活動報告・レポート
2014年6月15日(日)
和歌山市の観光
和歌山市の観光

和歌山市の観光について話し合いました。和歌山市は城下町のため、同じような城下町として金沢市と松山市を比較対象にして話を進めました。観光都市を志向しているという点で金沢市と松山市と同じですが、観光都市としては差が生じています。金沢市は北陸第一の都市であり北陸新幹線の開通などで飛躍の一途を辿っています。JR金沢駅はイオンとコラボしていることから賑わいと集客のある玄関口になっています。

JRの駅構内の同じ面積、同じ人数に換算して比較すると、お土産品の売り上げは金沢駅が和歌山駅の4倍も売り上げているそうです。観光客の数が違うので同じ人数に換算しても4倍も売り上げが違うのです。これは地元でお土産となるような名産品の数や地名度の違いでもあります。和歌山市で県外の人に買っていただけるようなお土産は少ないと言わざるを得ません。梅やミカンなどはありますが、お菓子類で和歌山市を代表するお土産が少ないのです。

観光施策として数個の単位で買ってもらえるお土産を開発する必要性があります。和歌山市が民間事業者に依頼して和歌山市のお菓子を作ったことがありますが、お土産の定番にまで至っていないのが現実です。

さて松山市の観光は新ゴールデンルートをPRしていて、京都府から大阪府、そして松山市へと向かう観光ルートを新ゴールデンルートとして売り出しています。そして観光客を迎えている松山城周辺にはお土産品店がたくさんあり、松山市のお菓子を買ってもらっています。

このように和歌山市のお土産はこれらの城下町と比較して弱いと言えるので、お土産となるような地元のお菓子が観光対策上必要となります。

また平成27年度の紀の国わかやま国体や高野山開創1200年などの観光対策として、鍵を握っているのが和歌山市です。国体開催によって県内各地にお客さんが来てくれますが、拠点となるのが和歌山市です。

また高野山開創1200年では、観光客は難波から高野山ルートを辿ることになります。そのままでいると高野山から難波へと帰ってしまいます。和歌山県内の観光に導くためにはJR和歌山線の活用が不可欠で、高野山から和歌山線に乗ってもらって和歌山市に来てもらうような誘客の方策が必要です。

JRが和歌山線を活用して和歌山市の観光にお客さんを引っ張るためには、和歌山市の観光が鍵を握っているのです。和歌山市の観光を魅力的なものにすることでお客さんを呼び込めますが、そうでなければ和歌山市にも和歌山県内にも観光客が来てくれないことになります。

和歌山県の観光にとって重要な年が続きますが、観光施策を整えて県外の皆さんや鉄道会社、お土産品店と協調しないことには、折角の機会を逃してしまうことになります。和歌山県と和歌山市、そして鉄道会社や観光事業者が一緒になって対策を講じるべきです。今のままでは、絶好の観光機会を逃してしまう危機感があります。

高野、熊野の世界遺産登録10周年記念の年、紀の国わかやま国体、高野山開創1200年と続く観光にとって重要な年に結果を出せるよう今直ぐに対応したいものです。

お客さんに買ってもらえるお土産用のお菓子と、和歌山県内観光ルートの鍵となるのが和歌山市であるという認識を強めたいと思います。

人事異動

株主総会を迎える企業は人事異動の時期に入ります。民間企業と役所を比較すると、役所の人事異動のサイクルの方が短い傾向にあるようです。国家公務員の場合、次官と局長のポストは1年、その他の重要なポストは2年という在職期間だそうです。公務員の異動サイクルが短いのは理由があると聞かせてもらいました。それはアメリカの海軍の人事異動方式を真似たことに起因しているそうです。

アメリカ海軍の幹部は異動した持ち場において、半年で慣れて後半半年で結果を出すことが求められているそうです。そして1年後には違うポストに就任する異動サイクルを繰り返していくのです。1年で異動させるこことで1年という期間に緊張感を持たせることになります。そして部下からすると上司が1年で交代するので言いたいことを遠慮しないで言える環境となりますから、職場の風通しが良くなるのです。そんな理由で役所の人事異動サイクルは早くなっているのです。

仕事に慣れたと思った途端に異動というのは人材の能力を活かせないと思うこともありましたが、緊張感を持たせることや職場の風通しという理由があったのです。

その他
  • 平成26年8月に予定している記念式典の打ち合わせを行いました。案内状が完成したので今週末に作業に着手することになりました。
  • その他 北原美麗さんの書道展に行ってきました。40年のキャリアを感じさせる見事な作品が飾られていました。展示作品は静、作品を創作している時は動。北原さんは、それらを組み合わせた動きのある書道にも挑戦しています。