活動報告・レポート
2014年7月6日(日)
和歌山巴里祭
和歌山巴里祭

第16回目を迎えた和歌山巴里祭は、心に残る舞台となりました。全ての出演者が素晴らしかったこと、ゲストも素敵だったこと。会場の一体感があったこと。シャンソン文化を和歌山市に普及させることを目指した活動が実を実らせていると感じました。今日の午後の和歌山市民会館大ホールはシャンソンで埋め尽くされました。

和歌山巴里祭

第一部は橋本佳代先生以下出演者がシャンソンを歌い上げ、子ども達が可愛いダンスを披露してくれました。第二部は和歌山を拠点に活動しているユニット「もりこまある」さんと、同じく和歌山を拠点に活動している「TONPEI」さんが舞台に立ってくれました。

「もりこまある」さんの「れんげ畑にて」は愛するものとの思い出を歌ったオリジナル曲で心に染み入るものでした。昨日を懐かしむよりも、生きている今を大切にすることが、去ったモノ達が喜んでくれる生き方だと思いますが、そんな残された人の心情を歌い上げてくれました。

和歌山巴里祭

そしてTONPEIさんです。「ラストダンスは私に」から始まりました。嬉しくて寂しいこの曲をTONPEIさんらしい優しさで歌ってくれました。続いて「川の流れのように」は会場の皆さんも一緒に歌いましたが、会場の後方の席から素敵な歌声が夏の空を覆う雲のように伸びてきました。何とも言えない心地良さがあり、歌の力を感じられた時間でした。

美空ひばりさんの名曲は誰からも愛されている歌です。それぞれの人生を振り返り、歌に込めているようでした。歌詞は同じでも思っているのは自分の人生だから、それぞれ違った声が響いたと思います。生きていることがドラマであり、川が流れるように景色が変わって行きます。私達は決して同じ場所にはいられませんし、ゴールを目指す旅を続けているのです。そんな素晴らしい歌声が会場を包み込みました。

最後の二曲はオリジナル曲です。「あなたのそばで」と「夢は途中」で締め括りましたが、心に聴かせてくれました。一度は諦めた夢をもう一度追いかけることを決めた人生。まだ人生の途中ですが、誰もが死ぬ瞬間まで夢の途中を生きています。夢を諦めてしまったら生きる意味を失います。諦めかけても立ち止まっても、やはり夢に向かって歩き出すことが人として素晴らしい生き方です。歌を聴いていると迷いながらも、立ち止まりそうになっても、無理をしてでも歩いている自分がいるなぁと思い涙腺が緩みました。

本当に素敵な人生の旅を巡らせてくれた2時間でした。和歌山市にはシャンソンという文化があり歌を愛する人達がいる。感動のコンサートに感謝しています。

和歌山巴里祭プログラムに掲載したあいさつ文です。

ごあいさつ 和歌山シャンソン協会顧問 和歌山県議会議員 片桐章浩

第35回市民文化まつり参加、和歌山巴里祭、第16回チャリティー・シャンソン・フェスティバルが皆さんのご協力のお陰で今年も開催することができました。このように盛大に開催ができますのは、シャンソンを愛し、いつも応援してくれている皆さんがいるからだと深く感謝申し上げます。今回も実行委員会と出演者一同が、心を込めてシャンソンをお届けしたいと思います。

特に今年のゲストは、和歌山県出身のTONPEIさんをお迎えできました。素晴らしい歌声の持ち主であるTONPEIさんがゲストとして参加してくれました。今日のステージをご来場の皆さんと共に楽しみたいと思います。

そして今回も、和歌山巴里祭の入場収益金を社会福祉に貢献している団体に贈呈させていただきます。和歌山シャンソン協会として、和歌山県の文化発展と社会貢献活動への取り組みを行いたいと考えてのことです。

実行委員会と出演者が心を込めたシャンソンは、皆さんに心から楽しんでいただける感動の舞台になると確信しています。ご来場いただいた皆さまとステージが一体化する和歌山巴里祭が、この先いつまでも皆さんの心に残りますように願っています。本日はご鑑賞いただきまして誠にありがとうございます。

 

続いて実行委員会メンバーで和歌山巴里祭の打ち上げを行いました。約2時間、ゲスト、実行委員会メンバー、そして出演者の皆さんと懇親させていただきました。冒頭、実行委員会を代表して挨拶をさせていただきました。

和歌山巴里祭 和歌山巴里祭

皆さん、こんばんは。本日は大変お疲れ様でした。16回目の和歌山巴里祭は素晴らしい感動のステージになったこと感謝申し上げます。昨日のリハーサル、もっと遡ると昨年の和歌山巴里祭を終えてからの一年間、今日のステージを目指して準備を行ってきました。今年の橋本先生の演出は従来と少し違って、シャンソンとダンス、ゲスト歌手の選曲などをうまく融合させたもので観ていて楽しいものでした。

特に感動したのは「川の流れのように」が会場後方から聴こえてきたことです。勿論、TONPEIさんのリードもあったのですが、こんな素晴らしい歌声が聴こえてきたことに感動し、涙が零れそうになりました。最近はドライアイで困っている人が多いので、TONPEI印の目薬を発売すると良いのではと思うほどでした。

橋本先生が和歌山市にシャンソン文化を広めたいと願って始めてから16年が経過しました。今日のコンサートを聴いて、本当に文化として広まってきたと思います。17回目、そして20回目に向けたスタートを切れたと思いますので、引き続いてのご支援をお願いいたします。

そして秋にはチャリティですから、今年も実行委員会から収益金を福祉施設に寄贈することになります。皆さんの感動の心と共に届けたいと思っています。

私達の活動は今日のチャリティコンサート、秋の収益金の寄贈まで続いていきます。そのほかにも毎月のティータイムシャンソンやクリスマス会なども実施していますから、皆さんのご参加とご支援をお願いして挨拶とさせていただきます。

素晴らしいステージを作ってくれた実行委員会の皆さん、出演者の皆さん、ゲストの皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。