活動報告・レポート
2014年3月21日(祝・金)
海外ビジネス
打ち合わせ

午前中は事務所にて、主に再生可能エネルギーの進捗状況についての打ち合わせを行いました。年度末に入っていますが、事業計画通りに進展している場所と停滞している場所があります。平成24年度の買い取り単価で事業化が遅れている地点は、国から認定取り消しなどの対応がなされると聞いています。早い段階で計画を行い、早期事業化を目指した筈ですが、そうなっていない場所は何らかの事情で事業化の目処が立たないと考えられます。再生可能エネルギーの導入と電源の多様化、そして地球環境保全につながる取り組みとして制度が発足していますから、その主旨に合わない事業計画は見直しする時期になっています。

これらの観点から、これまでの事業計画の可能性の検証を行いました。

海外ビジネス

国を超えるプロジェクトについて協議を行いました。事情は日本国内とは違うので、パートナーとの信頼度、資金の流れ、固有の技術の保全などの観点から、海外進出を図るにはリスクがあります。ビジネスパートナーとして組む相手が信頼できるかは直ぐには分かりませんし、調査するにも国内とは違うので簡単には進みません。一般的には商社に入ってもらって取引を進める形になります。相手のことが分からないのでリスク避けるために直取引は避けているようです。

良くある事例として、有力者の「誰々を知っている」とか「誰々と取引したことがある」という話や、例えば安倍首相と一緒の写真を見せられることで信用してしまう初歩的なケースがあります。相手の実態が完全に分からないのに、信用してしまうと問題が発生することがあります。最初に信頼関係を確かめ、仲介ではなく直接、相手の企業責任者と会うことが大切です。外国企業の場合、責任者と類推できる名刺を持っていても、顔を知っていなければ本人かどうか確かめる必要があります。また先に事業資金が必要だという場合は十分に調査すべきです。

国内とは違う環境でビジネスをする場合は慎重にならざるを得ないようです。ただ不信感を先行させると、ビジネスの機会を逸することにもなります。大きなビジネスの場合は、事業計画が表面に出る前に交渉に入るケースが多いからです。決断する時期が遅れると、パートナーとして相応しくないと思われるので注意が必要です。特に取引相手が決裁者である場合は尚更です。

こちらが決裁する権限がない場合や即答できない場合は、ビジネスの機会を逸することもあります。海外とのビジネスの場合でよく注文を受けるのは、「権限のある人と会わせて欲しい」というものです。理由は極めて観点で、ひとつは相手が権限を有する人物が交渉の場に出ること。もうひとつがチャンスを逃さないために双方の権限者が出てきてその場で決定するスピード感が必要だからです。

外国企業の関係者と話をすると、兎に角、意思決定が早いことを感じます。「こちらは即決しているのに、日本の企業は決定するまでに三ヶ月も要する場合があります。今の状況と三ヵ月後の状況は同じ筈はありません。今がビジネス機会であっても三ヵ月後が同じようなビジネス機会であることは稀なのです。技術力の差が縮まっている今日、意思決定の速度がビジネスにつながっています」という話です。

兎に角、ビジネスは意思決定のスピードが必要です。世界の市場は動いていますから、組める相手と仕事をします。意思決定が遅く乗り遅れそうな企業を待ってくれるほど寛容ではないのです。権限者が最前線に出てその場の空気を感じ取り、相手と直接的な信頼関係を構築することが求められます。

その他
  • 水耕栽培などアグリをテーマにした話し合いを行いました。食糧の需給率向上や食の安全性確保のための水耕栽培は大手企業も進出している分野です。
  • F先生の事務所開設10周年をお祝いする式典の第1回実行委員会を開催しました。開催日時と場所を決定しました。式典内容については先生の思いを聞かせていただいたので、それに基づいて企画書を作ります。これから8月の式典に向けて実行委員会を開催していくことになりますが、今から8月をとても楽しみにしています。