中国への農産物輸出に関して話を行いました。中国では大多数の果実や和牛の日本からの輸入が禁止されています。和歌山県は果樹王国ですが、隣の巨大の市場に果実を届けることができていません。ところが中国では、日本の農産物は品質が良いので輸入されているものは高く取引されているのです。和歌山県産の果実を輸出することができれば、一次産業に携わる人のやりがいにもなりますし所得は増加することになります。和歌山県産業の振興にもつながるので壁を破ることについて協議を行ったものです。
友人が中国へ移動する間の時間で関西空港で協議を行ったため、7月に再度協議を行うことにしました。
夕方からは議会報告会を行いました。平成26年6月県議会定例会を終えた後なので、話題になったことを説明しました。ひとつが近畿自動車道紀勢線や京奈和自動車道の整備状況について、もうひとつがメタンハイドレートの状況調査結果についてです。
高速道路とエネルギー問題は和歌山県にとって重要事項であり、関心事項でもあります。道路問題は建設委員会で取り上げましたし、メタンハイドレートはこれまで本会議で取り上げていますから最新の和歌山県の調査結果を説明しました。
メタンハイドレートに関しては、調査した潮の岬沖約18kmの海中にメタンガスの気泡の集まりであるメタンプルームが複数存在していることが確認されました。従ってその海底下にメタンハイドレートの存在する可能性が示唆されました。今回の調査結果を踏まえて、和歌山県として引き続き調査を実施していきますが、可能性が高まったことから国にも調査してもらうことを要望することにしています。
ところでもう一歩踏み込んで海洋資源についても話し合いました。日本の近郊海域に眠っている海洋資源として、熱水鉱床やコバルトリッチクラストをわが国が確保することの重要性について説明しました。これらに含まれているレアメタルやレアアースの価値は数十兆円とも推定されているので、中国や韓国との資源獲得争いになっています。わが国は小資源国ですから、海洋資源確保は将来の国力に影響するものです。何としても近海の海洋資源を制覇しなければなりません。海洋資源は開発すべきフロンティアですから、資金力、技術力そして国力を賭けた争いになります。わが国が将来の資源大国として存在しているのか、それとも今と同じように資源を輸入に頼っている国でいるのか。大きな分岐点に差し掛かっています。海洋資源は関心外の領域にありますが、将来の日本にとって大切な資源だという認識をしてもらうことができました。
議会報告会は午後7時から9時までとなったため、以下の道路状況は時間の都合上、次回の報告会で説明することにしました。
京奈和自動車道紀北西道路は平成27年度完成を目指しています。岩出ICまでは平成27年の紀の国わかやま国体開催までに開通する見込みですが、和歌山JCTまでの工程が問題になっています。国土交通省は平成27年度完成と伝えてくれていますが、和歌山県としては平成27年の国体開会までに完成することを強く要望しているからです。
平成27年度と平成27年の国体開会までとの間には、平成28年3月末か平成27年9月末かという半年の開きがあります。現在も昼夜を問わず工事を進めていますが、この半年の工程をどう短縮していくのかが課題です。
和歌山県としては紀の国わかやま国体開会までに京奈和自動車道紀北西道路を完成させ、供用を開始することを強く求めています。
議会報告会で出された要望は次の通りなので、来週以降、順次対応していくことにしています。
- 和歌山市神前にある紀陽銀行神前支店前の道路が凸凹であり、道路渋滞が悪く段差もあるので高齢者が転倒している場面があります。この地域も高齢化していることから道路を平坦に歩き易いように復旧して欲しいという要望です。
- 和歌山市内の住宅地内にイノシシ、サル、アライグマが出現していて子ども達に危険を及ぼしているという話がありました。山林の開発によってこれらの野生動物が、付近の住宅地まで下りているそうです。住処がなくなっていることや食料を求めて住宅地に来ているのですが、その対応について要望がありました。
- 道路拡幅に伴って交通事情が変わっているので、これまでの点滅信号を通常の信号に変更して欲しいという要望があります。道路拡幅によって二車線道路が四車線道路になったことから、この幹線道路に生活道路から侵入することが難しくなった交差点があります。これまで点滅信号だったのですが、幹線道路の通行量が増えたため進入が困難になっているようです。