活動報告・レポート
2014年7月7日(月)
教育談義
教育談義

教育関係者と話をする機会がありました。義務教育の重要性は言うまでもなく、その基礎となる算数や国語の必要性についても触れてくれました。算数は社会に出ても、大人になっても使うことがないので勉強する必要がないという問い掛けがあります。その疑問に答えてくれました。答えは「算数は全てである」ということでした。生きている中で絶対に必要なものは算数、数学であり、それを知らなければ社会で生きていけないということです。数字を知らないで仕事をすることはできません。数字を知っていることが前提条件となり、私達は仕事も会話もしています。

もし九九を知らなければ、もし数字を知らなければ、長さ、重さ、時刻などを理解できませんから、社会で生きるためには話になりません。世の中の全ては算数、数学によって成り立っているので勉強しなければならないということです。

では国語は何故必要なのという質問に対しては、「国語は糊の役割を果すものです。人と会話をしたりコミュニケーションを図るために国語は必要でしょう」というものです。なる程、言葉が理解できない相手とコミュニケーションを図ることは難しい作業となります。日本人がその言葉を全く知らない場合、コミュニケーションを図ることはできませんし、ビジネスをすることもできません。国語は人と人をつなげる糊であり、世の中の方程式を理解するための糊の役割を果しているのです。

だから算数と国語は基礎科目であり絶対に勉強する科目なのです。この教育者の生徒は東京大学を始めとする大学に多数進学していますから、先生としての力量は相当なものです。数学ができないことは、社会に出てから生産活動ができないことですから、社会で通用しない人材ということになります。社会に乗っかってるだけの人材は、自立できないので極めて不安定なのです。仕事をすること、生活をすることなど社会で自立的に生きるためには数学と国語は必要なのです。

また義務教育に要している費用について概算を示してくれました。わが国の義務教育費に係る経費は、生徒一人あたり1時間で約1,000円だそうです。一人の生徒が1時間、学校の教室で勉強する費用は約1,000円も必要としているのです。一日6時間授業だと約6,000円となります。30人学級だとすると1時間で約30,000円になります。

これだけの経費を要して子どもに義務教育を行っているのです。子供も保護者も、教育予算を知ってもらうことで社会から恩恵を受けていることに気付きます。これだけのお金を投資してもらっているのですから、将来はわが国に対して、社会に対して、恩返しをする必要があります。社会で有益な人材になることが恩返しであり、そのためには数学と国語だけでも勉強をして理解して欲しいものです。

言葉を借りると、「社会に乗っかっているだけの人材に投資しても将来のリターンはない」ので、義務教育にかかっている費用も理解して欲しいと思います。それだけのお金を掛けて勉強させてもらっていると思うと、勉強をして大人になった時に恩返ししたいと思うものです。

もうひとつ。高校や大学は現役で進学するものだと伝えてくれました。浪人をするということは周囲に迷惑を掛けるからです。保護者への費用負担が掛かること、その期間は社会での生産活動ができないことなどが理由です。子どもが保護者や社会に甘えないためには、実力が足りなければ現役で入れる学校に行くことです。そこで勉強をして自分の力とお金で、再度、志望校を受験すべきだというものです。

このように数学と国語の必要性を教えていただきました。社会で生きていくために必要なものが義務教育なのです。

小さな宝物のお店
小さな宝物のお店

初めてのお客さんとなったことは気持ちの良いものです。「小さな宝物のお店」開店の案内をいただいたので開店初日に行きました。オーナーがセレクトした志のある商品が展示されていました。志のある商品とは、才能のあるデザイナーの作品、天然素材で人に優しい商品、アメリカやフランスから集められた商品などです。展示されているだけですが、私たちに気付いて欲しいと言葉を発しているようです。

そしてこのお店は単に商品を販売するのではなくて、オーナーとお客さん、デザイナーとお客さんなどが交流できることを目指しています。

今日誕生したばかりのお店が、地域交流の拠点として発展していくことを願っています。

その他
  • 視察先の選定と視察行程の作成などを行いました。金沢市、高岡市などの視察を行う計画を策定しています。城下町としての都市のあり方、鉄道との関り方などを学習する予定です。
  • 訪問したお店のオーナーや店長が「片桐さんの活動は知っています。コラムを読むのが大好きです」と話してくれました。お店から歓迎されていることに感謝しています。