活動報告・レポート
2014年5月30日(金)
議会報告会
地方経済

高島屋撤退に続くように和歌山市の老舗である駿河屋も営業停止をすることが報道されました。市内の市場が縮小していくことに関して不安な意見を聞かせてもらいました。和歌山市の人口減少と高齢社会化、それに加えて店舗が消えていくことで消費意欲の減少など、経済環境は厳しさを増しています。和歌山市の首長が誰になるのか分かりませんが、人口対策、経済対策、雇用の確保は重点的な取り組みを求めたいと話していますし、具体的な対応が見えないので示して欲しいという意見を聞かせてもらいました。

地方経済が縮小していく不安感は生活の不安感に直結しています。経済なくして都市の再生はないと感じています。

健康志向

健康志向の高まりから薬草栽培を推奨している県や市が増えていると話を伺いました。ところが農林水産が盛んな和歌山県では薬草栽培の事例は少なく、国の支援制度を受けている団体もないことも聞かせてもらいました。休耕地が増えていること、農業に従事する人が減少していることから、薬草ビジネスに参画するような団体や事業者が登場して欲しいと依頼を受けました。事業ですから採算性や将来性、補助制度を含めた資金繰りなどの問題があることから簡単に進展することは難しいと思いますが、富山県などの先進地もあることから、事業の可能性について協議を続けます。

私からは先般、北京の視察に行った際に、企業経営者も健康志向で応接室にお茶で接待をするセットを設けていることや、お茶の飲めるお店がたくさん存在していることや疾病に合わせたお茶をブレンドしてくれる取り組みをしていることの話をしました。

日本の社会では健康志向の高まりと比較して店舗やサービスは少ないように思います。薬草や健康志向のお茶カフェなども登場する期待もあります。和歌山県内で薬草栽培と販売、お茶カフェなどに参画できるしくみを検討してみます。

学力向上

子どもたちの基礎学力向上のための取り組みをして欲しいと要望をいただきました。和歌山県内の子どもたちの学力は全国平均以下の位置にあることから、学力向上が将来の県力向上につながると考えての提言です。今のままで今の延長線上で飛躍的に学力が向上することはあり得ません。上昇カーブに角度をつけるためにも小学生には基礎学力向上の取り組みが必要だというものです。具体的提言もいただいているので、実現に向けた活動にしたいと考えています。

議会報告会

夕方から議会報告会を開催しました。今回は和歌山県としての海洋資源の取り組みについて説明しました。和歌山県で取り組みを開始している海洋資源は、海流発電とメタンハイドレードですが、どちらも平成26年度は大事な年度になります。海流発電に関しては、串本沖での実証について内閣府の認定を受ける見込みになっていますから、本年度以降の取り組みは進展するものと期待できます。

メタンハイドレードに関しては和歌山県が単独で調査事業を行っているところですが、平成27年度からは調査事業を国主導で実施して欲しいことを政府要望する予定です。日本海側と同じように国が調査を進めてくれることで資源開発に弾みがつくことになります。海洋資源開発はわが国にとっても和歌山県にとっても将来性のある事業となるものです。海洋国家日本ですから、せめて近海の資源開発に取り組んで欲しいところです。

最近、特に海洋資源開発を推進すべきだという意見と要望をいただいています。和歌山県こそ海洋資源開発を重点的に取り組むべきだと考えています。この課題に関しては継続して取り組みをしたいと考えています。

報告後には質問もいただきました。

  • 議員活動をしていて大変なことはありますか。
  • 海洋資源の活用については、将来エネルギーとして期待しています。
  • ルーズヴェルト・ゲームのコラムは共感しました。私達もどんな人生であっても逆転を信じるべきです。

質問に対する答えと意見交換を行い報告会を終えました。