活動報告・レポート
2014年6月17日(火)
特別委員会開催
特別委員会開催
特別委員会開催

防災・国土強靭化対策特別委員会による調査を行いました。想定外の自然災害対策として「南海トラフ大地震が起きれば」というテーマで、関西大学社会安全研究センター長の河田教授の講義を聞かせてもらいました。南海トラフ地震が発生すれば和歌山県も大阪市も相当の被害があると想定されていますが、数字以上に被害があると思われるので、十分に事前対策を講じる必要があることの指摘がありました。 

例えば防災対策はタイムラインを策定して、何時、どの順番に対策を具体化していくのかを決めておかないと手遅れになるという指摘がありました。優先順位といつ実施するのかを決めて順番に防災対策を行うことで、想定される災害を防ぐことができますが、タイムラインを決めておかなければペーパーだけの対策となる恐れがあり、結局何もしないのと同じ結果になることもあります。まずタイムラインの重要性を説いてくれました。

また被害想定の数字に出ていない被害も予想できます。道路の寸断状況によっては物資や食料の被災地到着が遅れることや、都会ではエレベータに閉じ込められる人も発生するので、早期に救出できないことから被害があることなど、あまり知られていない被害発生もあることを意識したいと思います。そのため家庭での食料の備蓄は一般的に3日間程度と言われていますが、食料到着の遅延などを想定すれば一週間程度の食料備蓄を各家庭で行い自己防衛の必要があるという説明もありました。

スイスジュネーブの国連組織では、世界的な災害被害が発生した場合の救援物資の中には食料は入っておらず、飲料水を現地に送ることになっているそうです。飲料水があれば人間は、一週間は生きられることを前提にしているそうです。救援物資が届くから家庭での備蓄は必要ないと思っているなら、それは甘いことを突きつけられるようで、自分の生命は自分で守ることが自己責任であることを意識させられる現実です。

私達は日常からの防災対策と、災害発生時にはまず自分で自分を守ることを意識しておきたいものです。

特別委員会開催

続いて震災対策技術展会場に入りましたが、最も注目されているのは高知県でした。高知県と防災対策に取り組んでいる民間企業が協同で情報発信をしていることから、高知県は防災先進県であることを強くアピールしていました。防災先進県を発信している県は多いと思いますが、高知県の姿勢はそれを強く訴える力がありました。対して和歌山県は会場の片隅に少しだけ防災対策に関わるパンフレットを置いているだけだったので注目されていないように感じました。高知県と同じように南海トラフによる甚大な被害想定があるだけに少し残念に感じました。高知県と防災先進県を競うような取り組みにしていきたいと感じています。

特別委員会開催

本日の本会議は休会でしたが特別委員会を開催し、河田教授の講義と最新の防災対策について研究を深めました。明日からは一般質問に舞台を移すことになります。

駅前通り

和歌山市を訪れた会社経営者の方と話す機会がありました。和歌山市の玄関口であるJR和歌山駅のけやき通りを歩いて驚いたことがあると話してくれました。車は走っているのですが、歩いている人がいないことの指摘です。駅前なのに人が歩いていない光景は、都市部として違和感があるというものです。「どうして人が歩いていないのですか」という質問に対して、「和歌山市は車社会ですから」と言うことがやっとで、日頃から歩行者が少ないことは都市機能がないことだと感じていたので、改めて都市機能不足を痛感する質問でした。

活性化のために都市部での人の交流以前に、個人としても歩く人を増やす必要があります。都市再生のために、まずは歩いて楽しいと感じる和歌山市の玄関口を目指す必要があります。歩く人がいないと人の交流もショッピングゾーン設置もありません。都市再生への道のりは少し遠いけれど、率直な指摘に応えられる対策を地道に実行していくことが必要だと感じています。

その他

昨日に引き続いて、夕方からは懇親会に参加しました。とても楽しい皆さんに囲まれて幸せな一時を過ごせました。来月は今日のメンバーの事業所見学、8月は祝賀会へと続きます。素敵な時間を過ごせる日々に感謝しています。