活動報告・レポート
2014年5月24日(土)
バーベキュー
バーベキュー

岩出市内の友人の用地でバーベキューを楽しみました。4月または5月初旬で実施することを計画していたのですが、計画していた両日とも雨天となり延期していたものです。ようやく晴れて実施することができました。和歌山市内で待ち合わせて、お昼頃に現地に到着して食事をいただきました。この場所は近く太陽光発電施設に生まれ変わることになっているので、今回が最後のパーティの機会となります。用地が太陽光発電になる場所だったことからエネルギー問題の話題が出てきました。東京電力の全国展開や再生可能エネルギーの今後の可能性、原子力発電の再稼動問題などが出てきました。

これまでバーベキューの席で、このような硬い話が出ることはありませんでしたが、それだけ関心事項になっているということです。国レベルで話し合いをして方向性を決められる時代ではなくなっているように感じます。個人の考え方、地方からの声も大切になっていることから、自分達の生活の問題として認識を強くする必要を感じました。

海洋資源

将来の可能性として海洋資源の活用に関しての意見がありました。和歌山県熊野灘沖にはメタンハイドレードが存在している可能性があり活用への期待があります。「和歌山県にあるエネルギー資源を早期に使えるようにして下さい。現在の逼迫したエネルギー状態では、国力が衰退するのは明らかです。一人の県民として微力ながら応援したいと思っています」という意見をいただきました。

和歌山県から将来のエネルギー問題を考えてくれる人が登場してくれていることを頼もしく感じています。経済と幸福は両立させるべきものです。経済を衰退させて幸福でいられる程、現実社会は甘くありません。日本は技術製品の輸出で生きている国ですから、価格面での競争力を失わせて私達の生活が今のような幸福な状態でいられるとは思えません。先日、中国の大学の視察に行きましたが、私達が想像しているような甘い競争ではなくて世界で戦い勝つための競争をしています。特定分野の技術力は既に日本を凌駕していると自負していますし、日本にあるものは中国に全てあるという自信を聞かせてもらったように、世界レベルの戦いに勝利する人材育成は強力です。世界市場で戦っている産業界を支えるためのエネルギー戦略も聞かせてもらいましたが、エネルギー源を天然ガスへ切り替えることによって環境問題と価格面での競争力を強化することを明確にしていますし、原子力技術に関してはフランスとの協力体制を整えています。日本で居ると分かることがない戦略をとり、また経済活動をしています。

現代中国人は貧しくて苦しい時代を経験しています。経済力がなければ幸福はないことも知っています。貧しい時代が幸福だったかという問いに対して、「生きることに懸命だった時代は幸福とは縁のないものでした。生きるためになら何でもしなければならない時代は、人のことを考えることはなく犯罪と背中合わせの安心も安全もない時代でした」という話がありましたが、幸福の原点は世界と戦い勝ち抜けるだけの経済力を有することです。現実を考えないで理想だけで幸福を追求することはできません。

「生きるか死ぬか、明日がどうなるか分からない日を過ごしていない人は分からないと思います」という話があったように、高度成長期以降の安定した時代に暮らしている私達は、幸福は誰かから与えられているものだと思っています。でも幸福は経済発展を遂げ、経済力を身につけた国によってもたらされているものでもあります。単純に経済と幸福を比較すると幸福が優先されるのは当然ですが、現実社会は経済と幸福を切り離してどちらかを選択するようなものではありません。両者は切り離せない関係にあります。もし切り離せるとすれば、お金が無くても幸福ということになります。お金か無くて他人や国に頼る生き方をして幸福でいられるものか疑問です。安定した豊富なエネルギーが現代社会を支えているのです。

和歌山県が有する海洋資源を将来、活用できるような形に持っていきたいと考えています。和歌山県として独自に調査していますし、将来有望であると聞いています。和歌山県には海洋資源としてメタンハイドレードと海流発電があり、これらのエネルギーを使えるような取り組みを行うよう引き続き取り組みをしていきます。