活動報告・レポート
2014年6月29日(日)
飲料水
飲料水

身体の多くは水分で構成されています。良い飲料水を身体に採り入れることは心身機能を健康に維持してくれます。今朝は身体機能を維持できる水についての話をしてきました。

健康と美容は私達の大きな関心事項で、中でも毎日摂取している水は身体機能を維持するためにとても重要な要素です。飲み水は水道水ではなくて購入する時代になって久しいのですが、それでもわが国は世界でも珍しい水道水を飲料水とできるだけのきれいさを保っています。森林と河川の自然環境を保全しているからこそ、現在でも水道水を飲料水として飲むことができるのです。森林と河川を守ってきてくれた先人に感謝すると共に、現代社会で活動している私達が森林と河川を守り続け、次の世代も紀の川の水を飲料水として使えるようにしたいと考えています。

そんな和歌山市の大切な紀の川ですが、その取水口付近で水上バイクなどが航行している光景があると報告が来ています。これから夏に向かって、更に水上バイクが増えると思いますが、和歌山市民の飲料水の採り入れ口なので、その付近での水上バイクなどの遊戯は控えて欲しいと思います。

平成26年6月の建設委員会でもこの問題を取り上げました。紀の川の管理は国土交通省のため、和歌山県として巡回を続けるなど対応を強化し、余りに酷い状態であるなら国と協議をしてくれることになりました。紀の川大堰の上下200メートルの区間は船舶の通航は禁止区域となっていますが、それ以外は水上バイクなどの通航禁止区域外となっています。

このように紀の川大堰の周辺区域200メートル外の区域は、船舶の通航ルールは定められていないのです。水質保全と河川の環境保全の問題、何よりも紀の川の取水口にあたる区域が水上バイクの油汚れなどで水質が悪化することがあれば大きな問題です。和歌山市と海南市の上水取水口になっているからです。

現在は水上バイクなどの船舶の通航を禁止していないため、巡視で発見しても取り締まれないのですが、琵琶湖や淀川の一部において水上バイクなどを禁止していることから、私達の飲料水となる紀の川の水質を守るためにも、監視を強化して対応していきたいと考えています。夏の巡視結果は平成26年9月の建設委員会で質すことにしています。

トイレとWi-Fi環境

金融関係者の方と話す機会がありました。今回の異動で島根県から和歌山県に転勤してきのですが、通信環境の整備について話がありました。和歌山県は観光産業を打ち出している割に通信環境の整備ができていないという話です。島根県も観光が産業になっている県ですが、昨年の出雲大社の遷宮を機会と捉えて、島根県が観光客のために全面的に通信環境の整備を行ったそうです。今では通信環境が整っているので、快適なWi-Fi環境となっているようです。それと比較して和歌山県の通信環境は未整備で快適性に欠けるというものです。和歌山県ではこれから紀の国わかやま国体の開催や高野山開創1200年の記念すべき年を迎えますから、全国からたくさんの観光客が訪れます。外国人客も来てくれるので、通信環境を整備することが必要ですと話してくれました。

現代の観光産業にとって絶対に必要なものがあります。きれいなトイレとWi-Fi環境の整備の二点です。この二点が、観光客が観光地に欲しているものです。和歌山県の取り組みであるおもてなしトイレ大作戦は評価できるもののWi-Fi環境は遅れているという指摘をいただきました。

トイレとWi-Fi環境の整備が観光地にとって必要なものであると認識していますが、他県と比較して遅れていることを突きつけられ、和歌山県が観光の黄金年を迎えるにあたってお迎えする体制が整っていないことを意識しています。

出雲大社の遷宮を観光地を快適な空間に変貌させる絶好の機会と考えて対応した島根県の取り組みを紹介してもらいましたが、和歌山県も同じように整備する絶好の機会が今の時期です。この機会を逃すと整備する時期が相当ずれることになりますから、観光の黄金年に際してトイレとWi-Fi環境を全国トップクラスに整備したいものです。