活動報告・レポート
2014年5月19日(月)
北京外国語大学視察二日目
北京外国語大学視察二日目

引き続き外国語教育について学びました。北京外国語大学には外国人クラスと中国人クラスがあります。中国人にとって外国語といえば、当然中国語以外ですが、日本語クラスの生徒のレベルが一番高いと聞きました。依然として日本に関心があり、日本語ができることは能力が高いシンボルになっているようです。日本のマスコミで報道されている内容とは違うので意外な感じがしましたが、「この大学で学んでいる中国人はハイクラスなので、日本人を悪く思っているような人はいません。中国においてもレベルの高い層は日本人のことを悪く言いませんし、隣国と仲良くしたいと思っているのですよ。中国と日本が良い関係を築けば世界で怖いものはありませんから、そんな日を待っている人がこの大学で学んでいます」という話がありました。

これを聞いて、確かに人の悪口を言う人は低いレベルの人だということは世界共通項だと感じました。できた人、人間としてのレベルが高い人は人の悪口は言いませんし批判もしません。悪口を言うことは見苦しいことだと知っていますし、自らの評価を下げることも知っているからです。北京外国語大学で外国語学習をしようと思って留学している人はレベルの高い人達なので、人間のレベルも高いことが分かります。

中国人で日本の悪口を行っている層は、中国社会の中においてレベルの高い層ではないことを知りました。レベルの低い層の人達が日本を批判し敵対視していようです。レベルの高い層の人達は日本人を批判することはありません。余談ですが、マスコミ報道は一部を抜き出して映像化していることもあるので、真意を伝えているかどうか分からない時があります。中国からの発言は誰の発言なのか、その背景は何なのか、真意はどこにあるのかを知る必要があります。ここでレベルの高い中国語を学ぶことは翻訳を通さなくても理解することであり、真意を知るための契機にもなります。

外国語の学習はその相手国を認めることにあります。その国を批判したり嫌いな人が、その国の言葉を学習することはありませんから、外国語学習は相手国を認めることが基礎となっているようです。

戦争中は日本では英語を学ぶことはなかったように、敵対している国の言葉を学習することはしません。外国語教育は相手国を敬うこと、そして一緒に学んでいる仲間がその国の中心になった時に世界の平和を築くために、真剣に外国語を学んでいます。世界を自分たちで支えていくという気概と真剣さが、更に外国語学習効果を高めているように感じました。そんな崇高な精神の持ち主がこの大学で学んでいるので、外国語教育のレベルも高くなっているようです。

確かに今は学生ですが、彼らは明確に将来の目標を持っています。外交官、政治家、世界を駆け巡るビジネスパーソンなど、世界を舞台に仕事をしようとしています。そのために中国に外国語を学ぶために留学しているのです。今の世界の常識として母国語と英語は外国語ではありません。第三の言葉を話せること外国語ができるという評価になっています。第三の言葉として中国語を学ぼうと考える優秀な生徒が多いのは、将来は中国が政治的にもビジネスでも世界の中心に近い存在になることを知っているからです。

北京外国語大学視察二日目

大学の先生の言葉にありました。「真の友達は同級生と刑務所仲間、一緒に戦争で戦った仲間の三種類があります。この大学で学ぶ同級生は強い絆で結ばれますから、将来、この世界に散らばる人脈は役に立ちます」という言葉です。

ビジネスでは一から関係を築こうとすると一年はかかります。最初から電話一本で仕事を進めることはできません。電話一本で頼み事ができようになるまでに時間を要するのです。ところがここで外国語を学んでいる生徒は、将来、世界の国の仲間に対して電話一本で仕事ができる環境を作っているのです。外国語を学習する根底に、自分の将来の姿が強く刻まれています。その将来に向かっての目的意識が、今ここでの外国語の学習に向かっているのです。趣味や遊びで外国語を学習しているのではないので成果がでる筈です。

外国語教育の根本は、学習環境と真剣さ、本人の努力、そして将来の目標を明確にしていることにあると感じました。