活動報告・レポート
2014年3月23日(日)
伊勢視察

伊勢に視察に出かけました。メンバーは和歌山市内の有志8人で、車に乗り合わせて伊勢に向かいました。伊勢視察の目的は、伊勢神宮を訪問することにあります。昨年の遷宮の式典には行けなかったので、早い機会に内宮参拝をしたいと思っていました。今回、そんな共通の思いを持つ皆さんと視察に出掛ることにしたものです。本日は伊勢市まで移動して、伊勢神宮参拝は明日の予定にしています。

遷宮を終えた後に伊勢神宮を訪問した人は周囲にもたくさんいますから、話を聞いて「早い機会に行きたい」と思っていたのですが、時間を確保することが叶わずに今回の行程になりました。ですから明日をとても楽しみにしています。

伊勢視察

初日は和歌山市から三重県まで移動して、二見にある夫婦岩と鳥羽の水族館に立ち寄りました。夫婦岩は海岸にある二つの岩をしめ縄でつないでいるもので、初めての訪問でした。縁起物で伊勢観光の名所になっています。伊勢観光案内センターにはユニバーサル旅行の案内がありましたし、英語や韓国語の観光案内パンフレットもありました。どんな人にも対応できるように体制を充実させていることが分かります。ユニバーサル観光を推し進めている伊勢市の観光への姿勢は参考になります。障がい者、外国人、高齢者の皆さんが観光を楽しめる環境を整えているのが伊勢市です。全ての人をお迎えしたいという気持ちが伝わってきます。

伊勢視察

そして物産、特に海産物がとても充実しているのです。観光地ではサザエや牡蠣などを提供してくれています。和歌山市では加太には海産物を店先で提供してくれるお店がありますが、観光地としての玄関口であるJR和歌山駅や南海和歌山市駅にはありません。JR鳥羽駅と近鉄鳥羽駅は海に近いこともありますが、駅施設でおいしい海産物を提供してくれるお店があります。観光地らしい駅の施設になっていることが羨ましいところです。

やはり伊勢周辺は地元の物産を取り扱うたくさんの店舗やおもてなしの気持ち、ユニバーサルトラベルなどがある一級レベルの観光地です。観光地とそこにある大型観光施設、リゾートホテルなど、小さな市ですがこれが観光地だという利便性と誇りがあります。訪れている人の数、他府県ナンバーの車など、観光地に来たという感じがありました。これは和歌山市では余り感じられない空気です。

そして宿泊施設でもおもてなしの気持ちを感じました。施設の立派さは勿論のことですが、一緒に行ったメンバーが食事場所で帽子を忘れたのですが、部屋ナンバーが分かっているので、きっちりと届けてくれました。当たり前のことですが、お客さんにとって忘れ物をするという経験は慣れていないので、失くしたものは記憶を頼りに探しますし、出てくるまで気になるものです。

そんな不安を無くすように対応をしてくれています。当たり前のことをきちんとできていることがおもてなしだと思います。過剰なサービスやマニュアル的な言葉がおもてしなしではありません。何か印象に残るものをお客さんに提供するのがおもてなしです。特に非常時に、当たり前のようにサービスをしてくれることは印象に残ります。それが観光で必要なリピーターを作り出すことになります。

もうひとつのおもてなしは、夕食時の給仕の対応の良さです。地元素材を活用した料理が出されたのですが、何の食材が使われているのか知識として頭に入っています。魚の名前やお勧めの食べ方など教えてくれます。酷いところは給仕に聞いても「料理人に確認してきます」だとか「分かりません」という飲食店もあります。ここにはプロのサービスとアマチュアのサービス違いがあります。プロのサービスは当たり前のことを当たり前にしている人であり、アマチュアのサービスとは当たり前のことができていない人のことです。

和歌山県のサービスはどのレベルにあるのか。和歌山県外の人に聞いてみたいものです。