活動報告・レポート
2014年7月26日(土)
海南発電所
海南発電所

現在、日本の夏の電力需要を支えているのが火力発電所です。海南発電所は昭和45年に運転を開始している古い発電所ですが、今も現役で運転をしてくれています。発電出力は201万kWですから大型の発電所で、30度を越える関西の夏の電力を支えています。

そんな中、関電労組海南支部の定時大会が開催されました。まず大会議長就任の挨拶がありましたが、所謂シナリオ通りではなく議長が自らの言葉で職場の現状と危機感、そして立ち向かう勇気を語ってくれました。冒頭に希望の持てる話を聞けて素晴らしい一日になりました。

挨拶では、厳しい時代を迎えていますが、この環境を打破するのは他の誰でもない私達自身であり、自ら立ち向かい切り開くことを訴えてくれました。そして厳しい経営環境の中、みんなのために新執行部を引き受けてくれる役員を励まし、支えるのが今日出席している代議員であり、執行部だけに責任を押し付け自分たちは第三者的立場でいることは許されないと訴えてくれました。厳しい時代に果敢に立ち向かう気概の持った執行部の勇気を称えたいとも伝えてくれました。

代議員は意見を述べ、述べた意見を執行部だけに求めるのではなくて、自ら行動することで実現させることが大事であるという意識を植え付けてくれました。

それに続く私の大会での挨拶の主旨は次の通りです。

おはようございます。46回目を数える歴史ある海南支部の大会が開催されますこと、お祝い申し上げます。冒頭、大会議長、委員長から迫力ある挨拶を聞かせてもらいました。自分の言葉で伝えることで気持ちが伝わりますし、聞いた人を奮い立たせる力があると感じています。皆さんの挨拶の言葉に触発されましたので、私の思いを言葉で伝えたいと思います。

昨日、関西電力OBの方と話し合う機会がありました。仮にAさんとすると、Aさんが就職する前の研修は多奈川発電所で行われたそうです。当時はまだ海南発電所が運転開始をしていなかったからです。入社後、最新鋭火力である海南発電所が運転を開始し、その後、関西経済発展を支えてきました。当時の最新鋭技術を誇った海南発電所が、現在も現役で運転していることを嬉しく、そして勇気付けられることだと語ってくれました。エネルギーの世界はたくさんの人に支えられて成り立っています。夏の電力需要を支えることは記事で書かれているように簡単なことではなく、24時間体制で働いているから成り立っているのです。私達が社会を支えている、これは誇りでありこれからも達成すべき目標です。これからもこれまで電力の仕事に関わってくれた先輩が私達を見守ってくれると思うと力が沸いてきます。

さて議会に送り出してもらってこれまでも責任ある仕事をしていると自負していますが、更に社会環境が変化していく中、与えられる役割はもっと重要になると思っています。一作日、財務省から平成26年6月の貿易収支の発表がありました。それによると一ヶ月の貿易赤字は約8,000億円で、多くは原油や天然ガスなどの資源の輸入によるものです。一ヶ月8,000億円ですから、年間ベースで10兆円近くというとんでもない数字になることも予想できます。しかも24ヶ月連続で貿易赤字が続いているという現状は先進国で技術立国である日本ではあり得ない話です。貿易赤字が続くと国力が低下すると見積もられることから、一般的には更に円安に向かいます。資源を輸入しているわが国にとってこれまで以上に円安が進むことは、エネルギーコストが高くなることを意味しているので、輸出産業に影響がでてきますし、国内経済への影響も出てきます。

原子力発電が停止してから化石燃料の輸入が増えているので、この構造変化が貿易赤字を生み出している原因ですが、それによって電力会社は赤字経営が続き、巷では関西電力は債務超過に陥るのではないかと言う声も聞かれるようになっています。関西経済を支える電力会社が債務超過に転落することは絶対に避けなければならない問題であり、こうした厳しい経済環境の中において、私としては和歌山県と電力産業について考えるべきだと思っています。

和歌山県、そして関西経済の健全な発展を求めるためにはエネルギー産業が安定した経営ができることが必要であり、社会で必要な電源構成の理解を求め実現していくことにあります。将来も大事ですが、今も同じように大事です。今を犠牲にして希望をなくさせて将来はありません。時間は今から将来へと延長しているのですから、今がダメで行き詰っているのに将来の展望が開ける筈はありません。今の時代に希望を持てるような社会環境を作ることがエネルギーのことを知っている議員の務めだと考えています。

和歌山県経済の健全な発展を目指すことが県を代表する議員の役割であり、そのためにエネルギー問題への理解を求めることも大切な役割だと思っています。

最後になりますが、過日、地区大会において、平成27年4月の統一地方選挙での県議会議員候補としての推薦をいただきました。皆さんからの励ましと期待に基づく推薦決定だと思っています。厳しい時代ですが、しっかりと役割を果すことを求められていると思いますので、皆さん、そして社会と共に発展できるよう取り組むことを報告し挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。

実行委員会

有志が集まり8月に予定している祝賀会の実行委員会を開催しました。シナリオ、演出、準備物、役割分担を確認して会場下見までに、それぞれが作業を進めることになりました。

次回は8月上旬に集まり最終確認をする予定です。踊りやピアノ演奏、体験談発表などがあり、とてもワクワクする企画になっています。

その他
  • 先月、開店したはかりのカフェを訪ねました。30歳代の人が独立して経営しているお店で、これからに期待しています。法律家の先生に紹介されたもので、来店を歓迎してくれました。
  • 夏の暑さ対策として髪の毛をカットしてきました。夏仕様に短く切り込んだので少し涼しくなりました。
  • ドバイとのビジネス展開を検討している経営者と話し合いました。高級品が売れ筋となる国柄なのでビジネスチャンスがあることから進出計画を聞かせてらいました。和歌山県から世界に挑戦しようとする姿勢に好感を持てます。
  • 道路に凸凹があり、また橋脚との接続部に段差がある場所の指摘がありました。現地確認をしたところ指摘通りの状況でした。この段差は通行に不快感があり修繕が必要だと考えているので対応します。
  • ふたつの懇親会に参加してきました。ひとつは福祉施設の祝賀会打ち合わせ、もうひとつが外国語教育に関する会合でした。