朝6時30分からの経営者研修会に出席しました。昨年12月以来の参加となりましたが、やはり参加して得られるものは大きいと感じました。今日、講師を務めてくれたのは松源の赤坂取締役部長で、テーマは「和歌山における買い物不便者対策」でした。松源さんが高齢のためスーパーで買い物に来ることが困難な方のために生鮮移動スーパーの取り組みを行っていることを知りました。
松源さんの経営理念は、お客様においしい食材をお届けし、幸せな食卓を囲んで欲しいというもので、そのための取り組みの一つが生鮮移動スーパーなのです。この取り組みを始めたのは、これまで買い物に来てくれていた方の姿が見えなくなったことに気付いたことが契機です。高齢のため買い物に行くことが困難になった方がいるので、そんなお客様のためにこれまでと同じようにおいしい食材を購入してもらえるように生鮮移動スーパーを始めました。
買い物は日常の光景だと思っていましたが、「もう一度買い物ができるとは思わなかった」という高齢者の声を聞き、買い物は当たり前のことではないことに気付きました。日常の光景で当たり前のものはないのです。
赤坂部長が生鮮移動スーパーで感じていることは、商売の原点を見つめ直せているということです。店舗には毎日数千人のお客様が来店されるので、個々の顔を見る機会は少なくなります。ましてお客様の意見を聞く機会は減少しています。
それに対して生鮮移動スーパーのお客様の人数は少ないため、一人ひとりの喜ぶ顔が見え、現場に行くと直接意見を聞くことができます。この事業で採算は確保できていない状況ですが、採算を度外視してでも原点を見つめられる機会があることは感謝すべきことです。現在松源さんは37店舗を有していますが、全ての店舗に生鮮移動スーパーを設置して、買い物が困難なお客様のいる場所においしい食材を届けたいと考えているようです。
そして赤坂部長の「買い物をして喜ぶ風景をたくさん作りたい」という言葉がとても印象的でした。喜ぶ顔をたくさん作ることがビジネスの原点だと思うからです。買い物の風景は日常の中に溶け込んでいるもので珍しいものではありませんが、買い物ができないという風景は想像できません。そんなことになれば、忽ち生活が困難になります。当たり前の日常を私たちに提供してくれていることに感謝したくなりました。
人口予測では2040年の和歌山県の高齢化率は38パーセントになるとされています。多くの方が買い物に出掛けることが困難な時代になることも考えられます。生鮮移動スーパーはへき地のお客様への利便性の提供と共に、高齢化社会の買い物のモデルのような気もします。赤坂部長は「将来、自分が高齢者になった時、生鮮移動スーパーで刺身を買って、お酒を飲めたらおいしいだろうなと思います」と話してくれたように、新鮮な食材を直ぐに自宅で食べられることもこの生鮮移動スーパーの利点です。
将来の買い物のあり方と夢を感じる生鮮移動スーパーの取り組みです。私たちは今ある当たり前の風景を守ることも必要だと思います。なくしたものは取り戻すことが困難になることを覚えておきたいものです。
夜が遅いので朝の研修会に参加することは大変ですが、参加することで得られるものは大きいと感じています。有り難いことに来週月曜日は夕方からの研修会なので、参加することにしています。
某自治会内の市道が狭隘なので改善の余地がないか協議しました。緊急車両の大型化に伴い非常時にそれらの車両が通行できないことから和歌山市に改善をお願いする方向の話し合いを行いました。地域の皆さんの安心と安全確保のためにも、せめて市道は緊急車両が通行できる道路幅を確保して欲しいと思います。
- 再生可能エネルギーの進捗状況について確認しています。和歌山県内でも計画がありますから、事業の主旨に則り計画地点の早期事業化に向けた話し合いをしています。
- 道路の問題について要望を受けました。LEDに取り換えた内、地理的条件によって青色信号が見えにくい場所があることなど、信号の見え難い場所に関する調査を行いました。
- 日頃からお世話になっている会社経営者そして社長と懇親会を行いました。仕事は生き物なので日々変化があること。そして仕事は人を大切にすることからスタートするもので、その付き合いは継続すべきものであると話してくれました。