和歌山市内で進捗している道路工事について話を聞かせてもらいました。現在工事中のある県道は後3年で完成する予定です。鉄橋の下の県道を拡幅しているのですが、鉄道は常に走っているため止めることはできません。そのため夜間工事を中心に限られた時間で工事をしています。時には一日2時間だけ工事をするなどして完成を急いでいます。電車を走行させながら鉄橋の下を掘削することは困難なように思いますが、技術があるから「この程度の工事なら大丈夫ですよ」と聞かせてくれました。素人が見ると難工事に思えても技術がある人にとっては当然のことなのです。技術力があることで、人ができないと思っていることを遣って退けられます。
中国のエネルギー事情を聞かせてもらいました。中国では石炭火力などでエネルギーを供給していますが環境問題への対応から天然ガスなどほかのエネルギー源にシフトしようとしているところです。経済成長と環境問題の両立を図ることはトレードオフの関係なので難しい問題ですが、同時達成することを目指して動き始めています。中国には天然ガスや石炭が輸入も含めて豊富にあるので、この面から良好な関係を保ちたいところです。エネルギーの安定供給体制は国家の根幹を成す問題ですから、将来に亘って安定させる必要があります。エネルギーでも強さを見せている中国ですから、経済成長の基盤はしっかりとしていると思います。
エネルギーに関して日本と中国の関係を私は調査していないので詳しくありませんが、融通し合える関係があれば助かることもあると思います。エネルギーの安定確保と国の安全補償は、国家が最高レベルで果すべきことです。
福祉の仕事で雇用を確保するために和歌山県庁に新しい部署ができて活動しています。高齢社会に備えて福祉の仕事の重要性は高まるばかりで、福祉施設を立地することは県民にとっても県内雇用にとっても大事なことです。既に活動を開始していますから成果を期待しています。
昼食をいただきながらミーティングを行いました。ビジネスの話が中心でしたが、懐かしい話を聞かせてもらいました。懇談相手の社長は、子どもの頃、昭和54年の夏の甲子園を一塁側スタンドで観戦をしていたそうです。その試合は箕島高校対星稜高校の試合だったと聞かせてもらいました。もう伝説になっている、星稜高校の一塁ファールフライの落球とその直後のホームランのシーンを間近で見たそうです。当時の甲子園は一塁側の人工芝の部分が周囲よりも盛り上がっていたことからボールを追っている選手が足を引っ掛けたそうです。甲子園に割れんばかりの歓声が響き、凄い雰囲気だったことを話してくれました。
またその直前の島田選手のホームランの場面も見ていて、その時は打ちそうな予感があったそうです。歴史に残る名勝負の話が話題になったのは、私が和歌山県議会議員であることから、和歌山県と言えばカレー事件と箕島高校と星稜高校の試合だとなったものです。
前向きな話の席だったことからカレー事件は話題にすることではないので、甲子園の話題を話してくれました。昨日のことのようですが、もう35年も前の甲子園のシーンです。
同じように夏は繰り返されても同じ夏の日はありません。しかし素晴らしいシーンは人の記憶に残り繰り返し話題になります。思い出が生きているとは、人から人に伝えられるドラマがあることです。35年も前のシーンをここで起きているかのように話してくれる人がいるのですから、やはり甲子園史上最高の試合だと思います。どこかでこの試合が繰り返して話題になっていると思いますから、和歌山県人として嬉しいことです。
夕方からは懇親会に参加しました。過去和歌山市で勤務したことなどのご縁がある人の集まりで、懐かしい同窓会のような雰囲気の懇親会となりました。20歳代の頃の話を笑いながら交わせることは嬉しいことです。それだけ当時が楽しくて、今が充実しているということです。数年後に集まる時も、過去になっている現在を楽しい思い出として振り返れるように今を充実させて生きたいものです。