東南海・南海地震等対策特別委員会が開催されました。今日の委員会は県内視察で、白浜警察署を訪問しました。白浜警察署において、和歌山県警察における災害対策を説明してもらいました。その後、警察航空隊長から、平成23年の台風12号の時の救助活動とヘリコプターテレビシステムの概要を説明してもらいました。
和歌山県警察の大規模災害対策の目指すところは、「犠牲者ゼロを目指して、いざという時に住民を守る」ことを掲げています。そして「救える命は必ず救う」ための日常からの訓練と非常時にそれを実行することを目指しています。日常訓練を続けているのは、大規模災害の時に即座に対応するためです。日常していることの中の一部が非常時に実践できるからです。日常していないことは実践でできることはありません。訓練は意味がないだとか、いざという時に役立たない、形骸化しているなどの意見もありますが、絶対にそんなことはありません。今日の訓練を見させてもらうと、相当な訓練をしているからいざという時に実践できるということが分かります。とても厳しい、そして失敗が許されない訓練を続けています。それは県民の皆さんの生命を守ることを使命と考えているからです。
その使命感について、和歌山県警察の冊子「黒潮」の2012年の特別号の記事を紹介してくれました。この記事は平成23年の台風12号の大水害の記憶をまとめたもので、「受け持ち責任を果すための温故知新」という被災現場の駐在所の警察官が書いたタイトルの文章です。
その中の一部を抜粋して紹介します。「(県警ヘリは)生きている人から優先してという我々の願いを快く受け入れてくれて、県警ヘリは妊婦、透析患者、負傷者を相次いで搬送してくれました。翌6日には、無線電池パックの補充と衛星携帯電話を届けてくれたほか、他府県警察あるいは自衛隊のヘリも相次いで駆けつけてくれ、次々と食料品や生活用品などの物資を届けてくれました。この時は、警察組織、そしてこの国が持つ底力をひしひしと感じ、その一員であることに誇りを感じました」という文章です。
和歌山県警の方が持っている使命感と誇りが分かります。この使命感と誇りを持っている限り、信頼して治安維持と非常時の対応を任せられると考えています。
そして県警ヘリコプター「きのくに」に搭乗させてもらいました。巡航速度は時速200キロで、赤外線付放送用フルハイビジョンカメラを搭載していますから、夜間も状況把握することが可能です。「きのくに」は白浜空港に設置されているので、和歌山市までは20分、串本町までは15分、新宮市まで20分で現場に到着することができます。大規模災害の時は迅速な現場出動をしてくれますし、そこからの映像によって県知事など責任者が対応の判断と指揮をすることが可能です。そしてこの映像は首相官邸にも届けることが可能となっています。現場の状況を責任者が知ることで対応ができますから、万全の体制を整えています。
大規模災害に備えての県警に対する安心感と信頼感を覚えた視察となりました。私達が知らないところで安全確保を保ってくれているからです。きっちりとした組織、信頼できる組織が警察組織です。このことを感じて白浜濱警察を後にしました。
和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会に出席しました。次回例会の報告事項とアースデーの内容を確認しました。また最終例会の実施内容や5月のアクティビティについても協議しました。
そして早いもので次の例会は選挙例会となります。選挙例会とは、新年度の役員を決める例会のことです。次の年度の役員に立候補する例会であり、複数人が立候補すれば選挙になります。原則ライオンズクラブの三役は継続することができませんから一年交代となります。次期役員予定者も内諾を得ているので、次回例会で決定することになります。