活動報告・レポート
2014年5月31日(土)
美浜町
美浜町

今日から二日間は福井県です。明日開催される美浜・五木ひろしマラソンの応援に参加するためです。今年で26回目を迎えると聞いて、長く続いていると感じました。私も過去6年連続で走ったことがあるのですか、今回は約20年振りで来たように思います。最近は走っていないため応援団の一員として参加しました。美浜町に来ると光景も旅館の姿も変わっていないことに気付きました。故郷の景色は変わらないことも良いことかも知れないと思いました。

美浜町

宿泊場所は民宿の中村屋です。ここを訪れるのも本当に久し振りのことなので、懐かしさでいっぱいになりました。民宿の姿も変わらないままでしたが、内装はリフォームされていました。

早速、厨房に入っている女将さんを訪ねて挨拶をしました。「片桐さん、本当に久しぶりですね。本当に立派になられて。そして若い頃から変わらずに男前ですね」と挨拶に応えてくれました。20歳代から30歳代前半にかけて、当時の仕事の関係で中村屋には何度もお邪魔していました。当時から親切で丁寧に迎えてくれていたのですが、今も変わらずに迎えてくれることが嬉しく感じました。

女将さんと表現していますが、今は子ども夫婦が民宿経営の主役となっているので、現在は元女将ということになります。しかし当時と変わらない笑顔で迎えてくれることが嬉しいのです。当時、何度宿泊したか覚えていませんが、100日程度は宿泊したと思います。民宿内の部屋の配置も料理の味も、美味しいご飯も、当時そのままのものでした。

ここでどれだけの人との交流があり、どれだけの思い出があるか記憶の底にあるので直ぐには思い出せませんが、きっと今の自分を創っている基礎部分の一部になっていると思います。

ところで中村屋のご主人の中村清一さんは、60歳を過ぎてから美浜町議会議員になっていたことを知りました。二期目で議長も務められたのですが、平成26年3月を持って勇退されていることも知りました。観光事業者の経験を引っ下げて、議員になって美浜町の観光行政に力を注いでいたようです。勇退に際して町長からは「もう一期やって欲しい」という依頼もあったようですが、健康面の理由で勇退をしたようです。

しかし中村清一さんが勇退した時の選挙は無投票になったそうです。「無投票では町民の意思を反映できたとは言えません。勇退した結果、無投票で町議会議員が決まってしまったのが残念です。やはり選挙で選ばれた人に議会を任せたいと思います」と話してくれる人もいました。美浜町は小さな町ですが、そこでも議員を選ぶための選挙は必要だと考えている人が多くいます。無投票では何も変わらないことを知っているからです。

それにしても時を越えて不思議なご縁を感じました。中村清一さんがその後、美浜町議会議員になられ、私もその後、和歌山県議会議員に送り出してもらっているからです。場所を隔てて、こんな現実もあるのです。残念なことに中村清一さんと会うことはできませんでしたが、次回訪れた時は会って話を聞きたいと思います。楽しみをひとつ、先に持つことにしておきます。

そして、夕食を兼ねた懇親会では一緒に美浜町に来ている皆さんと意見交換を行うなど楽しみました。

ところで美浜町丹生地域は風光明媚な場所なので観光のお客さんがいるので、漁をしながら民宿経営しているところが多いのです。ですからここは朝の早い漁村であり、夜の訪れが早いのです。いつもよりもずっと早い時間に就寝することができました。時にはこんな夜があっても楽しいと思いながら、明日の朝へと意識を眠らせました。