活動報告・レポート
2014年5月16日(金)
県議会報告二日目
県議会報告二日目

昨日から新宮市に宿泊しているので今朝からも各地を訪問して県議会被告を行いました。午前8時にホテルを出発して、三重県熊野市に向かいました。和歌山県議会報告をするには越境となりますが、新宮市内から通勤している皆さん達なので和歌山県の課題と取り組みについて説明しました。

続いて新宮市内に戻り、昨日参加してくれた方たちと違う皆さんに対して県議会報告を行いました。報告会の最後は串本町に移動して、お昼の時間に報告会を行いました。それぞれの場所で参加してくれた皆さん、聞いてくれた皆さんに感謝しています。日頃の活動に付いて説明する機会を設けてくれることに尽力してくれた皆さんに感謝しています。

「片桐さんの話や説明はとても分かり易いので楽しく聞けます」という意見や、「仕事に関係することや地域の課題にも触れてくれるので、知らなかったことを知る機会となりました」という意見。「とても話しやすいタイプの人だったので、県議会報告会に参加して良かった」、「政治を身近に感じることができました」などの意見をいただきました。皆さんの姿勢や質問、意見などから、皆さんが真剣に聞いてくれたことを実感できるものでした。

質問の中に「原子力発電所の再稼動に賛成することと、原子力を建設することは同じなのですか」というものがありました。一概には言えませんが、再稼動は賛成でも原子力を新しく建設することに賛成するかどうか分かりません。むしろ両者に関係はないように感じますから、再稼動は賛成でも新規建設には反対する人が多いと思います。

その理由として、既に日本社会でこれまで許容されてきたものは社会的価値がありますし、活用しないことは社会的損失でもあること、わが国や関西地域の産業活動に良くない影響を与えていることなどから、再稼動は必要だと思っている人はいます。これまで恩恵を受けていることや経済の尺度で評価すると再稼動は必要だという判断もあります。

一方新規建設に反対するのは、完全の安全性を確保できないことや、既存の施設は認めるけれどこれ以上増やすことに抵抗があるという人がいます。これらの意見があることを認識することで違いを認められます。社会的な判断は、条件が違うと判断基準も内心の許容範囲も、そして結論も変わってくるものです。社会的価値があり存在している施設は利用すべきですが、社会に存在していないものを新たに作り出すことは反対するという考え方の人もいるので、どこを論点にするのかによって立場も結論も違ってくるのです。

そんな違いを感じられると、反対する人は良くないだとか、或いは、賛成する人は正しくないなど、決められないものだと分かります。もしある問題に関るとすれば、深く知ることと関心を持つこと、自分で調査することなどの行為が必要です。関心がないからとりあえず反対、賛成などの態度は頂けません。情報を受け取る側は正しく知ること、情報を発信する側は正しく伝えることを心掛けたいものです。

県議会報告会二日目

その後、串本町のサンゴ台に上りました。串本町が町の高台移転を進めていますが、既に多くの公共施設や住宅が移転、建設されているところでした。消防署、串本町立病院は移転を完了しています。また住宅が建ち並び津波被害から逃れるという選択をしている人もいます。

50年先の串本町は、公的機関や住宅が高台移転を完了させて、新しい町になっている可能性があります。今日もそんな将来の姿を見ながら工事現場にいる人がいました。高台から見た串本町や大島の景色は素晴らしいものでした。今回の新宮市を中心とした地域での県政報告会では高速道路や防災対策は余り取り上げませんでした。将来への備えは大事なことですが、日常生活の中の今、現在、必要としているものを聞かせてもらうことも大切なことです。

新宮市の課題を聞かせてもらったことは、これからの活動に活かせます。より良い地域作り、住み易い環境を作るために活動したいと考えています。

いままでよりも今から
いままでよりも今から

和歌山市への岐路、立ち寄った事務所で素敵な言葉を見つけました。「いままでより今から」という言葉です。簡単だけれど奥深い言葉に接し、難しいことこそ簡単に接すべきと気付き、嬉しくなりました。今までのことは大事だけれども、もっと大事なことは今から始まることだと教えてくれています。

事務所作業

和歌山市に戻り、事務所で明日の懇親会の作業と準備を行いました。スタッフの皆さんが集まってくれて午前中から作業をしてくれていました。明日に向かう意気込みを共有できた皆さんに感謝しています。