昨日に引き続いて和歌山城内の紅葉渓庭園の池の美化と城内の桜や松の木の再生について話し合いました。池の浄化に関しては、水源にセラミックを装着していることから水量を増すことで水がきれいになっていくことから、その方向での検討を依頼しました。
現在の池の環境では紅葉渓庭園に来て、池を背景に写真撮影をしている人は少ないと思います。撮影ポイントになるようなきれいな池にしたいと考えています。管理が無関心でいるとすれば、訪れる人にその精神は伝播するので、その場所は観光客から無視されることになります。無関心は無視につながるという循環は断ち切る必要があります。池の状態に関心を持って管理することで、観光客の喜ぶ姿になるのです。紅葉渓庭園内の池が撮影ポイントとなり賑わうことを期待しています。
余談ですが実際に庭園を管理している人はとても熱心で、熱意をもって庭園の清掃や管理の話を聞かせてくれています。残念なことは貴重な現場の意見が届かないことです。現場の意見を聞いて対応しようと動くことが関心を持つということです。無関心は動きを止めてしまう作用もあるように思います。
また和歌山市の幹線道路であるけやき通りに植栽されているけやきの木は300本以上あると聞かせてくれました。このけやきを健全に管理することで成長を促進させ、二酸化炭素吸収量を増やす取り組みが都市型の環境対策になることの話を交わしました。山林を管理することは大変な労力を要しますが、都市の樹木の管理はそれと比較すると容易だと思います。JR和歌山駅前から和歌山市役所に延びるけやき通りは、和歌山市を訪れる人にとって玄関口ですから、きれいな街並みと共に地球環境問題に対応している都市を訴える景観になります。ニードル農法を施すことによって都市型ともいえる環境都市宣言を全国に発信したいものです。
本日、話し合った経営者は、会社勤めを終えた67歳で起業し、ニードル農法やセラミックによる環境対策などの仕事をしています。67歳になって自分のこれまでの人生経験を社会で活かしたいと思い起業し、社会貢献できる分野で利益を求めています。「年金もあるので必要以上の利益を求めていません。それよりももう79歳なので、これからの10年は社会のお役にたって人生の幕を閉じたいと考えています」と大きな声で話してくれました。
育ててくれた和歌山市に恩返しをしたいと思い活動しているOさんの姿に共感している一人ですが、その思いを実現できるようにしたいと考えています。
電力の自由化に関して意見を聞かせてもらいました。いただいた意見は次のようなものです。「電力の自由化は社会の流れなので、その方向に進むと思いますが、果たして今の時期に自由化をすることが適切なのか疑問に思います。電力の自由化ということは電気という商品が、野菜や魚と同じような位置づけになるということです。ユニバーサルサービスを目指して公平安定を信条にしていた商品が普通の商品となるのです。そうした場合、供給が多ければ単価は下がりますし、供給が少ないと単価は上がります。現在の電力事情は言うまでもなく電力は不足傾向にあります。電気が足りない状況で自由化すれば、電気料金は高くなるのは市場原理です。電力自由化をすれば電気料金が下がるとバラ色のような話がありますが、価格はそんな都合の良い方向に動かないと思います。
日本の電力事情は厳しくて電気が不足しているので、新電力が参入しても大規模電源はありませんから、電気という商品が品薄になるのは見えています。新規参入事業者が多くあったとしても仲介するだけなら価格は下がりません。大規模電源を持った事業者が参入すれば電力事情は変化するかも知れませんが、火力発電を増やすと地球温暖化を促進することになりますし、自然エネルギーに頼ることも安定供給の観点から現状では厳しいと思います。電力自由化に関して考えて欲しいと思います」という意見です。
市場を自由化すれば、市場原理に基づいて価格が動くことになります。電気が不足していると価格は上昇し、余っていると価格は下がります。電力不足の状況での自由化はタイミングとしては適切だと思えません。動向を見守りたいと思います。
和歌山市を離れ大阪市に転勤する方の送別会に参加しました。数年間、和歌山市で仕事をしてくれていた皆さんなので、別れる寂しさがあります。嬉しいことは良い思い出を抱えて転勤してくれることです。それぞれが「和歌山は良かった」、「人の心が温かいので最高でした」など、嬉しい話ばかりを聞かせてもらいました。
転勤によって別れることになりますが、ご縁はつながっています。きっとどこかで一緒に仕事ができる日が訪れると思います。人とのご縁は一生の財産ですから、これからも大切にしたいと考えています。