活動報告・レポート
2014年5月8日(木)
習字の先生
習字の先生

習字の先生と懇談する時間がありました。その中で今日の午前中は91歳のおばあちゃんの練習に行ってきたことを話してくれました。91歳の生徒ですが、とても熱心で毎週の宿題も達成しているようです。「91歳の素敵なおばあちゃんです。とても活き活きとしているので若く見えますよ」と続けて話してくれました。何歳になっても学ぶ姿勢は必要ですが、91歳になって学ぶことを実践している話は初めて聞きました。言葉では聞いていますが本当に実践している人がいることに驚き、素晴らしいと感じました。

同じく懇談している人から「私も洋裁を習っています」という話が飛び出しました。70歳代の女性ですが、この方も生涯学習を続けているのです。好きなことを実践している人は、やはり活き活きとして充実した毎日を過ごしています。何歳になっても学ぶことは素敵なことですし、そんな人の生き方を見習いたいと思いました。

県外からの視点

大阪市内から和歌山市内に引っ越してきた人と話す機会がありました。和歌山市に来て驚いたことは「思っていたよりも都会だということです」と切り出してくれました。和歌山市に来る前の想像では、和歌山駅前は地方の駅なので何もないと思っていたようですが、来てみると、駅前に百貨店もあるので「結構都会」と感じたようです。

ただ暮らして分かることは若い人が少ないこと、働く場所が少ないこと、学生と会わないことだそうです。これらが和歌山市に活力を感じられない原因だと話してくれました。ただとても住みやすい地域なので大阪市の友人達に「和歌山市に遊びにおいで」と話してくれています。和歌山市を訪れてくれた友人達の意見も、「思っていたよりも都会で観光する場所があり、食事が美味しい」というものだったそうです。つまり観光などでスポット的に訪れてくれると印象が良いのですが、暮らし始めるとまちの活力を感じないということになっています。

現在、和歌山市内でビジネスをしているのですが、大阪市内で仕事をしていた時よりもお客さんが少なく単価も低くなっています。それでも和歌山市で暮らしているのは「生活環境が良いから」ということです。この環境とは、良き友人に恵まれ楽しい毎日があること、悪人が少ないので安心できることなど、取り巻く人間性の環境だそうです。

課題として、若い人たちに働く場所を作ること。県外に進学した人たちが戻って来られる会社を誘致することなど雇用確保の問題を伝えてくれました。全くその通りで、和歌山県の人口が100万人を切り97万人台に減少している現実は、雇用の確保が図られていない環境にあると思います。若い人の仕事が確保できなければ結婚して和歌山市で生活することはできません。どうしても仕事を求めて大阪市を初めとする県外に行ってしまうのです。「和歌山県が100万人を下回ることはあってはならないことです」と話してくれました。人口減少に歯止めを掛けるための施策を行っているのですが、現状維持が図れていないことを残念に思い、更なる対応策を検討しています。

県外から来てくれた皆さんの意見は共通したものがあり、皆さんの意見を参考にしながらまちづくりを考えていきます。

その他
  • 木材を利用した和歌山県発の素材の活用方法について協議を行いました。地元産品ですが、県外で製品化の動きがあります。和歌山県にいると全国市場が分からないので、「使えない」、「売れない」となるようです。しかし話を聞くと取って代われる市場があるのです。
    和歌山県内の関係する事業者は最初から諦めているだけのようです。和歌山県産に拘りながらも全国の市場を見据えた取り組みをすることを話し合いました。
  • 災害への備えとしての防災用品の完成品を拝見しました。一部ですが、和歌山内の子ども達に配布して日常からの防災対策につなげようと考えています。