活動報告・レポート
2014年7月31日(木)
議会報告会
トップの資質

事業家のH社長とご一緒させていただきました。社会で役立つ経験談を聞かせてくれたことに感謝しています。H社長とは仕事の話ができても、経験を伝えてもらえる人はいないと思います。それだけに、これまでの仕事から学んだことを教えてもらえたことに感謝しています。

社長に必要なものは「見極め決断力」だということです。才能や学歴ではなく、この事業に着手しても良いかどうかを見極める力と、困難な状況であっても進むことを決断できる力が必要だということです。机上でアレコレ言って決断を先送りしているようでは社長になれません。

そしてYESかNOかをはっきり言い切れる人がトップです。結論がどちらか分からないような議論をしていても仕事はできません。YESかNOかを決めて次に進むことができるからです。YESと決断すればそこからどうスタートしていくかの議論に入れますし、NOと決断した場合は、それに代わる代替案を決めて進むべき道を探します。案件についてYESかNOかを決めない限り先に進むことはできません。それができる人がトップなのです。

決断しなくても良い中間管理職と決断しなければならないトップの違いはここにあります。小さな会社であっても社長は、最も厳しい決断をしているのです。しかも大きな失敗は許されないのですから、厳しい責任を負っています。

本日交渉の席に同席させていただきました。修羅場を潜ってきた経験から来る交渉は説得力がありました。話を交わしながら決して逃げることなく自分のペースに持ち込むのです。ポイントは相手の言うことを聞いて、その質問に逃げることなく答えることにあります。この姿勢は、交渉の場の空気が変わるほどです。相手の言うことを決して否定しないで、自分の主張を織り込んだ答えを返すと言う才能を感じました。

これまで誰が交渉しても説得できなかった相手を説得して契約に至らせるなど、H社長の交渉力の凄さを体験しました。そんな社長は謙虚で、「良く説得できましたね」と話したところ、「たまたまタイミングと運が良かっただけですよ」と成功の理由を述べてくれました。自分の力を誇示するのではなくて、成功の理由をタイミングと運にしています。この謙虚さが相手に伝わるのだと思います。

そして「交渉は、最低5回は訪問すること」と話してくれました。叱られたり怒鳴りつけられたりしながらも、5回は訪問して頭を下げていると話しだけでも聞こうと思ってくれるそうです。そこから信頼へとつなげる力が必要ですが、兎に角、逃げないで訪問することが交渉の基本です。

手土産を受け取ってくれないことや、ぶつけられたこと、ゴミ箱に捨てられることもあるようです。それでも何度も訪問して手土産を持参します。最初は腐らないものを持参して、途中から相手の好きなものを持参するようにしていると聞きました。交渉は相手の家での話し合いだけではなくて、時には食事を取りながら、飲食しながら、という場面が必要です。信頼してもらうまで訪問し続けることが大事なことですが、辛抱が足りなくて信頼を得るまでに止めてしまう人が多いようです。多くの人が失敗した案件を成功させているのは、信頼関係を築くまで粘り続けるからです。

たくさんの経験を聞かせてもらったので、活動のための栄養分にすることができました。

京奈和自動車道

京奈和自動車道の工事が進展しています。紀ノ川サービスエリアのところ、岩出市のインターチェンジのところ他を見てきました。岩出市のインターチェンジは橋脚ができて、開通が間近であることを知らせてくれる光景でした。紀ノ川サービスエリア付近の工事を見ると、平成27年の紀の国わかやま国体までに間に合うのかどうか微妙な感じがありました。

京奈和自動車道 京奈和自動車道

和歌山県としては平成27年の紀の国わかやま国体までに間に合うことを国土交通省に強く要望をしています。期待を持って進展を見ています。

NPO会合

私の所属しているNPO法人が新年度の取り組みとして計画をしている地球環境問題に対応する植樹や森の再生について協議しました。明日の理事会で事業方針を決定して、平成27年中に取り組むことを考えています。本日の協議結果を踏まえて企画書作成に着手し、8月中に完成させ実行に向かいたいと考えています。

議会報告会
議会報告会

午後7時からは議会報告会を行いました。暑い日でしたが、仕事帰り、家庭の仕事の後に参加してくれた皆さんに感謝しています。議会報告7月号を配布してそれを中心に説明しました。大きなテーマは行政と地域の関係について、JAXAによる宇宙教育について、和歌山市における最終処分場設置の問題について、リニア中央新幹線と四国新幹線を和歌山市民として支援が必要な理由、高野山開創1200年についてなどを説明しました。

地方自治体が策定している事業計画は、基本的に性善説で受け止めて欲しいことを伝えました。昔のことは分かりませんが、一方的に私達が不利益になるような政策を現在の地方自治体が企画、実行することはありません。賛否はあっても私達の生活が向上することを前提に政策を進めています。県民、市民の方々が望んでいないことを強引に推し進めるような政策はありませんから、政策を理解して支援することを前提に考えて欲しいと思います。理解しないで賛成して欲しいと言っているのではなくて、反対意見があって良いのですが、反対の理由を求めて反対するのではなくて反対の立場を取る理由を言って反対するようにして欲しいということです。そのためには利害が相反する双方の意見を聞いて自分の価値観によって判断することです。

現在、時代の進展と共に行政や政治家によって政策の大きな違いはなくなっています。見極める方法は、最終的に人柄によって判断することになりそうです。基本的に行政や政治家は県民、市民の大多数の意見を順守します。違いがあるとすれば人柄です。信頼できる人柄かどうか、意見を十分に聞いて決断できる人かどうかなどの要素で政治家を見極めて欲しいことを伝えました。

参加してくれた皆さんに感謝しています。

その他
  • 紀三井寺競技場の交通渋滞と安全対策への対応について話しました。ハード面における課題が多すぎて対応できるかどうか分かりませんが、現地を見ながら検討したいと考えています。
  • 詩吟教室を主宰していたN先生がお亡くなりになりました。通夜式でN先生の写真と会いましたが、変わらない笑顔で迎えてくれました。心からご冥福をお祈りしています。