活動報告・レポート
2014年4月14日(月)
土地の価値
タクシーにて

タクシーに乗ると乗務員さんと言葉を交わしています。タクシーの中は話題の宝庫であり、人の流れが良く分かります。平成27年度の紀の国わかやま国体に向けて、タクシーの乗務員さんを対象としたおもてなし研修が開催されています。そのことも最近の話題のひとつになっています。

おもてなしの心得などを伝えてくれているのですが、受講態度はふたつに分かれていると聞いています。和歌山県のために熱心に聞いている人と、無理やり参加させられているという姿勢の人です。会社から言われて参加しているだけの人の態度は、同じように参加していても見苦しく、また腹立たしく思うことがあるようです。何故なら、和歌山県主催のこの研修会を受講しただけで終了証が授与されるからです。研修結果の検証がなく終了証を発行しているので、知識として身に付いていても付いていなくても関係ないのです。講習会に参加したドライバーは受講したことを証明するものを受けていることから、形の上ではおもてなしができているドライバーという位置づけです。

もし形だけの講習会であれば、紀の国わかやま国体に参加する選手の応援団や観光に訪れてくれるお客さんに、おもてなしを提供できるタクシーとは違うことになります。「果たしてそれで、おもてなしができていることになっているのか疑問に思います」という話を聞かせてもらいましたが、受講後の検証も必要かも知れません。

勿論、熱心に聞いている受講生もありますし、会社としてフォローしているところもあります。国体開催まで1年余りとなっています。タクシードライバーの皆さんの態度が和歌山県を印象付けることになりますから、是非ともおもてなしの精神でお客さんをお迎えして欲しいものです。

土地の価値

不動産会社の方が来られ、全国の不動産事情を伝えてくれました。東京は当然のことですが、大阪市内でも立地条件の良い場所の土地価格は上昇しているようです。土地価格が上昇することで資金が回りますから当該地域の経済環境は良くなります。土地の価値が上昇するということは、その場所で事業や商売をすることで投資した額よりも収益が上がると見込まれることになります。そのため土地の価値を上げることが都市政策でもあり、投資を呼び込める地域にすることも重要な施策です。

和歌山市の不動産の環境を質問したところ、上昇傾向にないばかりか地域によっては下落傾向にあると話してくれました。その理由は人口が減少していること、そして将来人口も減少すると予想されていることから、市内の不動産に余裕が出てくると予想されているからだそうです。

どの府県においても収益を生み出す価値の高い不動産はあり、その場所の価格は下落しませんが、地方都市においてはそれ以外の場所は苦戦するようです。和歌山市の地価の問題は、収益が上げられる土地であるかどうか、そして将来の人口予測とも関係しているようです。そのため「和歌山市全体の価値を高めるために、まちの人口を増やす対策を重点にして欲しい」という依頼をいただきました。

そのためには、どうしても企業誘致や新しい産業の創出という視点が必要となります。基幹産業の誘致は難しいことから、和歌山県内で新しい産業を創出することも視野に入れています。それは資源産業というわが国に存在していない新しい分野の産業ですが、和歌山県には可能性があります。

和歌山県外からの視点は勉強になることがあります。

その他

夕方からふたつの懇親会に参加しました。一つは闘病生活にピリオドを打った方の退院のお祝い。もうひとつが歓迎会です。どちらの方も、これから新しい日がスタートすることになります。春らしい懇親会となりました。