平成26年6月県議会定例会の最終日を迎えました。提案された議案は常任委員会で議論されたことに関して委員長報告があり、本会議で採決を行いました。この議会に提案された議案は全て可決され最終日を終えました。
全ての議案が可決されましたが、私も全ての議案に賛成の意思表示を行いました。また意見書の提出があり、12件の意見書が採択されたので国に提出し対応を求めて行きます。
議会を終える最終日は、日程が長くもあり短くも感じます。議案の提案から始まり、一般質問、常任委員会、そして特別委員会へと議論は引き継がれていきます。議員はそれぞれ議席番号を持っていますから、議席を預かっている責任において議案への賛否や発言について自己責任を持って決定していきます。
自己責任を持つということは重いものであり、責任を持って議論を行い、議案への賛否の意思決定をしていきます。議案の継続審議は極力避けますから、賛成か反対か二者択一の判断をしていきます。どちらでも良いという判断は基本的に行わないので、厳しい判断を求められるものでも自分の考えに近い方で自己判断していきます。それでもどうしてもという場合は、採決の時に退席するという手段がありますが、基本は賛否をはっきりさせています。
人にとって自分の意思で判断をすることが一番大切ですが、判断した結果責任を課せられることになりますから、できれば自己責任を回避して上司などに判断を仰ぐことで責任回避をしたいと考えるものです。会社や組織では専決権限や合議対策による意思決定をしますから、代表権を持つ社員以外は個人で責任を持つことはありませんが、議員の場合は個人で意思決定をするので、議会活動では当然のこと日常においても自己責任を強く意識しています。二者択一を前提として、極力白か黒かを自己決定する習慣を身につけるようにしています。あいまいで結論が分からないようない意思決定は避けています。
賛成か反対かという決断を求められる議会活動を通じて、決定力や責任力という力は身に付いていくように感じています。
直接話を聴くのとテレビなどで集約された意見を観るのとでは、話の内容が違うことや理解度は違うことが度々あります。直接話を聴くことでの人の考え方に直接触れられる感覚がありますから、どんな時も直接の機会を大切にしたいと思います。
課題や真実は現場にあり、現場こそが大切なことは理解していることですが、現場に直接行くという行動を起こすことは、結構大変なことです。でも主張が対立している、食い違っている場合は双方の話を聞かないと分かりません。片側の意見だけを聞いていると、相手の内心は推測や想像でしか分からないからです。
相手の問い掛けに対して「いいです」と答えたことがあります。相手が自分の質問が肯定なのか否定なのかを理解して質問している場合は良いのですが、自分が質問の主旨を理解していない場合は、「いいです」という回答が違った意味に捉えられることがあります。
例えば「来週の土曜日の夕方にイベントを開催するのですが来てもらえますか」という問い掛けがあったとします。回答として「いいです」と答えた場合、質問者の内心によって解釈が違ってくるのです。
質問者が来て欲しいと思っているなら「いいです」と来てくれると解釈しますが、来てくれることを期待していない場合の「いいです」は、「やっぱり来てくれない」と解釈することがあります。回答の「いいです」は曖昧な回答であるとしても、質問者は自分がとうして欲しいかと強く思っていれば、回答の主旨は理解できると思います。それでも回答の主旨が不明であれば聞き直せば良いのですから。
夕方からの会合に出席して主催者の思いを聞いていると、直接聴くことの大切さと受け取る側の解釈の違いによって、発言者の発言の主旨は違ってくることを認識しました。