県内でも平成27年度の完成に向けた高速道路などの道路工事が進んでいますが、人材不足を理由に影響の内容にしたいと思い対応策を協議しました。
相手の国の歴史を知っておくことは会話をする上でとても大切なことです。相手国に関する基礎的な知識があることを前提に会話は成り立ちます。自国の歴史を知ることは当然のことですが、会う相手国の主要な歴史を学習しておくことが会話成立と信頼関係を培う基礎になります。特に直近から100年程度の近世の歴史は知っておくべきです。国の歴史を知っておくこと現代国家の姿が分ってきます。突然に近代国家が成立している国はありませんから、近世を知っておくことが個人の信頼関係と国同士の関係構築につながるものです。自国の主な歴史を知り話ができること、また相手国の歴史を知り会話が成り立つことが友好関係につながる大切な要素です。
観光で訪れている人とビジネスで訪れている人とでは会話する内容が違いますし、相手国に関する事前調査内容も違います。相手国の歴史を知らないで話に入っていくと話は進展しませんから事前学習の必要性を実感しました。
また外国とビジネスをする場合、信頼関係は国内の取引よりも大事な要素になります。初対面から信頼関係はありませんから、その距離を縮める要素は間に立っている人の信頼ということになります。引き合わせる日本人と外国人の両方から信頼を得ている人が間に立つことでビジネスの土台はできることになります。信頼から入ることで話は進展することになります。
また大量生産品とは違う希少価値のあるモノの価格決定は、そのモノに対する価値観によります。そのモノに価値を見出すのは歴史認識も重要であり、歴史認識を含めた価値観が両者でかけ離れていると価格が折り合うことはありません。信頼が価格を左右するということもあることを学びました。
和歌山県内の産業振興を図るためには、ここで暮らしている人に起業してもらうことも重要です。若い人は勿論のこと、最近は新現役という概念もあるようで、60歳で現役を引退した人がその経験を活かして起業することも歓迎です。
国では一流の中の一流を作ろうという取り組みに着手しているようで、県内の一流が全国レベルの一流になって欲しいと思います。そんな一流へと続く活動を支援するしくみについて話し合いました。
起業を目指している人や日本、世界に飛び出そうと考えている人は技術を持っています。技術があることは当然のことで、それだけで市場に出ていくことはできません。市場に出るためには資金力とマーケティングが必要となります。起業しても長く続かないのは資金を集められるしくみがないことと市場への参入方法を知らないことも要因となります。
土台を確立させた後は一気に突破する力が必要です。例えば年商10億円を目指しているのに売り上げを徐々に伸ばそうと思う人はいません。最初から一気に売り上げを伸ばす戦略が必要となります。起業とした時から一気に売り上げを伸ばして市場を維持していくことで企業活動は成り立ちます。
投資家に投資を決めてもらえるビジネススケールと事業の将来性、経営者の人間的魅力などによって成否は決まります。専門家からは、市場が拡大し雇用を生み出せるスケール性と事業性と人間性などが起業家を見定める要素となると聞かせてもらいました。
一人で起業しようとしても成功は難しいことも知りました。ビジネスは一人でできるものではありません。起業しようと考えている人は友人や投資家などに事業の構想を説明します。もしそのビジネスの種が本物であれば、友人や投資家は何かの形で協力してくれます。一部出資して株主になるだとか、会社に入るなどの行動を起こしてくれます。もし誰も行動を起こしてくれなくてパートナーがいない状態で、一人で起業しても成功への道は歩けません。その人に人間的魅力がないので、その先も信頼できるパートナーは現れないと思います。ですから仕事をするのは一人ではなく信頼関係にある複数から始めることがお勧めです。
最後に「私の武器はこれです。これがあると誰にでも勝ちます」というものを持っていることが必要です。市場では武器を持って戦うことが大切なことです。