海流発電について協議を行いました。現在、和歌山県は内閣府に海流発電に関する申請を行っているところで、結果は夏頃に示される予定です。具体化していくのはそれ以降のことになりますが、現状認識についての確認を行いました。今回、内閣府に海流発電の申請を行っているのは和歌山県だけですから、海洋資源を活かした再生可能エネルギーの取り組みで全国をリードしたいと考えています。尤もこれからがスタートなので、課題を解決していく必要がありますし、本格的に調査する結果によっては方向性の見直しなどの修正があると思いますが、スタートしなければ何も始まりません。実用化が図られるのは10年ほど先のことになりますが、平成26年度は海洋資源活用元年としての位置づけになりそうです。次世代の再生可能エネルギーとしての海流発電の調査と具体化に向けた取り組みに期待しています。
そして将来に向けて、和歌山県の海洋資源が活用できるような取り組みをしたいと考えています。
白浜空港跡地利用についての確認を行いました。白浜町は和歌山県を代表する観光地なので、この場所は賑わいと交流が図れるスペースとして活用する方針です。白浜町の中心地に位置するこの空港からは、白良浜のホテルまで10分程度の移動時間なので利便性が高い地域です。そのため一時期、話があったメガソーラーの設置は現在のところ計画対象外となっています。この旧空港の活用についても和歌山県としての課題ですから、可能性を求めたいと考えています。
経営環境の変化に対応しようとしている会社があります。急激な環境変化に対して、これまでの経営方針が通用し難くなっているようです。過去、いくつもの困難を乗り越えてきた会社ですから、必ず再生すると信じていますが、生まれ変わるための苦しみを味わっています。社会から必要とされている価値を生み出していることに変わりはないので、誇りと自信を持って社会に存在価値を訴えたいところですが、困っている時に話を聞いて報道してくれるほど社会は簡単な構造にはなっていません。
この会社の歴史を振り返ると、戦後の混乱期、そして阪神淡路大震災からの復興の時の二度、大変な状況から脱しています。この時の経営者達は「コストはどれだけかかっても良いのでお客さんのため社会のために尽すことが使命である」と従業員に伝え、そこからみんなが奮起したと聞いています。会社には危機を乗り越えてきた歴史と文化が受け継がれているので、直面している困難を乗り切れると確信していますが、問題の真っ只中にあると確かに見えないものがあります。
そんな時、明日を見させてくれるのは奮い立たせる言葉です。リーダーが思いを言葉で伝えること。自分達の使命は不変であり社会で必要とされていることを強く訴えることが必要だと思います。人は先頭に立つリーダーの言葉と行動によって奮い立ちます。今こそリーダーが戦う姿勢を見せて、自分達の考え方を社会に向かって発信していって欲しいと思います。反論されることもありますが、必ず共感してくれる層も現れると思います。現代の日本社会はバランスが取れていますから、社会に存在しているもので有益だと思われるものであれば、完全に否定されたり、完全に肯定されるということはありません。
平時において明確なリーダー像は求められることは少ないのですが、有事に際しては強いリーダーが必要とされるのです。歴史は強いリーダー達の足跡です。後に評価されるような強いリーダーシップを持って困難を乗り切って欲しいと切に願っています。
少しの時間でしたが困難に直面した時のあり方、リーダーに求めるものなどの話を交わすことができ勉強になりました。前向きな姿勢で話をするだけで勇気が湧き起こってきます。そんな気持ちが現状を打破する武器になります。