午前9時30分から、和歌山県立医科大学付属病院東棟の竣工式が執り行われました。これは和歌山県地域医療支援センターとしての機能を持つ施設で、地域医療の拠点としての役割を果す施設になります。この地域医療支援センターの役割は次のようなものです。
平成20年度以降、医師不足対策として医学部の定員を増加していますが、県民医療枠と地域医療枠の学生を誕生させています。県民医療枠とは、卒業後9年間は地域中核病院での研修を行うもので、「地域医療枠」とはへき地医療拠点病院を中心に研修を行う枠となっています。このセンターでは、これらの学生を対象として、卒業後9年間のうちに専門医の資格が取得できるような研修プログラムを作成しキャリア形成に努めています。
そしてこのセンターの売り物は、遠隔医療支援システムを導入したことです。県内の専門医がいない病院であっても、テレビ会議システムを活用した医科大学の専門医による診察が受けられることが可能となります。つまり当該地域に専門医がいなくても医科大学の先生による診察機会ができるので、移動することなく患者さんの安心につながることになります。
和歌山県にとって地域医療は現在取り組んでいる大きな課題であり地域医療格差を解消するための手段として地域医療支援センターがありますし、遠隔医療支援システムを導入しています。地域医療の拠点として、この5階建てのセンターが役割を果してくれることを期待しています。
和歌山ゴールドライオンズクラブの献血例会に出席しました。私も毎回、献血を呼び掛けると共に献血しているのですが、今回は2月に献血をしたばかりなので献血できない期間のため献血はできませんでした。ただ知人が献血をしてくれたり、会場内で呼び掛けている時に会ったりして献血の必要性を話すことができました。献血は誰でも参加できる社会貢献活動です。そして血液不足の実態を知ることで、社会に役立っていることを実感できるものです。若い人を中心に献血してくれる人が多かったことに感謝しています。
外国との関係について話し合いました。外国企業とビジネスをする場合に大切なことは、信頼関係を構築していることです。日本国内でも同じですが、信頼できる相手となら仕事はできますが、信頼できない相手と仕事のパートナーを組むことはできません。まず信頼関係を築くことから外国企業とのビジネスは始まります。
尤も言葉や文化の違いがありますから、日本人同士のような意思疎通は図れませんが、それでも意見を一致させられることがあります。それを乗り越えて第一歩を踏み出せると、その後の展開へと発展して行きます。
資料の交換や通訳を介しての公式な場での交渉だけでは、ビジネスに発展することはありません。ますお互いの信頼関係を作ることができてから、正式な交渉に入ることが大切です。
そして重要ことがあります。資料を必要とする日本企業が多いのですが、説明用の資料があるということは、複数の企業と交渉をしているということです。資料がない口頭での話しは信頼できないという場合がありますが、口頭での説明は一人に対して話しているものであり、信頼できる人にだけ話せる内容の場合があります。時々、コピーを繰り返された資料に基づいて説明を受ける場合がありますが、それだけで資料と説明者の信頼性に欠けています。資料の有無だけで信頼性を判断するのではなくて、誰からの依頼なのかによって信頼性を判断すべき場合もあります。世の中に出ていない段階で知りえる情報は価値があるものだからです。要は誰からの話であるかが大切であり、やってみたいと思えるビジネスであるなら、自分で信頼性の調査を行えば良いのです。形の整った段階での話なら、もう参入するのが遅い場合もあることも知っておきたいものです。