社会人として活躍している先輩から教えをいただきました。いつも教えを受けているのですが、今日も励ましてくれました。
「片桐くん。人間関係で大切なものがあるから聞いておいて損はないよ」と前置きをして話し始めてくれました。人間関係で大切なことは、自分の立場ではなく相手の立場に立って、どうすれば相手に有益なものを提供できるかを考えることにあります。
自分の立場ばかりを主張すると、相手も自分の立場を主張しますから信頼関係に発展しません。つまり自分の会社の利益になることを主張する限り、相手も自分の会社や組織の立場を主張することになります。ビジネスライクで物事が進展するのであればそれで良いのですが、社会はビジネスライクで割り切れるような動きはしていないのです。
そのため自分の立場ばかりを主張するのではなく、相手の立場に立ってどうすれば両者の言い分を取り入れた形で解決できるのかを考えるべきです。相手の立場に立った解決方針を考えるなら、相手はこちらの立場に立って物事を考えてくれます。自分が相手の立場に立つと相手は自分の立場に立ってくれるのです。自己主張が強すぎると相手も自己主張することになり、相手の立場に立って物事を考えると、相手はこちら側の立場に立って物事を考えてくれることになります。
たらいの水は、自分のところに水を引用しようとすれば向こう側に逃げて行きますが、向こうに流そうとすればこちらに戻ってきます。
私達の仕事の大部分は人と関りあっていますから、良好な人間関係を構築しなければ前に向いて進みません。自分の立場に立って自分の会社側の利益だけを訴えるとしたら、相手も相手の会社の利益を訴えることになります。利益と利益が対立すれば、お互いに得をすることはありません。小さな世界で勝負するのではなくて大きな世界で勝負をするとことが求められる時代になっています。
人間関係ができていると電話一本で話が済む場合がありますが、人間関係が構築されていなければ電話で仕事を済ませることはできません。相手の立場に立った考え方をする習慣を身に付けたいものです。
和歌山市の人口が減少傾向にあり歯止めが掛かっていません。そんな中、Tさんが「将来の和歌山市長は、私の愛する和歌山市をどうしてくれるのでしょうか。将来の進むべき方針を示してくれないことには応援することはできません」と話してくれました。
印象に残っているのは「私の愛する和歌山市」という言葉です。和歌山市が大好きなので、学校を卒業後も和歌山市に残って仕事を続けてくれているのです。しかしこのまま人口が減少していくのであれば将来に期待することはできません。愛する和歌山市が将来発展する期待があるような和歌山市行政運営を期待しています。
和歌山県の癌対策について県当局と話し合いました。和歌山県でがん対策推進条例を制定したことも関係していると思いますが、周囲の皆さんの癌に関する意識は高まっていると感じています。
都度、県議会報告を行っていますが、がん治療の現状や重粒子線治療センターの設置希望、地域医療の問題を質問してくれることが多く、将来に向けた取り組みに関心を持っていることが分かります。癌は特別な疾病ではなくて、私達の個人に関る問題となっています。和歌山県当局から平成25年度の取り組み結果と本年度の方針を聞かせてもらったので、皆さんとの報告機会で活かしたいと考えています。
三ヶ月に一度開催している東部の会の会合に参加しました。会員は和歌山市東部に住んでいる方々で、お互いの交流機会の場となっています。
懇親会に先立って皆さんから質問を受け、議会報告をさせてもらいました。主な質問は和歌山市の人口減少傾向にどう歯止めを掛けるのか。雇用の確保を図る方策は、エネルギー産業こそが和歌山県の生き残る道ではないか、など説明を行いました。
人口増と雇用については、基幹産業を誘致することが理想なのですが、今の段階で簡単に誘致できる企業は少ないと思います。そこで地方都市においても誘致が可能なのはエネルギー産業だと考えています。エネルギー産業こそが、地方都市の雇用と経済活性化を図れる数少ない企業であることを話しました。海洋資源のある和歌山県はメタンハイドレードなどの資源産業の有望な場所であり、太平洋側では和歌山県でなければ立地できない産業となります。かつて紀伊半島南部の活性化のためにエネルギー産業の誘致を図るべきだと主張した方もいて話が弾みました。
エネルギーこそ国が必要とするものであり、将来に亘って安定して確保する必要があります。海洋国家日本ですから、海洋資源を産業化する覚悟を決め取り組みを始めたいと考えています。
また現在も私の活動を見てくれている人、今後に期待を寄せてくれている人が多くいることに感謝しています。「ブログを見ているよ」、「熱心な活動をしていることを知っています」、「この先を支えることが私達の役割です」など嬉しい意見を頂戴しました。
懇親の機会を終えた後、次回の東部の会の開催は三ヶ月先の9月と決定しました。