活動報告・レポート
2014年3月4日(月)
一般質問三日目
一般質問三日目
一般質問三日目

一般質問も三日目を迎えました。まちづくりや森林資源の活用に関する県政の課題について議論が交わされました。

また和歌山県議会スポーツ振興議員連盟総会が開催されました。ここでは関西ワールドマスターズゲームズ2021について、平成26年度スポーツ関連予算について、今後の競技力向上対策について意見交換を行いました。これらのスポーツ関連予算は、紀の国わかやま国体での総合優勝を目指してのものです。平成26年は長崎県で国体が開催されますが、ここで上位進出を目指しています。

さて平成26年度、国体推進に関わる当初予算案の目指すところは次の2点です。

開催の準備として、式典、宿泊、輸送などの準備と計画、競技別リハーサル大会の開催を行うことが第1点。第2点は競技力の向上として、平成25年度開催の東京国体の結果と現状を踏まえて、徹底した選手強化と医科学サポートの充実を図ることにしています。

そのため開催機運の醸成を図るために、マスコットキャラクター「きいちゃんステーション」の運営やメディアの活用とイベントの実施などを予算化しています。そして本年は市町村でリハーサル大会を開催します。そのために7.9億円を予算化しています。

そして競技力向上対策として、成年種別選手の確保、必要となる達成レベルまで引き上げる徹底した強化、優秀な指導者の招へい、成年トップレベルスポーツクラブへの支援の充実などを計画しています。環境整備の観点からは、強豪県の競技力や戦略に関する情報分析、選手の練習環境への支援、スポーツ医科学サポートの充実などを図ることにしています。これら競技力向上対策として6.8億円の予算化を図ることにしています。

以上のような対策を実行することで、平成27年度の紀の国わかやま国体での総合優勝を目指しています。

またワールドマスターズゲームズ2021は、東京オリンピックの翌年に関西で開催するスポーツイベントです。開催は2021年5月で開催日程は5日間、関西各地で競技を開催する計画です。参加選手は5万人を目標にしていて、関西が生涯スポーツの先進地域を目指すことにしています。

この関西大会は、ワールドマスターズゲームズとしては10回目の大会であり、アジアでは初めての開催となるものです。

また明日の一般質問に関する最終の打ち合わせを行いました。通告の2項目について予定通り当局と議論を交わすことにしています。

長唄
長唄

少し時間をいただいて長唄の会に参加しました。議会の合間の少し時がゆったりと流れるような時間でした。長唄とお三味線の演奏を楽しむのと同時に、今回は簡単な長唄を参加者が歌いました。歌詞を見ながらの長唄体験でしたが、馴染のある歌ばかりだったので、皆さんと一緒に大きな声で楽しく歌えました。

長唄を披露してくれた杵屋先生は県内各地で演奏活動を行っています。和歌山県の伝統文化力を向上させるために活動してくれているのです。今日も地域の皆さんに長唄を体験してもらうために、和歌山市内で演奏会を実施したものです。

時間にすれば30分程度でしたが、楽しいひと時となりました。お招きをいただいたことに感謝しています。

講演会
講演会

和歌山県で大規模開発中の学園城郭都市ふじと台についての講演会に行って来ました。講演してくれたのは浅井建設グループの浅井会長ですから、直接話を伺える機会となりました。講演は大学生も多数参加していたことから、これまでの人生とこれからの夢を語ってくれました。

会長の家訓は「蒔かん種は生えぬ」で、子どもの時から家訓を抱いて頑張ってきたそうです。母親はとてもできた人で、父親のことを「立派な人でした」、「偉い人でした」、「社会に貢献した人でした」など褒めていたそうです。会長は15歳の時に父親を亡くしていますから、母親の言葉によって自分の父親が凄い人であると認識し、「父親よりも偉くなってやる」と思って仕事に取り組み始めたということです。28歳の時に大規模開発に関ったことから2億円の負債を掴まされたこともあり紆余曲折の人生でしたが、ふじと台の開発では、これらの経験が全て役に立ったようです。

現在ふじと台のある場所は、開発前は山林だったので、坪単価は300円から500円程度だったそうですが、山林の購入に対して銀行がお金を貸してくれる筈はありませんでした。

そこで「蓮池に鶴」という言葉で金融機関に融資を迫ったことも話してくれました。これは思い込みでしたが、この強い思い込みが夢を実現させる原動力になったのです。この開発事業は、借金をしながら全て自分の責任において事業化を図っている途中です。その信じるところは、社会のお役に立ちたいこと。人のお役に立ちたいこと。人のモデルになるように人生を生きたいということ。それらの使命感が事業推進に情熱を向かわせているように感じました。

ふじと台の構想があったのは今から30年前のことでしたが、工事に着手したのは今から15年前のことだそうです。夢を実現させるまでには長い時間が必要なことが分かります。途中で諦めたらそこで終わり。夢は諦めない人だけが見ることができるのです。ふじと台に着手してから、現在までに要している費用は約500億円から600億円です。それでも全体構想の約50パーセントが完成した段階であり、完成までに要する残りの期間は約15年、完成までに必要とする総額は約2,500億円と見積もっているそうです。

このまちを都市にするために必要な機能は、ホテル、ショッピングセンター、病院、遊び場所、文化施設などで、完成に向かう過程で建設することも視野に入れているようです。

都市計画には資金が必要であること、情熱を燃やし続けることが必要なこと、実現させるまでには長い時間が必要なこと、などがあります。この事業を、和歌山県も和歌山市も都市づくりのモデルケースにして欲しいと話してくれました。

参考までに、一部公的施設の固定資産税の減免措置について行政のトップに相談したことがあるそうです。その答えは「できません」といものでした。「できません」と回答するのは官僚であって政治家ではないと思い、直ちにその電話を切ったということです。

政治家は都市づくりをするものであって、命を懸けて都市づくりをしている民間事業者を支援しないのは政治家ではないという話です。

またふじと台に新設された和歌山大学前駅ですが、建設費用は約34億円でした。この建設費を値切るよりも早期竣工を目指したため、それだけの費用が必要となりました。これだけのお金を借り入れすることは流石に躊躇したようですが、「命を取られても駅を壊すようなことはしないだろう」と思って支出したそうです。都市づくりという命懸けの仕事をしていることが分かります。

現在もふじと台で住宅は、年間約150軒が売れ続けているそうです。現在は設置されている小学校も駅、ショッピングセンターもない時代から、ふじと台は売れていたのです。その売れた要因は、学園城郭都市という構想があったことにあります。都市づくりに関して明確な思想があったことから、購入者が安心できたので売れたのです。

ここにまちづくりの真髄を見たような気がしました。繰り返しますが、和歌山県、和歌山市の都市づくりのモデルになるような街が形成されています。