活動報告・レポート
2014年7月24日(木)
関西総連定時大会
関西総連定時大会
関西総連定時大会

京都府内で関西総連の定時大会が開催されたので、関西地方議員団の一人として出席しました。また団長を拝命していることから参加した関西地方議員団を代表して挨拶をさせていただきました。挨拶の内容を要約して記します。

こんにちは。和歌山県議会議員の片桐章浩です。先輩議員、同僚議員がいる中ですが、関西議員団の団長をしている関係から代表して挨拶をさせていただきます。皆さんのご支援をいただき県、市、町それぞれの議会に送り出してもらっていることに感謝しています。また先日施行されました加古川市議会議員選挙においても新人議員を当選させていただきました。この時期、新人議員を送り出すだけでも大変なことですが、皆さんの力で当選させてもらえたことは凄いことだと思っています。新しい仲間を加えて議員団としての活動を続けていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

さて、これまで日常活動においては地域の課題への対応や、皆さんからの意見や要望に応じて解決方法を見出したりしてきました。これらの日常活動は変わるものではありませんが、本来は国レベルの問題も地方議会で扱うように時代は変化しています。エネルギー問題や改正電気事業法に伴う問題は地方議会でも議論されていますし、これから益々議論の対象となってきます。特に改正電気事業法が改正されたことによって県や市の条例を制定することや改正することも予想されるので、これから本格的に議論が重ねられることになります。時代の要請に伴う法改正に対応していくために地方議会の重要性は高まっていると考えています。

国策であるエネルギー問題は地方で扱われる機会が少なかったところですが、今ではテーマとして話し合われることは珍しいことではなく、しかもエネルギー問題の専門家が少ないことから、どうしても現場を知っている人が議論に参加する必要があります。机上の空論で改正を進められてしまうと実態と乖離した結果になることも予想されるからです。地方においてこれらの議論をリードしていくことは大切なことであり、その役割の重要性は、どの時代よりも高まっていると思っています。

皆さんの期待に応えられる活動をしていると確信していますし、この先地方議員の重要度は高まりますから、引き続いてのご支援をお願いいたします。これからも一緒に厳しい時代に対応していくための活動を願って挨拶といたします。ありがとうございます。

挨拶は以上のような内容です。法律が変われば地方はそれに対応していくことが求められます。皆さんの励ましを心強く感じ感謝しています。

金融機関

金融機関主催の講演に参加しました。アベノミクス三本の矢について説明がありました。第一の矢は金融緩和ですが、大幅な金融緩和によって株価が上昇しています。民主党政権の時は8,000円台だった株価は15,000円台にまで回復したこともあり、資産効果がでています。資産効果が出ていることは狙い通りであり、消費拡大につながっていると評価できます。実体経済に効果があると評価できるため評価ランクはAです。仮に1億円の株式を保有している場合の資産効果は、1億円が1億5,000万円に上昇しているので5,000万円資産が増えたことになります。その増えた資金の一部は消費に回りますから、第一の矢は効果があるといえます。

第二の矢は機動的な財政政策ですが、これにはふたつあります。財政拡大と財政再建です。財政拡大は平成25年度の補正予算が10兆円、平成26年度のこれまでの補正予算は5.5兆円もあり、これを足すとGDPを3パーセント引き上げる効果があります。財政拡大は効果があると評価できます。ただ当面は財政拡大を目指しているので財政再建は先送りにしています。それでも評価はAランクをつけられるということです。

第三の矢の成長戦略が問題です。まだ実施していないような状況であり、世界の市場はここを注目しています。世界の流れは規制緩和による企業活動の活性化ですが、世界銀行の評価によると日本の規制は世界で47番目であり、先進国中最低の位置にいます。先進国とされている国は約30カ国ですから、日本は先進国の中に入らないほどの規制です。そのため企業活動に制約があり成長曲線を描けないという予想があります。

中でも岩盤規制と呼ばれる強力な規制が15分野に及んでいるので、成長の妨げになっています。ここをどう規制緩和していくかがアベノミクスの課題です。岩盤規制の代表的なものは農業と医療です。株式会社が農地を保有できないことや、大学の医学部は1979年の琉球大学以降、認可がないことが代表的なものです。先進国並みの規制緩和ができるかどうかが、アベノミクス第三の矢の成否を握っています。

参考までに景気という日本語に該当する英語はありません。景気は空気の景色という日本独特の表現のものです。このように日本経済は気持ちによって左右されることが特徴だといえます。

また平成26年6月の貿易収支はマイナス8,000億円となっていて、これによって24ヶ月連続で貿易収支は赤字となっています。いよいよ日本経済は未知の領域に突入し始めています。この傾向が続くと為替は円安に向かうと予想することが妥当です。現在の円の水準は1ドル101円程度であり、仮に円安が進行すれば最大105円程度まで行きそうだと予想されています。

日本経済に現状と今後の動向についてとても勉強になりました。